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7月, 2016の投稿を表示しています

粋な翁 - ハンスとココウィルのラフ from 銀狼ブラッドボーン

『銀狼ブラッドボーン』からハンスとココウィル。 ハンス。人並み外れて強い。年だが。 ココウィル。弱くはないはずだけれど、相手が悪い。

rhythm of prism - Digitalism/Mirage

Digitalismの3rdアルバム"Mirage"を聴いている。 正直に言うと、第一印象はパッとしなかった。でもそれから約1ヶ月、Walkmanには何枚もアルバムが入っているのに、これを選ぶことが多くて、いつの間にかすっかり耳に馴染んでいる。不思議。 ガツンと来る衝撃は受けなかったけれど、スルリと浸透されている。恐ろしい話だ。

deus? homo? - エクス・マキナ

先日、『エクス・マキナ』(原題 "Ex Machina")を観てきた。アカデミー賞視覚効果症を受賞したのが、知ったキッカケ。 登場人物はたったの4人。男性2人。女性2人。女性2人がタイトル通り 機械仕掛け ( エクス・マキナ ) 。 彼女達―エイヴァとキョウコの立ち居振る舞いには、目が奪われた。滑らかなのに、どこか違和感を覚える。調べて見ると、二人ともダンスの経験があるとのこと。これを踏まえると、違和感の正体は緻密な身体制御――揺らぎの無さなのかもしれない。 後から気がついたのだけれど、 キョウコ役の方が出ているミュージック・ビデオ (The Chemical Brothersの"Wide Open") を既に観ていた。 感想をツイート していた。 この映画、音楽も素晴らしかった。スリリングなストーリィにピッタリで、不安な気持ちを盛り上げてくれる。 感想をTwitterで検索していて知った のだけれど、Portisheadのメンバが参加しているとのこと。さもありなん。 玉に瑕だったのが、舞台となる施設のセキュリティが。ゲートの認証だけザル過ぎやしないだろうか。

花が咲く話 - 魔法少女育成計画 episodesΦ

『魔法少女育成計画 episodesΦ』を読んだ。『魔法少女育成計画 episodes』以来の短篇集。 二、三割が既読のWebで公開済みの作品だったのでスキップ。でも、こうして文庫の形になっていると安心できる。Webページと違って、いつの間にか消えちゃったりしない。 短篇は、長篇のときのようなスリルがない代わりに、魔法少女たちの活躍を安心して読めるのがいい。中でもよかったのが、袋井魔梨華。スノーホワイトとファヴの早合点に気がついたときの返し方が素敵だった。 続刊はもちろん、10月から放送が始まるアニメも楽しみ。

かの菅野 -ドリフターズ5

『ドリフターズ5』を読んだ。 派手な戦闘シーンはなかったけれど、それだけに各人のメンタリティに目が向く。 島津豊久の考えが浅いのか深いのか分からないところとか、織田信長の奸計というか魔というか。余市は相変わらず泰然自若としているところとか。 それから、菅野直と山口多聞、シャイロック8世が今後どんな風に物語に絡んで来るかも楽しみ。特に菅野直はこの巻の表紙になっているくらいだし、キーパーソンだよね、きっと。

遺作の作為、戦の細工 - プラハの墓地

『プラハの墓地』を読んだ。作者のウンベルト・エーコが今年の2月に亡くなってしまった。思えば このブログの最初のエントリィ は、『フーコーの振り子』に言及したものだった。 思い返してみると、通底するテーマがある。それは、〈ブギーポップシリーズ〉の『ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド』でも扱われていた。 認知心理学で〈確証バイアス〉と呼ばれる、見たいモノだけを見て他を無視する傾向がいかに強いことか。各人の信念に合致する情報は、高い確率で、裏取りなどされずそのまま鵜呑みにされてしまう。たとえ、それが大量虐殺へと続く道だとしても。 そういうシリアスな部分をさておいても、語り手に関する謎が不可思議で追わざるを得なかったり、主要な語り手の一人の美食うんちくが堪らなかったり、単純に楽しい。 単純に楽しいうえに、読み解こうと思えばいくらでも深みにはまる(予感がして自分は踏み込めない)くらいの一作。 ※追記 遺作は本作ではなくて『ヌメロ・ゼロ』だった。誤解して書いていたので、一部修正(2016/12/29)。

逃げてもいい - Red Hot Chili Peppers/The Getaway

Red Hot Chili Peppersの"The Getaway"を聴いている。 ギターがJohn FruschianteからJosh Klinghofferに代わって2枚目のアルバム。前作"I'm With You"より好ましく聴こえる。 これが今のレッチリだと思って、ニュートラルな気持ちで聴けるようになったのも、理由の一つだろう。それから、新しいプロデューサーも影響しているかもしれない。"Blood Sugar Sex Magic"以降、ずっと務めていたRick Rubinから、Danger Mouseに代わっている。 全体的にミディアムテンポのしっとりとしたメロディーが印象的。ピアノや女声コーラスなんかも使われている。聴いていて心地がよい。さらにちゃんと耳を傾けると、ちょいちょい発見があるから、聴き込み甲斐もある。やっぱりフリーのベースはいい。 ただ、いわゆるキラーチューン ("Give it away", "Can't stop", "By the way"みたいな曲) がないのが残念。1曲くらい欲しかった。

先見、今、回顧 - The Strokes/Future Present Past EP

The StrokesのEP "Future Present Past EP" を聴いている。 新曲3曲"Drag Queen", "Oblivius", "Threat of Joy"と"Oblivius (Moretti Remix)"の全4曲。 気怠げだったり不安げだったりして、EPでよかったと思う。 新曲3曲が、Future, Present, Pastつまり未来、現在、過去を象徴していたりするんだろうか?

自称 - χの悲劇

『χの悲劇』を読んだ。X (エックス) ではなくχ (カイ)。元ネタはもちろんエラリィ・クイーンの『Xの悲劇』だろう。 読みながら感じていた違和感が、ラストの一瞬で氷解するカタルシスが堪らない。〈G〉シリーズの中で一番の衝撃だった。 ここにきて〈百年〉シリーズや〈W〉シリーズとのつながりがどんどん濃くなってきて、盛り上がってきた感がある。 しかし、それぞれ巻を重ねている複数のシリーズをまたがって、登場人物もどんどん増えていて、自分の頭では全体像を捉えきれない。 年表や登場人物の相関図が欲しくなる。

割に合わない終わり - 境界線上のホライゾンIX (下)

『境界線上のホライゾンIX (下)』を読んだ。 これまでひた隠しにされてきた、織田信長がついに登場。その口から創世計画が何なのかも語られた。 もちろん円満解決ではない。「終わらせて、しかし、終わらせないもの」と言われていたけれど、末世という終わりを解決するために、終わらせるものが大きい。末世を迎えるよりはマシなのかもしれないけれど、世界の終わりの別の形と言って過言ではないくらい多くが失われる。 これにたいして、武蔵の面々は、どんな解決を目指すのか。ホライゾンのセメントっぷりを思うと嫌な予感ばかりが募るのだけれど。