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6月, 2013の投稿を表示しています

the death god gave me

『神様が殺してくれる』を読んだ。優しくて、美しくて、切なかった。 物語は複層構造を成している。自分が立つ層によって見え方が変わるのと同時に、層を越えさせる文が不意打ちしてくる。 でも、合わない人には合わないんじゃないかな、と想像する。けれど、どうなんだろう? その想像が皮相的なステレオタイプから生まれているようにも思う。 読み終えた今、この表紙と見つめ合うと複雑な気分になる。

プレイ・ディスプレイ

「色々とPCの映像周りを強化したよ」 「ほほう」 「まず、ディスプレイがBenQのFP222WからiiyamaのProLite X2377HDS-Bに。IPSになって視野角が広い!! 姿勢が崩れても色が変わらない!!」 「きちんと座って下さい」 「それから、LogitecのLHD-EN20U3WNSを導入。これでnasneで録り溜めて、PCで観られる」 「2TBの外付けHDDとDTCP-IPクライアント DiXiM Digital TV plus のセットですね」 「自分の環境はグラボがオンボードのRadeon HD4200だからスムーズに再生できるか心配だったけれど、体験版で動作確認できたので」 「でも、観るのはアニメとサッカーくらいですよね」 「でも、一番期待しているのは、ディスプレイが新しくなって目への負担が減ること。前のディスプレイは、しばらく眺めていると目が疲れてくることがあって」 「そもそも眺めている時間が長すぎるんじゃ」

不定形と出会いけり

「『うちのメイドは不定形』を読んだよ」 「 『未完少女ラヴクラフト』 に続き、クトゥルフものですね」 「うん。このメイドさんが、 『這いよれ!ニャル子さん6』 でクー音が限定配信でゲットしたダゴモンの元ネタ」 「〈テケリ・リ・テケ・テケ・リ・ル・リ・テケリ・テケ・リ・ラ・ル・ラ・テレリ・テケ・テケリ・リ・ル・ラ・リ・テケリ・リ〉さんですね」 「長い。テケリさんでいいと思うよ」 「そのテケリさんは、メイドさんなんですね」 「うん。不定形だけれど芯のある素敵なメイドさんだよ」 「芯のある不定形ってなんですか……」 「体は不定形だけれど心には芯があるってことさ。ニャル子といいラヴといい癖のあるヒロインとは対照的に、テケリさんはとても素直でまっすぐでヒロインらしいヒロインだよ。心は」 「体は?」 「2巻、早くKindle化されないかなぁ」 「話と目を逸らしましたね。それはもう勢いよく」 「実写とCGでリアルに再現されるところを想像してしまってな」 「まあ、いいでしょう。Kindleについては色々と不平をツイートしている割には、それを待つんですね」 「紙で買うのは良いんだけれど、スペースの都合でいずれ処分しなくちゃならなくなってしまうのが忍びなくて」

未完少女アワー

「『未完少女ラヴクラフト』を読んだよ。表紙にやられて」 「どう見ても 創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』 ですね」 「でも、読んでみたら意外や意外。ネタに振りきった表紙とは対称的に、異世界を訪れた少年が少女と旅をするという冒険ファンタジーの王道を進んでいたよ」 「でもでも、クリーチャーは名状しがたい身の毛もよだつようなのばかりだったんでしょう?」 「それはもう!!」 「目を輝かせないで下さい……」 「クトゥルー神話だけじゃなくて、世界各地の神話や伝承が参照されていたよ。後註でまとめて解説してくれている親切設計」 「それは確かに読者に優しいですね」 「でも、それらのクリーチャーに負けず劣らず、主人公のカンナやヒロインのラヴを含めた味方の面々も大概だったり」 「表紙にもいらっしゃいますね。禍々しいのが」 「そこが良いんだよ」

ベアブノキックアス

昨日から始まった 『MEDICOM TOY EXHIBITION 13』 に行ってきた。 面白かったのは、BE@RBRICKの企画・製造プロセス。初期デザイン用の紙、塗り絵として販売されたりしないかな。それから新商品の展示もいくつか。発売日は未定だったけれど、Amazonコラボの100%と400%が出るらしい。100%は買おう。 お土産に、先行販売されていた BE@RBRICK Series 26 を3つ買ってきた。HERO 裏とARTISTが出てきたので、なかなかの引きを見せたんじゃなかろうか。 こいつはHERO 裏。"Kick-Ass 2"からKick-Ass。凛々しい眉毛にちょっと気弱そうな垂れ目が彼らしい。でも、ちょっと濃過ぎやしないか、この顔。 裏が主人公で表がHit-Girlなのは、Hit-Girlが入っていることを明らかにしていた方が売れそうと判断されたからだろうか。と邪推したけれど、調べてみたら、2は彼女が主人公みたい。 予告編でも大活躍。日本でも公開されるのかな。されるなら観に行きたい。 Kick-Ass 2 - Country Selector でJapanを選んでもTOHO TOWAの会社概要ページに飛ばされるあたり、過度な期待はしない方が良さそうだけれど。 続いてこちらは、ARTIST。オリエンタルラジオのチャラメガネこと中田さん。ニヤリとした笑みがうざかわいい。左手だけ腕時計をしているから、ピンクの布みたいなのが手首の手前で終わっている。こういう非対称デザインは珍しい気がする。

-3kg

「半年振りくらいに毎日の体重測定を再開したら、3kgほど減っていたよ」 「ということは、横軸は3ヶ月刻み、縦軸は1.5kg刻み。といったところでしょうか」 「Exactly. あと1kg弱減らしたいなぁ。んで、フットサルで機敏に動きたい」 「食べる量を減らすか運動量を増やして下さい。しかし、見事なまでに、測っている間はちっとも体重が減っていませんね」 「ね。測っていると体重管理に意識が向いて痩せる行動を選択するようになるって話だけれど」 「双司君はそんなことはなかった、と」 「みたいだね。増えていないのを見て、帰って安心しちゃうのかな?」 「ダメダメですね」 「ところで、最初のグラフは シンプル・ダイエット からエクスポートしたGoogle DocsのSpreadsheetからスクリプトで作ってトリミングしたんよ」 「アプリで表示できるグラフのスクリーンショットで良かったんじゃ……」 「 Google Apps Script を使って見たくてな」 「自信たっぷりに手段を目的化していますね」 「前から気になっていたんだけれど適当な題材がなくて、ちょうど体重データがピッタリはまっただけだって。しかし、使いやすいね。固有言語じゃ無くてJavaScriptだし、グラフ周りのAPIは Google Chart と共通だし」 「 Gistに公開 しておきましたよ」 「Container-Bound Scriptなので、エクスポートしたSpreadsheet開いて、ツール > スクリプトエディタにコピペして実行すれば、あら不思議折れ線グラフが!!」 「不思議じゃないですってば」

黒から白へ

『ブラックアウト』、『オールクリア1・2』を読んだ。タイトルは2種類あるけれど、実態としては上・中・下巻。最後のオールクリアが発売されたのを機に一気読み。 本作は『ドゥームズデイ・ブック』、『犬は勘定に入れません』に続く史学生シリーズの長篇第3弾。短篇も含めると、『ドゥームズディ・ブック』よりさらに前に『見張り』が『わが愛しき娘たちよ』に収録されている。 シリーズ中で自分が読んだのは、『犬は感情に入れません』だけ。というわけで、そのコミカルなノリを期待していたのだけれど、第二次世界大戦下のイギリスが舞台ということもあり、重苦しい話だった。ちょっと調べてみると『犬は感情に入れません』の方が例外だったみたい。 さらに調べてみると、『ドゥームズデイ・ブック』の雰囲気に近いし、『見張り』との繋がりも強いみたい。シリーズを順番に読んでから読んだ方が楽しめたんじゃないか、と少し後悔している。 それでも、先が気になってこの厚さにも関わらずドンドン読まされるのはさすが。そして、きちんと着地させてくれるので、厚さも相まって読み終えたときの満足感も一入(ひとしお)。 ちなみに、この作者の作品はシリーズ外も含めるとこれまでに次の4冊を読んでいる。『ブラックアウト』、『オールクリア1・2』も含めて、自分には『航路』の印象深さが格別。 『犬は勘定に入れません』 『マーブル・アーチの風』 『最後のウィネベーゴ』 『航路』

マゴイの今

「『マギ16, 17』を読んだよ」 「ついに最新刊に追いついてしまいましたね」 「マグノシュタット編ががんがん進んで、ついにアリババと再会するかというところで終わり。続きが楽しみだなぁ」 「この巻の内容はどうだったんですか?」 「モルさんがいなかった」 「…………」

月が昇った

『ストレンジムーン 宝石箱に映る月』を読んだ。 本作は、2001年から2003年にかけて6冊が刊行された、『パラサイトムーン』の続編。舞台は懐かしの紅街中華街だし、旧シリーズの登場人物も出てくるし、彼らの異能は同じく〈鋼鉄の籠守パナンゾロン〉などの迷宮神群からもたらされている。 けれど、主人公やヒロインを含む中心人物は一新。おそらく10年程度が経過していて、旧シリーズの登場人物も相応に年を重ねている(一部例外もいるけれど)。それに、本シリーズでは異能をもたらすのは、迷宮神群だけではない(間接的には迷宮神群とは言え)。むしろ、こちらがキーとなっていて、これを巡る争いが物語を引っ張っていく様子。 楽しみにできるシリーズが始まって嬉しい。

水玉を履いたクマ

「原宿をブラブラしていたら服屋さんで BE@RBRICK No.000FRAPBOIS を売っているのを見かけて、つい買ってしまった」 「FRAPBOISっていうブランドとのコラボアイテムですね」 「足下のドットがかわいい」

恐いのは

『月見月理解の探偵殺人1~5』を読み返した。 初めて読んだ時とは違った側面が見えてきて面白い。それが見えるようになったのは、作中で重要な位置を占める〈探偵殺人ゲーム〉の元ネタ〈人狼〉について興味を持って、人狼BBSの まとめサイト やそこで紹介されているプレイログを読み漁ったからだと思う。 今思えば、ようやく見えたこの側面こそが、このシリーズのテーマなんだと思う。前回読んだ時は、ルールとそれがプレイヤの行動に与える影響を追いかけるだけで精一杯だった。今回は、前回読んだ時の記憶とWikiで知ったセオリーのおかげで、その辺りを捨象できたからだと思う。理解しきれずに諦められるようになっただけかもしれないけれど。 その側面は、事実の意味のなさ。このことはそれはもうハッキリと作中に描かれているけれど、こうして改めて読んでようやくそこ(と理解や交喙のかわいさ)に焦点を当てて読むことができた。 事実がどうであれ、多数の人間が参加する不完全情報ゲームでは、各人はそれぞれの視点から見える情報を根拠にそれぞれの利害に従って行動を選択する。さらに利害はしばしばゲームの外からもたらされる。だから、筋道だって事実であることを説明しても、感情的な理由や利害に関する理由などで受け入れられなければ、行動を変えられない。 そして、現実の問題のほとんどは、多数の人間が参加する不完全情報ゲーム。本当に恐いのは、事実だろうが虚偽だろうがそれを受け入れさせてしまうような人――端から見れば詐欺師なのだけれど、受け入れた側から見れば探偵に見えてしまうような、そんな人なんじゃないだろうか。

バベッジがかけた橋

『インフォメーション: 情報技術の人類史』を読んだ。「人類史」という副題に偽りなし。狼煙や腕木信号から始まり、階差機関と解析機関に寄り道して、情報理論やチューリングマシンを紹介し、ENIACから始まる半導体コンピュータに辿り着き、量子コンピュータまで扱っている。 自分には前半が面白かった。目新しかったからだと思う。コンピュータが好きな割に、あるいは好きだからこそ新しいものばかりに目が奪われていたことが分かった。中でもチャールズ・バベッジ。完成こそしなかったものの、18世紀に階差機関と解析機関という形で、コンピュータを構想していただなんて。それから、解析機関のプログラムを作成したエイダ。彼女は「世界初のプログラマ」と呼ばれているらしい。オーパーツって、こういう人たちが人知れず残した物なんじゃなかろうか。 バベッジに興味が湧いたころで、タイムラインに 『完成しなかった蒸気式コンピューター』 が流れてきたので、勢いに任せてこちらも読んだ。こちらの本によると、ロンドンのサイエンス・ミュージアムが階差機関を完成させたらしい。期待通り動作してバベッジの構想に実行性があったことが示されたとのこと。 そして、この階差機関がもし完成していたら、という架空の世界を描くSFが 『ディファレンス・エンジン』 。3年ほど前に読んだときは、どうも入り込めなかったけれど、こういう予備知識を知ってから読んでいたら、もっと面白く読めたのかもしれない。 これ以降、情報理論が登場してからの話は、多少なりとも見聞きしたことがある内容が大半だった。今にすれば、もっと何が何にどう繋がっているかに注意して読んだ方が良かったように思う。もったいないことをした。ちなみに、終盤の量子コンピュータやさらにその先の話に関しては、 『宇宙をプログラムする宇宙』 が面白い。この本でも紹介している、情報理論と物理学(ブラックホール)との関連について、1冊まるまるを費やしている。

Cut It

『書きたい表現がすぐに見つかる英文メール』をざっと眺めた。前回のエントリィで感想を書いた『アプリケーションを作る英語』はざっと通し読みしたのに対して、こちらは使いたいところだけ拾い読みしただけ。 同じ意味に対して、フォーマルな表現からフランクな表現までカバーされているのが嬉しい。でも、フォーマルになるにつれ、長く遠回しになるので、いきなりは自信を持って使えなさそう。 それはそれでいいか、とも思う。例文をコピペしたところと自分で作文したところとで文体が全然違うようだと、メール全体ではチグハグになってしまうだろう。その判断すら覚束ないレベルだけれど、地道に身につけていけたらいいな、とは思う。 ところで、書けない英語で書こうとすると、なるべく書かないで済むように考えてから書くから、文の数が最小限になる。対照的に、日本語だと思いついた先からダラダラと思いつくままに長々と書いてしまいがちだ、と思い知らされて、反省する次第(というこの文がそうだよなぁ)。

Yeah! Go!!

『アプリケーションをつくる英語』を読んだ。主に辞書的に引く本だと思うけれど、辞書ほどの量じゃないので何が書いてあるか把握するために流し読みした。 この本の特徴は、アプリケーションのUIで使う英語に特化している点だと思う。特化している分、同義語の使い分けや省略の仕方などがきめ細かく書いてあって安心できる。ついでに、プレゼンテーション層のクラスやメソッド、変数のネーミングにも使えそう。 この本が扱っていないのは、文章。扱っているのは、せいぜいが1, 2文までのメッセージくらい。マニュアルもこの本のスコープではない。テクニカルライティングと呼ばれる分野なので、参考文献を紹介している程度。 このように用途が狭いせいか、ざっと検索した程度では、類書が見つからない。というわけで、マニュアルについては別で勉強しないといけないにしろ、UIについて日本語で調べるには、この本に頼ることになりそう。 ただ、英語を使う必要性に駆られてから慌てて読んでいるので、遅いのかもしれない。けれど、付け焼き刃でも徒手空拳よりはいくらかマシなはず。

シェヘラザードの朝

「『マギ15』を読んだよ。みんな、どんどん成長していくね」 「再会が待ち遠しいですね」 「アラジン、アリババ、モルジアナの3人だけじゃなくて、煌帝国の白龍や白瑛も」 「煌帝国も一枚岩じゃないようですしね」 「紅玉が悩ましい立場だよね」 「紅玉さんと言えば、シンドバッドさんも一筋縄じゃいかなさそうですよね。この巻じゃないですけれど」 「そうなんだよね。悪い人じゃあなさそうなんだけれど。ところで、表紙のシェヘラザードはこの後、どう絡んでくるんだろうね。名前は主役級だけれど」 「アラビアンナイトの語り手ですもんね」

妹は百代の過客

「『暦物語』を読んだよ」 「あれ、次は『終物語』、『続・終物語』と続くんじゃありませんでしたっけ?」 「この物語は100%突然書かれたみたいだよ。ここ最近と違って短篇集の形で、さらにここ1年を振り返る形式だから、サイドストーリー的な雰囲気が支配的」 「『化物語』が中篇集だったことを思い出すと、ここ最近が違ったのかもしれませんね」 「そうだね。言われてみると、何だか懐かしい雰囲気だったし。しかし、この発言は制限にひっかかっていやしないだろうか」 「そんな制限はない。あるんはメタネタ禁止の制限だけや」

みぴょこぴょこ

「 すみだ水族館 に行ってきたよ」 「相変わらず魚の写真はなしですか」 「動きが速いからうまく撮れないんだよね。あ、その後に飲みに行ったお店の刺身の写真なら」 「双司君がどんな目で魚が泳いでいるのを見ているのかよく分かりました」

覇王の追うは

「『マギ12~14』を読んだよ。アニメでやった先に本格的に突入!!」 「もう買ったんですか」 「うん。つい先が気になって。15~17巻はいつ買おうかなぁ」 「我慢のきかない人ですねぇ」

メモリの目盛り

「Daft Punkの"Random Access Memories"を聴いてる」 「全曲ストリーミング試聴はもう終わっていますよね?」 「うん、買っちゃった。試聴していた時は、あまり気分が盛り上がらなかったのだけれどね」 「衝動買いというわけでもないみたいですね」 「そう、なんで買ったんだろう? 自分の不思議。ベストアルバムの"Musique Vol.1 1993-2005"を何か格好良いなぁと思いながら聴いている程度のライトリスナーなんだけれど、それでもこれまでと全然違うなぁ、と。そう思って一旦は関心が薄れたんだけれど」 「これまで打ち込みが主体だったのが、今回はM13 "Contact"だけだそうですね」 「Daft Punkが音楽を担当した"Tron Legacy"を観たときも打ち込み少なかったんだよね。その時は映画の音楽だからかな? と流してしまったんだけれど、きっと繋がってきているんだろうなぁ」 「きっとそうなんでしょうね。それで、このアルバム自体はどうですか?」 「Arctic Monkeysに対するThe Last Shadow Puppetsみたいな感じ。大仰な始まりをして昔っぽい感じがするけれど、よくよく聴いてみると面白い」

ハートの在処

「『ONE PIECE 70』を読んだよ」 「パンクハザード編が完結したそうですね」 「うん。でも、錦えもん親子はまだついてきてる。大物の名前に思わせ振りなリアクションをしたり、とまだまだストーリーに絡んできそう」 「ローさんとも同盟を組みましたし、ますます賑やかになっていますね」 「そのローも麦わらの一味と一緒にいて、ペースに巻き込まれつつある様子。何だか微笑ましい」 「それにしても、シーザーはひどくあっさりやられてしまいましたね」 「ね。パワーアップしたと思ったら。苦しい長い戦いを最近見ない気がする」

赤赤黒白

「またBE@RBRICKを買ってしまった。こいつは 招き猫 赤 」 「好きですねぇ」 「赤い招き猫は病除けらしいよ」 「続いて お守り 家内安全 」 「そんなに験を担ぎたいんですか、意外です」 「それから 忍者 。頭に手裏剣刺さってるよ!!」 「凛々しい感じのは珍しいですね」 「最後は メ組 はっぴ 」 「『メ』なんですね。『め』じゃなくて」 「こいつだけは普通買えなくて――」 「殺してでも うばいとる?」 「な なにをする きさまー!」

地SAN値消

「『太陽曰く燃えよカオス』とか『太陽言わない燃えよカオス(クー子 Ver.)』とか『恋は渾沌の隷なり』とか『Sister, Friend, Lover』とか聴いているよー」 「『這いよれ!ニャル子さん』と『這いよれ!ニャル子さんW』の曲ですね」 「うん。テレビでは使われていない『太陽言わない燃えよカオス(クー子 Ver.)』がビックリだった。クー子の細い声が乗るのが、ダブステップ系のトラックになっていてギャップが面白い。欲を言えば、もっと輪郭がハッキリしていた方が好みだったけれど」 「インスト聴いて下さい」 「Skrillex聴くか。ダブステップと言えば、メジャー化について 『海賊のジレンマ』 で軽く触れられていたっけ」 「他の曲はスルーですか」 「そうだった。『Sister, Friend, Lover』は、クトゥグア星人姉妹が歌っていることを念頭において、歌詞について深く考えるとダメだな!!」 「どういう意味でダメかは訊きませんよ」 「OPは言うまでも無いよね」 「(」・ω・)」うー!」 「(/・ω・)/にゃー!」 「\(・ω・\)SAN値!」 「(/・ω・)/ピンチ!」 「パブロフの犬ですか」 「ティンダロス?」