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11月, 2016の投稿を表示しています

闘争と共闘 - 銀狼ブラッドボーン 4

『銀狼ブラッドボーン 4』を読んだ。 今回はバトル巻だった。ハンス、秋水、ファウストとグリム勢との戦いが大半を占めている。 物語としてはあまり進んでいない。むしろ伏線が増えていて、ゴールが遠ざかった感さえある。 でも、最後にハンスの息子ゲイルがついに姿を現したりしていて、次巻が待ち遠しい。

鎚を具す - HG ガンダムグシオン

「ガンダムグシオン、ようやっと組み立てた」 「リベイクでも、リベイクフルシティでもなく」 「はい。このガンダムどころかMSらしからぬフォルムがいいよね」 「 グレイズ と比べると倍以上のボリュームを感じますね」 「武器が巨大なハンマーというのもゴツさが強調されていいなあ」 「なお、写真でアイカメラが光って見えるのは画像加工です」 「LED入れたりとかはしてないです、はい」

マッスルマッスルー - 筋トレが最強のソリューションである

『筋トレが最強のソリューションである』を読んだ。 具体的な筋トレの方法は書いていない。書いてあるのは、筋トレの効能。モチベーションを上げるのに役に立つ。自分もおかげで再開できた。挫折したらまた読み返そう。 基本的には熱く暑苦しく筋トレを推してくるのだけれど、ときおり自虐ネタも差し込んでくるので、押しつけがましさが薄れて、すんなり読んでいける。 勧め方も、基本的に理に適っているのだけれど、忘れた頃に筋力こそパワーと言わんばかりの主張をしてくるので油断ならない。 どんな感じかはTwitterアカウント Testosterone(@badassceo) を見れば分かるので、このノリが好きで筋トレしようと思っているなら、読むと背中を押してもらえると思う。

re:recursive - 世界でもっとも深い迷宮

『世界でもっとも深い迷宮』を読んだ。 変な小説だった。あるいは小説ではなかったのかもしれない。というのも、この小説は明らかにゲームブックを意識して書かれている。少なくとも、唐突に別のページへと進む指示が出てきても驚かない程度には。 でも、ゲームブックを古き良きものとして賛美するような、懐古主義的な作品では決してない。物語生成装置として先鋭化されており、さらに進化していこうとしている様が描かれている。 イメージ的にはこんな感じ。どの作品だったから小説を書くのにコードを書いていて何をしているか分からなくなるみたいな話があったのを思い出して、感想を書くのにコードを書いてみた。確かに、目的を見失う。コード書いて動かすの楽しい。 余談だけれど、この画像を生成するのに久し振りにProcessingを触ってみたら、Ver.3になって同梱エディタが劇的に進化していて驚いた。実行中の変数を確認できたりして、かなりデバッグしやすくなっている。 ちなみに、画像をした生成コードは こちら 。参考にした Learning Trail ほぼそのままだけれど。

骨太の帆と船 - 折れた竜骨

『折れた竜骨』を読んだ。 ミステリィ要素のあるファンタジーというより、ファンタジー世界で繰り広げられるミステリィ。あらかじめ魔法の制約が明かされたうえで、あくまでのその制約の中で事が進む。 事件に用いられた魔法がいかにも魔法らしく、現実では起こり得ないことを引き起こしているところがまたいい。ファンタジー世界が舞台だからこその謎が生まれている。また、そのおかげで現代を舞台としたミステリィとは異なる捜査過程を経て、通常では有り得ない結末に辿り着いてしまう。 それでも、きっちり魔法の制約の中で作中で語られた情報から結論づけられていたから、気持ちのよく驚けた。久し振りにミステリィミステリィしたミステリィを堪能できて満足。

さよなら、オールマイト先生 - 僕のヒーローアカデミア11

『僕のヒーローアカデミア11』を読んだ。 10で生まれたモヤモヤが解消された。さすがイレイザーヘッドこと相澤先生。雄英高校の先生の中で一番好き。つまり、オールマイトよりも好き。オールマイトからは「やればできる」の精神が感じられるので、「やってもできない」自分にしてみたら、抵抗が拭い去りきれない。 前巻で生まれたモヤモヤが解消された一方で、本巻で生まれたモヤモヤもある。それは、指導者としてのオールマイト。オール・フォー・ワンみたいにそろそろ一人立ちさせた方が、本人のためじゃないんだろうか。 出久も死柄木も、もう実質的に実戦に放り込まれているのだから。

キーボードへの希望と - Majestouch 2 S

「Majestouch 2 S FKBN91MPS/JB2」を買った。平たくいうと、静音CHERRY MXスイッチ (通称ピンク軸) のテンキーレスキーボード。 これが自宅用で、 Realforce 91UBK-S が仕事場用。 打鍵感の第一印象は良好。違和感なく使い始められた。他のキーボードとの違いが小さいとも言える。強いて言えば、以前使っていた Majestouch FKBN91ML/NB (黒軸のテンキーレスのキーボード) よりかなり軽めなので少し物足りない気もする。一方、Realforce 91UBKは変荷重なので、打ち心地が独特。 静音性はこちらの方が高め。打鍵時の音がかなり控え目。これが理由でこちらを仕事場に持っていった。自分にしたら、Realforce 91UBKでも十分静かだけれど、個人差があるだろうから安全側に倒した選択。 Logicoolの K270 には暇を出すことにした。だんだん歪んできたらしく、カタつくうえにスペースキーがひっかかるようになってしまったので。レシーバ1つでマウスと一緒に無線で接続できるのがよかったのだけれど。 こいつはどれくらい使い続けられるだろうか。FKBN91ML/NBと同じく5年はもって欲しい。

エビ、ムシ、クラゲ - すみだ水族館

This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 「スザクサラサエビ。紋様がきれい」 「水玉模様の シロボシアカモエビ もかわいかったですけれど、こちらもかわいいですね」 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 「ダイオウグソクムシ。メカメカしい」 「どんな形容詞ですか、それは」 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 「最後はミズクラゲ。蜷川実花×クラゲという企画で、鮮やかな映像が背景になっていた」 「クラゲはまぶしくないんでしょうか」 「半透明に透けているけれど、目あるいはそれに相当する感覚器あるんかね」 「検索して出てくる範囲ですけれど、明暗は感じるみたいですよ。あと平衡感覚も」 「上も下もなく漂っているように見えるけれど、平衡感覚あったのか」

人と魔とトマト - 人魔調停局 捜査File.01, 02

『竜と正義 人魔調停局 捜査File.01』と『個人と国家 〃02』を読んだ。 どことなく『されど罪人は竜と踊る』に似た雰囲気。主人公ライルが強いのに周りがさらに強過ぎてそうは見えないあたりとか、魔法が技術化されているところとか、やりきれない気持ちをもたらしてくるところとか。でも、あそこまでグロくない。それに何より、救いと希望がある。 救いになっているクゥことクーベルネの存在。彼女のおかげでライルが救われている。01でも02でも健気過ぎて泣ける。ちょっとあざとすぎる嫌いが全くないわけではないけれど、それを言うと下衆の勘繰りをしている気分になってくる。彼女の置かれた複雑な境遇を思い出すともっと捻くれて拗くれてもおかしくない。 そして希望は主人公ライル。ではなくて、ロイヤー。01で出てきたときから気に入っていたけれど、02でますますお気に入りに。ほんといいキャラしてるわ。

湯浴みの歩み - 鬼怒川温泉

This work by SO_C is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 International License . 一月ほど前に、鬼怒川温泉に行ってきた。幸いにも、天気にも恵まれて、今ほど冷え込んでいなかったので、ゆったりとした時間を過ごせた。 This work by SO_C is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 International License . トンネルに鍾乳石が出来ていた。水が垂れているのが写っているけれど、雨ではない。上に水源がある模様。調べて見たところ、 白華現象 に該当しているように思う。 This work by SO_C is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 International License . This work by SO_C is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 International License . 吊り橋。強度に不安を感じさせる注意書きがあるし、数人が渡っているだけでも結構な揺れを感じるしで、心臓に悪い。景観としては良いのだけれど。 このあとは温泉につかってから帰途に。この日よく歩いたからか、日頃からの蓄積が、どっと疲れが抜け出ていった。 また温泉行きたいなぁ。

更なる連なり - マルドゥック・ストーリーズ 公式二次創作集

『マルドゥック・ストーリーズ 公式二次創作集』を読んだ。 最後の「オーガストの命日」を本人が執筆しているので、モノマネに本人が登場したときのような読後感 (何をどう喩えたいのか自分でもよく分からない)。 二次創作の作風は様々。物語や設定に加えてクランチ文体まで含めて踏襲していてまるでマルドゥック・シティの中にいるかのような作品から、『Black Lagoon』のあとがきのようなキャラクタが崩壊している作品から、〈マルドゥック・シリーズ〉が小説として流通している現実と同じレベルの作品まである。 お気に入りは、「The Happy Princess」と「マルドゥック・アヴェンジェンシス」の2篇 (掲載順)。各作品自体が好みなのはもちろん、シリーズ本編も含めた作品間の関係も好み。後者の、『マルドゥック・スクランブル』の無名のモブキャラ (もちろんエンハンサーではない) をマックと名付け主人公に据えるというシリーズ本編との距離感と、そのマックが前者にも出てくるという二次創作作品をまたいで共有された世界観とのおかげで、マルドゥック・シティがずっと広がって感じられる。 こうやって緩やかに繋がって、シェアード・ワールド作品群になっていったりしないかな。

do you know 収納? - マンガでわかる!収納シリーズ

〈マンガでわかる!収納〉シリーズの1, 2を読んだ。1が『片づけ+収納術』で、2が『収納+整理術』。微妙に違うけれど、気にせずさらっと読めばいいと思う。 まず、マンガとしてもおもしろい。1巻は、編集さんが訪問するなりゴミ回収業者に電話をかけて、19時までの8時間までに自室を片づけるまで。2巻は、家族も巻き込み一家総出でゴミを一掃する話。編集さんと作者の両親のキャラが素敵。とくに作者の母。「バイオレンスTomiko!!」には吹き出してしまった。 ハウツー本としては、具体的なTIPSよりは原則に重きを置いている感じ。人それぞれ住環境は違うので、この方が応用が効いて便利だと思う。自分も原則から入りたい性格なので、すんなり受け入れられた。「で、具体的にこの惨状をどうすればいいの?」っていう性格の人にはちょっと合わないかも。 でも、最近つとに思うのだけれど、収納に限らず「維持」って漠然と思っているよりずっと難しい。片付いた部屋を維持したり、太らないように体重を維持したり、スパゲッティにならないようにプログラムの複雑度を維持したりすることの話。特に何かした意識はなくても、大概は悪化していく。これを象徴しているのがこの1ページ。 プラスマイナスゼロにするのがこんなに難しいとは。とひしひしと思う。

ド嬢救い - バーナード嬢曰く。3

『バーナード嬢曰く。3』を読んだ。 あるあると肯く話が多くて、つい感情移入してしまう。 例えば、39冊目の「雨宿り」の神林の、本を読もうかどうしようか迷っている気持ち。手が空けばすかさず本を開きたくなるときがある。もちろん時と場合を選びはするけれども。 例えば、35冊目の「沈黙・3」で 『高慢と偏見とゾンビ』 を元ネタ未読のまま躊躇無く読み始めるド嬢の気持ち。どうせ読まないし。訳者あとがきによると「過去の名作の文章を八割以上そのまま」らしいから、もう元ネタも八割読んだと言っても過言じゃないし。でも、43冊目の「○は勘定に入れません」でも神林に薦められた『ボートの3人男』も読んでないし。同じ「主教の鳥株」でひっかかったし。 でもおもしろくて一気に読んだし。 例えば、33冊目と34冊目の間で長谷川さんが語る叙述トリックものミステリとの出会い方。そう、読みたいのに探せないこのもどかしさ。叙述トリックものじゃ、「叙述トリックものである」というジャンルの情報だけでかなりのネタバレになってしまうから、探せない。 ネタバレと言えば33冊目の「ネタバレ」。ここでも、タイトルは伏せておきます。けれど、これだけの情報があれば、検索で簡単に見つけられるよね、きっと。実際、いろんな本のタイトルを検索ボックスに入力されると、かなりの確率で「ネタバレ」や「あらすじ」がサジェストされる。せっかく興味を持ったのに本を読む機会を自分で捨てている人の存在が示唆されて悲しい気持ちになる。 本を読まないと言えば、45冊目でついに出てきた 『読んでいない本について堂々と語る方法』 。予想が当たって嬉しい。

天冥を待つ - 天冥の標IX ヒトであるヒトとないヒトと PART2

『天冥の標IX ヒトであるヒトとないヒトと PART2』を読んだ。 IXはこれで完結。予告通りなら、次のXが本シリーズの最終巻となる。PARTが分かれる可能性があるから、次が最後の1冊とは限らないけれど、感慨深いものがある。 読み始めたのが2012年の10月だから、かれこれ4年以上前になる。その時点で『VI PART2』まで出ていたわけだから、『I メニー・メニー・シープ』から読んでいる人は7年以上追いかけている計算。 Iから謎だらけで、XIであろうことかさらに風呂敷が広がった本シリーズ、ラストを見届けずにはいられない。 どこかで再読したい。Xが出るまでに復習の形にするか、Xを読んでから総ざらいの形にするか。

夢を見るか - デボラ、眠っているのか?

『デボラ、眠っているのか?』を読んだ。 身体と意識の関係について考える。ウォーカロンは一つの意識が一つの身体の上で走っている。人間と同じ。AIはきっと一つの意識が複数のハードウェアで分散して走っている。人間とは違う。 どういう自己認識なんだろう? 分散している意識を常に意識しているのだろうか。それとも人が無意識に手足を動かすみたいに、意識しないでいるのだろうか。あるいは、分散した意識がそれぞれ自律して動いているのだろうか。 こんな人間の(それも自分の乏しい)想像の埒外にあっても、全くおかしくないけれど。 『人工知能は人間を超えるか~ディープラーニングの先にあるもの~』 とかを読んでいると、コンピュータが人間とは異なる枠組みで外界を認識するのも、絵空事ではなくなってきたみたいだし。 そうなったとき、人工知能はどんな夢を見るものか。

冷秘書 - 残念女幹部ブラックジェネラルさん 2

「『残念女幹部ブラックジェネラルさん 2』を読んだよ。今回も安定の残念振りで安心した」 「だんだんと他のみなさんもキャラが立ってきましたね」 「ボスと秘書サンがかわいい」 「ボスさんはかわいいというよりかわいそうです」 「ヴィランのフィギュアコレクションがよく被害に遭うよね」 「強いのに」 「ところで秘書サンって、秘書=サンって書くと忍殺っぽいよね」 「その後、殺し合いが始まるのですが……」 「サツバツ!」

鳴る鳴る - Anker SoundCore

2ヶ月ほど前から Anker SoundCore を使っている。生活に馴染んできたので、使い心地について書いておこう。 用途は自宅での作業BGM用。ほぼ据え置きしているけれど、キッチンに持っていくこともある。radikoかSpotifyを鳴らしている。 まず音質。iPad内蔵のスピーカからこれに変えて、かなり改善された。こもっているように感じていたのが、ずっとクリアな音が聴けるようになって、すこぶる快適。上を見ればキリがないだろうけれど、加速度的にコストパフォーマンスが悪くなるので、これくらいで。 次にバッテリー。よく保つ。しかもiPad Air (iOS6以降の機器) からなら、残量を確認できる。これが地味に便利。毎日充電する必要がないから、こうしてバッテリー残量が見えていないと、充電のタイミングを逃してしまう。 最後に操作性。ボタンが機器上部に並んでいるのだけれど、これが少し硬い。とくに長押ししないといけない電源のオン/オフが疲れる。接続が無いまま10分経つと自動で電源オフになるのだけれど、その間は状態表示ランプが点滅し続けるから、すぐに電源を切りたい。このどちらかが改善されれば、申し分ないのだけれど。 というわけで、全く不満点がないではないけれど、総じて満足。もっと早く買っておけばよかったと思うくらい。

隅のネズミ - マルドゥック・アノニマス 2

『マルドゥック・アノニマス2』を読んだ。 濃いのに物足りないという矛盾した感想を抱く。 濃いのは 〈クインテット〉の成長。どんどん勢力を拡大していく。それどころか、ゲームを変えようとさえしている。 物足りないのは、委任事件担当捜査官の活躍。ウフコックがひたすら 息を潜めて潜入捜査を続ける様が続く。息を呑む。息が詰まる。 そこにあのラストはズルい。『マルドゥック・スクランブル』で築かれた、彼と彼女の立場の違いと 絆と有用性が渾然一体となっている。 1, 2では彼は彼女を大事に思うが故に距離を置き、彼女は彼との立場の違い故に踏み込めず、それでも互いの絆は分かちがたく、もどかしさばかりが募っていく。 2のこのラストで、次巻でようやく彼と彼女が一緒だからこその有用性が発揮されるのではないかと期待してしまう。 それは、きっとエンターテインメントとしては正しいのだろう。けれど、無邪気にそれを楽しむには、スクランブルで彼女にヴェロシティに彼に感情移入させられ過ぎている。 特に彼――ウフコックには悲劇的な末路ばかりが示唆されているのが、読んでいて辛いのに見届けずにはいられない。 ああもう!!

I want it what way? - バッカーノ! 1935-D Luckstreet Boys

『バッカーノ! 1935-D Luckstreet Boys』を読んだ。 この時代の馬鹿騒ぎはもうちょっと続くみたい。結末が気になる一方で、祭の終わりが訪れるのが寂しくもあり。 クレア・スタンフィールドが大見得を切ったのが堪らない。久しぶりに彼の活躍が見られると思うとワクワクする。本人は大見得どころかいたって大真面目だろうし、その自信の裏打ちとなるだけの強さも備えているのだけれど。だからこそ、それゆえに大番狂わせに期待してしまう。 覚悟を決めたネイダーの行く末からも目が離せない。幼馴染みソーニャの期待に応えることができるのだろうか。きっと何か大きなことをすると思うのだけれど、何をしでかしてくれるのか全く予想がつかない。 予告通りなら、冬の終わりか春あたりに『1935-D』が完結。待ち遠しいような、もう少し続いて欲しいような。

あわや鴉夜は - アンデッドガール・マーダーファルス2

『アンデッドガール・マーダーファルス2』を読んだ。 大御所の大盤振る舞い。ホームズ、ワトソン。ルパンにオペラ座の怪人、切り裂きジャックも。ホームズが出てくる以上、もちろんMも外せない。 鴉夜と津軽がいるからか、日本からの参戦が少ないのが残念。誰か、この時代の日本を舞台にした有名作品から登場しやしないだろうか。 そう、その鴉夜と津軽。ホームズやルパンと渡り合い、主人公だから当然と言えば当然なんだけれども、あまつさえ出し抜きかねない。だから、ついついホームズやルパンを応援してしまった。 特にホームズ。探偵役は鴉夜と同じ立ち位置。そして彼女には、一日どころか数百年の長がある。年の功ならぬ不死の功。自然と肩入れしてしまっていた。 なお、結末は読んでみてのお楽しみ、ということで。