マーベル映画『ドクター・ストレンジ (原題 "Doctor Strange")』を観てきた。
とにかくVFX (視覚効果。乱暴に言うとCG)が堪らない。ガンダルフやハリー・ポッターには、足りなかった外連味に溢れている。
特に空間を操る魔術が最高で、『インセプション』の「パラドックスだ」のシーンに勝るとも劣らないシーンが、これでもかと繰り広げられる。それから、もう少し地味なところでは、中空に浮かぶ魔方陣がいい味を出している。いわゆる中二病心をくすぐってくれる。
カンバーバッチが演じるマスター・ストレンジもといミスター・ストレンジもといミスター・ドクターもといドクター・ストレンジもハマリ役だった。「ドクター」へのこだわりが、とても切実なのにときに喜劇的に描かれていて、笑いを誘ってくれる。これに限らず、全編を通して、真面目なんだかふざけてるんだか分からないシュールな笑いが散りばめられているので、最後まで油断ならない。
最後に余談。マニ車を回すシーンがちらっとあって、マニ車bot (@mani_korlo) のことを思い出してしまった (案の上、言及しているツイートをすでに拾っていた)。