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ずっとおもしろい - 錆喰いビスコ 1, 2, 3

『錆喰いビスコ』の既刊3冊を読み終えた。愉快痛快熱い熱いアクションエンタメ。1巻からスケールを加速度的に上昇させながらも、しんみりするところではしんみりさせてくれる。特にミロの振る舞いに滂沱してしまった。というかボタボタ垂れるほど泣いてしまった。 そのままの勢いで3巻まで貫き通してくれるので、これから読むという人は安心してビスコに振り回されて欲しい。矢のように時間が過ぎていく。2巻以降はさすがに心の準備ができるようになったらしく、さっき書いたほど泣きはしなかったけれど、とんでもないところにまで連れていかれてしまった。 ビスコとミロ。2人の少年らはもちろん、彼らの周りの人々もとても魅力的。ビスコの育ての親であり師匠でもあるジャビとその相棒(ビスコの相棒でもある)アクタガワのコンビがたまらなく好き。飄々とした老爺がときにその身で身軽に、ときに巨大ガニの背に立ちながら、弓を引き矢を射るわけで、かっこよくないわけがない。 巻を追うにつれアクタガワがどんどんかわいく見えてくる、史上最高にカニが素敵な小説でもあるのでカニ好きにもおすすめ。

魔法(の罠に)かけられて - タタの魔法使い3

『タタの魔法使い 3』を読んだ。2、3巻が上下巻構成でこれにてシリーズ完結。 ドキュメンタリー形式で描かれる、特殊な環境=異世界での群像劇。先が気になってつい一気に読み進めてしまった。 自分の感覚では、後書きにあった最初の構想のまま、単巻でスパッと終わっていた方が美しかったとは思う。 シチュエーションと形式を踏襲してリブートしたりしないかな。

うらやま - 裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ

『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』を読んだ。 裏世界の存在を前にした空魚の、異質なものへの恐怖感が少し薄れてきて寂しい。ホラー要素よりアクション要素が目立つ。物語が進むうえでの必然だと頭では了解しているものの、心情的にはなかなか。 とはいえ、同時に空魚の思った以上のタフさが明らかになった巻でもあった。だんだんと冴月に接近しつつあるから、クライマックスへの期待は高まる。 これまで短篇を1篇ずつ読んできた本シリーズだけれど、ここからは文庫にまとまったタイミングで読むことにした。文庫版書き下ろしの心配をしなくてよくなるので。

どうしてそんなに - 六人の赤ずきんは今夜食べられる

『六人の赤ずきんは今夜食べられる』を読んだ。人狼ゲームを連想したけれど、童話『赤ずきん』をモチーフにしたダークファンタジーだった。 童話ではおばあさんのフリをしていたオオカミが、この物語では6人の赤ずきんに紛れ込んでいる。 そのしつこさ。執念深さ。執拗さ。姿を表して謎が明らかになると、より恐ろしくなるというオマケ付き! しっぽの先まであんこギッシリの鯛焼きのように最後まで楽しめる。 オオカミだけでなく、赤ずきんイチゴずきんやリンゴずきんと呼ばれて固有名詞が排されているところも、雰囲気が出ていてよかった。 物語は主人公の一人称視点で進むけれど、三人称視点でずきんみんなのパートがある形でもおもしろそう。書くの大変そうだけれど。

inbox - 霊感少女は箱の中 1~3

『霊感少女は箱の中』の1~3巻を読んだ。ホラーだよ、ホラー。怖いよー。イメージ的にもメンタル的にも抉ってくるよー。1、2巻はそれぞれ話が完結しているけれど、3巻は続くから生殺しだよ……。 シリーズもののオカルトは危険だ。続いていたら怖いものみたさで次から次へと読んでしまうし、続きがまだなくても解決を見ないままの宙づりが辛い。 毒をもって毒を制すというか、霊障に霊障をぶつけているので、シリーズの行く末も気になる。人を呪わば穴二つというけれど、呪う人を呪いで制すと穴がいくつあっても足りないんじゃないだろうか。

戦う泡沫 - 終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #06, #07

『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?』の#06, #07を読んだ。 『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?』の#06と#07を読んだ。#06でフェオドールの物語がひとまずは決着して、#07から第二部開始といったところ。 これまでの彼の戦いが通過点のように見えてしまったのがちょっと悲しい。もしも#07がシリーズ3作目の#01になっていたら、もう少し違って見えたかもしれない。物語の外にある枠組みが与える影響は、決して小さくない。 一方で純粋に物語に抱く感情なんてあるんだろうか? とも思う。浮かび上がる感情には周辺情報が引き起こす雑念が内包されていて、やがて損なわれてしまうことになっているのかもしれない。黄金妖精 (レプラカーン) の人格が前世のそれに侵食されていくように。

bet time story - 賭博師は祈らない1~5

『賭博師は祈らない』の1~5巻を読んだ。これにて完結。5巻が発売されると知って積ん読をようやく読み始めたら、すっかり引き込まれて発売を待たずして全巻既読に[1]。 電撃文庫から発売されているけれど、ライトノベルに留まらない一般性を感じる。テンプレっぽいラノベ(異世界、能力バトル、ハーレム)は受け付けない、逆それらしか受け付けない、どちらの人にもお勧めできる(のでこうしている)。 まず舞台設定。十八世紀末のロンドン。異世界でもないし、剣も魔法も超自然も出てこない。登場人物達が異能力を持っていたりもしない。主人公ラザルスはじめ、賭博師たちが尋常ではない能力を発揮するけれど、手品や占い (ホット/コールド・リーディング [2]) の技術の延長線上。 そして魅力的な登場人物達。主人公ラザルスは鈍感でも難聴でもない。鈍感な賭博師だったりしたら、いいカモにされてしまう。賭博の場から離れた途端に難聴になったりもしない。そもそも表紙を飾るリーラとのコミュニケーションは筆談だ。彼女は言葉を発することができない。ついでに言っておくと最初から好感度MAXだったりもしない。むしろマイナススタート(念のためいっておくがツンデレ・クーデレの類でもない)。 脇を固めるキースとジョンもそれぞれの生き様があってよい。自分はジョンの豪放磊落さ加減がお気に入り。1巻あとがきによると、ジャック・ブロートンという実在の人物が元ネタとのこと。ボクシングのルールを制定した人らしい[3]。二人とも、全てを投げ打って主人公を助けたりはしない。この距離感が心地良い。 もちろん賭博シーンも手に汗握る。のだけれど、それ以上に面白いのがメタゲーム。大事なのは、ただ勝つことではなくて、それで得るものということを改めて思い出させてくれる (好きにできるお金の範囲で過程を楽しむ娯楽は別として)。だから目的のものを持っている相手を、テーブルにつかせて、さらにそれを賭けさせないといけない。だから賭博の場が開かれる前から引き込まれてしまう。それはもうぐいぐいと。 一方で、相手にそれを賭けさせるということは自分も相応の何かを賭ける必要がある。お互いが自分の手にしているものより相手の手にしているものの方が欲しいなら、売買なり交換なりで穏便に片がつく。養父から「何かを得たならば、それは何かを賭けたということ」で「往々...

.exe - 処刑タロット 1, 2

『処刑タロット』の1、2巻を読んだ。いわゆるデスゲームもの。 1巻にいまいち満足できなかったけれど、2巻まで読んでみた。が、欲求不満が溜まってしまった。3巻が出ても読むかどうか。 自分がリスクに対する許容度が低いせいか、ゲーム参加者のノリが軽過ぎるように見える。特に主人公。いまいち緊張感が維持されない。 作中世界がいまいち想像できない。ARが発達した世界のようだけれど、作中の何が常識なのかいまいち飲み込めない。ARがデスゲームに使えるようなら、もうちょっと驚く描写があってもよいのでは。 ゲームというにはルールが曖昧というか、ARが万能のため後付けでどうとでも説明できてしまう予感がして、興が乗らない。ルールの中での作戦やルールを出し抜く方法について考える甲斐がない。 さらっとドぎついペナルティが描写されたり、ルールが悪意に満ち満ちていたりしているのは、いい趣味をしているのだけれど(たまには嫌な小説も読みたくなる。

祟られればたられば - タタの魔法使い 1, 2

『タタの魔法使い』の1、2巻を読んだ。学校がまるごと異世界に飛ばされる同時に、欲しい能力が付与される。どうやって生き残り、元の世界に帰ろうか? という話。 集団ならではの問題設定が新鮮だった。チート能力を持っていることと、それを適切に運用できるかどうかはまた別問題だという切り口だとか、能力の誤解による防げたはずの被害とか。 どちらかというと、1巻の方が楽しめた。続けて読んだので、刺激に慣れただけかもしれない。たとえば、2巻の食糧問題を解決する能力は、進行に必要なので取ってつけたように感じられてしまった。 おもしろいのは、ジャーナリストによる出版物という体裁で書かれていること。カポーティが『冷血』で実行した〈モキュメンタリー〉を思い出す。後知恵バイアスとマスコミに対する反感がちょっとくどいけれど、こういう試みは好きなので次巻の書きっぷりに期待。 作者のツイート によると、3巻で完結でいろいろ仕込まれている模様。読んだら2巻の位置付けも変わってくるかも。なので2月に出る3巻も読むつもり。

行きは良い宵 - 宵物語

『宵物語』を読んだ。もう何シーズンの何冊目か思い出せない(記憶に留める気がない)。 収録されているのは、「まよいスネイル」と「まよいスネイク」の2編。どちらにも八九寺真宵は要所要所で登場するけれど、多寡でいうと他のキャラに譲ってしまっている。 「まよいスネイル」では、阿良々木暦と行動をともにするのは押野忍と斧乃木余接。『傾物語』の「まよいキョンシー」のときも似たポジションだったことを思い出す。いっしょに行動すると迷子になってしまうから。 「まよいスネイル」では千石撫子から八九寺真宵への引き継ぎの話。こちらは主に千石撫子の視点で語られる。専門家にまたえらい評価を受けてしまったものだが、彼女は一体何なんだろうか。 話は変わるけれど、『結物語』から作中の時系列では遡っているので、すでに回収されている伏線を張っているかのような発言がちょくちょく出てくるのがおもしろい。これなら投げっぱなしになりようにない。

ヒロイン力 - 境界線上のホライゾンXI〈上〉

「『境界線上のホライゾンXI〈上〉』を読んだよー」 「ついに最終話が始まったみたいですね」 「しれっとメロンブックスのキャンペーンが最終巻がM 月発売予定で全N 冊って明らかになっててーーええっと、あと何冊出るんだ? 教えてくれよ、賢姉‼︎」 「誰が賢姉ですか。待ってください、今数えますから。I, IIが上下で、III, IVが上中下ですからーー」 「あ、数えてくれるんだ。優しい」 「今XIの〈上〉が出たところなので、あとn冊です」 「熱くて暑くて長くて長久手でも戦ったこのシリーズもついに終わりが近づいてきたと思うと、前のめりで感慨深い」 「長久手は不要ではないでしょうかーー以上」 「ところで、小田原征伐の歴史再現、卓球とかカレーとか 空詠み ( カラオケ ) とかそれでOKなのかよと思ってたけどさ」 「VI巻で書かれた戦いですね」 「この間の関ヶ原の合戦でこう効いてくるのね」 「武蔵が何のために世界征服しようとしているのか考えれば納得です」 「それはそれとしてピーさん、急におもしろすぎる」 「平野さんでいいじゃないですか。それじゃあ『激突のへクセンナハト』の満ーーおっと危ない」 「ホライゾンなら連呼しそうだな」 「ホライゾンさんはそろそろ一発ガツンとヒロイン力をぶちかまして欲しいところです」 「ニュアンスそれでいいのか」

血を分かつ - BLACK BLOOD BROTHERS 1~11

『BLACK BLOOD BROTHERS 1』~『〃 11』を読んだ。これにて本編完結。全17巻合本版なので短篇集『〃 (S)』6冊もすぐに読めるけれど、そちらは追々。 物語の中心は、吸血鬼の兄弟ジローとコタロウ、それから 調停員 ( コンプロマイザー ) を務める人間のミミコ。調停員というのは、吸血鬼どうしや吸血鬼と人間との間で起こるトラブルの仲裁を仕事とする人のこと。 この3人に限らず、魅力的な人物がこれでもかと登場する。なかでも、ジローとの因縁が深いカーサ。それから後半の活躍が目覚ましいサヤカ。この2人には肩入れしてしまった。〈東の龍王〉ことセイもシリーズを通して働き詰めで、なんというかお疲れ様でした。年経た 古血 ( オールド・ブラッド ) とはいえ、歯がゆい思いもしたんじゃないだろうか。人間の大人も負けていない。ミミコの上司として登場する尾根崎や陣内も渋い。 魅力的なのは登場人物だけじゃない。スケールの大きな物語にも引き込まれる。吸血鬼社会と人間社会の関係を真正面から描いている。吸血鬼社会に放り込まれた人間や人間社会に紛れる吸血鬼ではなく、両者の社会・政治的側面をここまで押し出した物語は、稀少だと思う。作中世界の歴史に深く刻まれる事件まで起こる。そして当事者として事を構える。 このシリーズは、大事件を解決して平和を取り戻す物語ではない。大事件は解決されて平和にはなるが、その平和はもとの形をしていない。まだ確たる形はない。これから形作られていくことだろう。この世界に生きる人間・吸血鬼の大半にとって、本当に大変なのはこれから。きっと少なくない混乱が起こる。 それでも読み終えた今、とても明るい気持ち。あれだけ複雑な事情があり単純な大団円でこそない。けれど、活気のある未来が、騒々しい生活が、ありありと想像できる。 と感想を描いていたら、本編で描かれていない日常がますます気になってきたので、短篇集も少しずつ味わっていこう。

浮かばない泡 - ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王学

『ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王学』を読んだ。 主な登場人物は末真和子。それから、カレイドスコープやオキシジェ帝王=エンペラーと言えば、『螺旋のエンペロイダー』を連想するけれど、〈エンペロイダー〉というキーワードが出てくるくらい。才牙兄妹が登場したりはしない。ンのセリフが多いのも珍しい気がする。 ◆ 『螺旋のエンペロイダー』ほど明確ではないにしろ、帝王あるいは王の話題はたびたび出てきているように思う。本書には末真和子を評するこんなセリフがあるけれど、王と民衆について『殺竜事件』でも似たような話があった。 「なあ末真博士――君は他人のことをわからないというが、しかしその他人の方は君のことをまったくわかろうとしないだろう? 割合で言ったら、君の方があきらかに、彼らのことを理解していて、そしてかなりの確率で、彼らは君が把握しているよりも、彼ら自身のことを知らないんだ。(以下略)」 言われてみればそんな気がしつつも、「自分のことは自分が一番よくわかっている」と思うことも、「自分を客観的に理解できると考えられない」とか「○○(自分以外のだれか)のことは自分が一番よくわかっている」とも思っていたりもするわけで、言葉遊びの感がなくもない。 自分の内面は自分にしか知る由がないのだけれど、同時に自分が他人からどう思われているかを知る由もないわけで、そこは本人の言動や周りの評判から推し量るしかない。まあ、そのあたりは、AからBはXに見えているけれど、Bの言動からはB自身はYと思われたいとAには見て取れるので、ほどほどに合わせたりとかする(逆も同様)のがお互いのためだろう。 自己一貫性があると信じられる。少なくとも四六時中自己矛盾に悩むことがない。それくらいは安定していないと、心が千々に乱れたままになってしまう。 ◆ 『殺竜事件』では自分と他人ではなくて、王と民衆という形で、支配者が被支配者を知っているほどには、被支配者は支配者を知らないみたいな話だったと記憶している。これは王に限らない気もする。民主主義でも、選挙対策はどんどん高度化している=投票者は細かく分析されているけれど、投票者は立候補者の情報を知らされるばかりで自分が何を知ればよいのかさえ考えたり考えなかったりだよなあ、と。ああ、でも直接民主性だとまたちょっと違うか。 ...

迷い香 - 図書迷宮

『図書迷宮』を読んだ。「問題作」という触れ込みにつられて。 十分に楽しめたけれど、「問題作」というと言い過ぎなような。この手のネタ だと『■■■■■■ 』が強烈だったので、つい比較してしまう。有名所だと■■■■の■■■■・■■■ とか。 (ネタバレ防止のため本書のスタイルで伏せ字にしてみた)。 スタイルと言えば、地の文が二人称なのは珍しい。奇を衒っただけではなくてちゃんと意味がある。もの珍しいだけでなくなるほどと思わされた。 500ページと厚めなのに、終盤が駆け足に感じられるのが残念。前半は冗長さを覚えるくらいだったので殊更に。 でも考え直してみれば、ヒロインは吸血鬼だしキーアイテムは本だし好きなもの全部乗せしたうえで、この手のネタが仕込まれたライトノベルが出てきたのはうれしい (タイトルも漢字のみで短いし)。 本屋に行くとテンプレものっぽいのが目立つけれど、こういう変わったのがもっといろいろ出てきて欲しい。

一線・再戦 - 境界線上のホライゾンX<下>

『境界線上のホライゾンX<下>』を読んだ。 前巻のラストから予想できたことだけれど、前半が完全にR元服だった。それも結構なページ数。挿絵もあるので、外で読む人は要注意。今更か。 でも、1000ページ越えなので、そこから物語もガンガン進む。シリーズ完結に向けて、謎 が明らかになっていく。伏線もじゃんじゃん回収されていく そして、武蔵の再起と十本槍とのみたびの相対。熱い。ここまで読んできたよかった。

(自分は)何してんだか - 終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#05

『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#05』を読んだ。 『#04』 の時点でわからなくなっていたのが、さらに輪をかけてわからなくなってきたぞ。前作からの再登場人物も増えてきて、ますます話の筋を見失っている。 んー、今の事件が一区切りしてから読んだ方が、見通しが利くかな。

星詠み - Planetarian (VA文庫)

『Planetarian (VA文庫)』を読んだ。 『劇場版』 を見て気になっていたことがいくつか解決すると同時に、さらに疑問が増えたりもした。やっぱりアプリ版もプレイしようか。本書はあくまでサイドストーリー集で、本編のノベライズではないので(そもそも本編が≒ノベルだ)。 解決したのは、ゆめみがプラネタリウムで働くに至った経緯。それから、『星の人』と Amazon.co.jpのカスタマーレビュー「星の人/系譜」 に従って読んだ 『星の人/系譜』 で、劇場版と原作+本書の関係がおおよそ推測できた。 増えた最大の謎は「チルシスとアマント」。これは原作をプレイしないとダメかなー。

あざなえる綱 - おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱

『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』を読んだ。 作者は 『波の手紙が響くとき』 や 『筺底のエルピス』 シリーズと同じ方。 一見、ホラー小説だけれど、単なるホラー小説に収まらない。『波の手紙が響くとき』を彷彿とさせる急展開が、終盤に待ち受けている。だから、(自分のように)ホラー小説だからという理由で敬遠している人はぜひ手に取って欲しい。 それにしても、こんなに気持ちがあっちこっち振り回される小説も珍しい。ホラー小説としての安心と緊張は当然として、まさかこんな読後感を抱くことになるとは。

羽根ムーン - 掟上今日子の婚姻届

『掟上今日子の婚姻届』を読んだ。 冤罪体質の厄介が語る冤罪論がおもしろかった。それにしても、濡れ衣を着せられたうえに、それを晴らしたら晴らしたで、別の理由で疎ましがられるとか、不幸にもほどがないだろうか。逆転裁判シリーズの矢張も大概だけれど、彼も相当だ。 それから、事件解決のためのズルを使った今日子さんが可愛らしい。しかし、その方法が方法だけに、『旅行記』を読んだ時の疑問が再び浮かび上がってくる。今日子さんは、自らの手で書いたメモをどれだけ信じているのだろうか。 もっと言えば、自分が探偵だとどれだけ信じているのだろうか。

彼岸の - 境界線上のホライゾン X <中>

『境界線上のホライゾンX 』を読んだ。 この巻は熱かった。前巻からの流れで武蔵と十本槍がついに相対。さらには、安土と武蔵の対艦戦まで。 次巻へのヒキも強力。これまでで最大の窮地だけれど、やっぱり王様は 不可能男 ( インポッシブル ) だけれど、みんなでなんとかしちゃうんだろうなあと謎の安心もありつつ、やはり先が気になる。 ところで、表紙のナイちゃんとガッちゃんのペアが素敵。いつも表紙を飾るのは一人だけだったけれど、彼女達はやっぱり二人一緒じゃないと。