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11月, 2020の投稿を表示しています

石元泰博写真展/138億光年 宇宙の旅 at 東京都写真美術館

東京都写真美術館に行って 『石元泰博写真展』 と 『138億光年 宇宙の旅』 を見てきた。 『石元泰博写真展』のフライヤーに惹かれて行ってみたらちょうど『138億光年 宇宙の旅』が始まったところだったのでついうっかり。 『石元泰博写真展』 フライヤーに採用されているような幾何学的な構成の写真が多数見られて満足。とくに〈桂離宮〉がエレガント。2010年に写真集『石元泰博 桂離宮』が刊行されているのだけれど、まだ流通しているのかな? 純粋に静物だけで構成されるとグラフィックデザインとの差が消えていくけれど、偶然ぴったり収った瞬間を捉えた写真は見ていてとても気持ちいい。中でも 〈シカゴ 街〉1958-61年 (リンク先中程)がお気に入り。吹き飛ばされる新聞だかチラシだかはきっと左奥に向かっているんだろう、と感じられる(事実はともかく)。 展示後半の造形写真シリーズまでいくと、写真でそんなことしなくてもと思ってしまうけれど、それは今の技術を知っているがゆえの後知恵かもしれないとも思う。コラージュのように写真を素材とした作品ではなく、写真作品として見なされるギリギリまで加工を突き詰めていっているのは現代の方だろうし。 そうそう団地写真(タイトル控え忘れ)もあって、 (1) 大山顕 さん (@sohsai) を思い出したり。 『138億光年 宇宙の旅』 CMDR (ゲーム"Elite: Dangerous", 通称エリデン) にオススメ。特大サイズでプリントされたNASAや国立天文台が撮影した画像が目の前に広がるのは圧巻。キャプションの地球からの距離(光年単位)を見てジャンプ数換算するのはCMDRの嗜み。 こちらは写真撮影OK。記念に撮っていたのだけれど結局図録まで買ってしまった。 ご無沙汰しているのだけれど、エリデン熱が高まってきた。Beagle Point(Solからもっとも遠い星系)目指さないと。

『その裁きは死』の感想

ミステリィ小説『その裁きは死』を読みました。『メインテーマは殺人』に続くホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ第2作。読み始めたら止まらなくなって、半日かけて一気読み。 今まで見えていた(と思っていた)全体像が、矢継ぎ早に伏線が回収されてドミノ倒しのようにガラリと変わるときの感覚がたまりません。 ホーソーンとホロヴィッツの関係がどうなっていくかも気になるところ。こちらはシリーズ(全10巻の予定)を通して語られるだろうから、ゆっくり追いかけていこうと思います。個人的には最後の最後まで牽制しあっていて欲しいところ。 </div<

写真とか絵画とか趣味の創作の話

ついなちゃんの喋ったむずかしいこと[1]が趣味で本を読んでいるトピックと重なっていたので、プラスアルファの情報や違う角度からの情報を補ってみます。別に写真に詳しくない人間が偏った知識で書いているので、学術的な裏付けなどは特にないです。 16~7世紀の画家カラヴァッジョみたいにそれを応用したとされる画家もおったし、19世紀のユトリロみたいに写真をモロパクr……ゲフンゲフン、大いに参考にした芸術家はんもいた…… そうした写真芸術との相克の結果として、後の印象派だったりキュビズムだったり、抽象絵画だったりに繋がっていく(続 — 【ついなちゃん】プロジェクト🗻公式(CV:門脇舞以)11/1は #ボイロついな誕2020 ❣ (@Tuina_chan_PJ) November 6, 2020 有名所だとフェルメールもカメラ・オブスキュラを使っていたと言われています[2]。その後、「写真のような」絵画がなくなったかというともちろんそんなことはなく、コロナウィルスの影響がなければ 超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵 が渋谷Bunkamuraで開催されていたはずでした。 一方、写真は写真で芸術として認められていないという悩みを抱えていました。それを覆すため、19世紀後半に絵画のような写真を作ろうという動き〈ピクトリアリズム〉がありました[3]。ピクトリアリズムでは撮影後の加工も行われましたが、RAW現像やレタッチで仕上げられる現代のデジカメと重なるところがありおもしろいです。 写真芸術と言えば2011年にアンドレアス・グルスキーの作品が写真作品として過去最高額の430万ドルの値が付けられたというニュースを思い出します。これは加工が重ねられた写真らしくない(映り込みが取り除かれレンズの歪みがない)作品で、評価軸としての「らしさ」と「あえて」の違いについて考えたくなります(考えていない)。 それはそれとして、わざわざ美術館に足を運んで観賞するとなると人を動かすのは絵画の方で、フェルメール展が2018年10月5日~2019年2月3日の4ヶ月で68万の人を動かした[4]のに対して、2017年度の東京都写真美術館の年間来場者数が38万人でした[5]。 日本の浮世絵が当時のパリ芸術界でおおいに持てはやされたというのは… いわば新古典主義的リアルなデッサン力が珍重されてい

#おもしろ同人誌バザール 9で買った本

情報系同人誌の即売会 「おもしろ同人誌バザール 9」 に行ってきました。 「情報系」というのは「情報誌」の「情報」。IT系ではない(でもよい)。とくにジャンル制限がなくて要約できないので、軽い気持ちでTwitterハッシュタグ #おもしろ同人誌バザール や 出展者詳細9 を眺めて時間を溶かして欲しい。 自分は ついなちゃん 参加と知ってハッシュタグ見たら、往復できるくらい時間が溶けそうだったので行ってきました。 前置きはこれくらいにして、お土産紹介。 ◆ 『方相氏&追儺式ガイドブック二◯二◯年度版』恵方巻きコルネ 目当てのついなちゃん公式。方相氏衣装を描くための資料用に欲しかったやつ。イラストあり密着レポートありで期待以上の情報量。 ついなちゃん、今は ボイロ (その前の話は長くなるのでさておく。というか詳しくない)なんだけど、 Synthesizer V (≠ボカロ)になるための クラウドファンディングを12月に開催予定 。初めて知った方におかれましては、まずは気軽に 公式Tiwtter をフォローして時間を溶かして欲しい。 ◆ 『これからの民謡についての話をしよう』 民謡研究会ゆたちた 初手で買う本ではない気がするけれど、自分の興味のある「物語」の発生と非常に近いものを感じたので購入。 元来「民謡を歌う」とは、平民が自ら作り、自ら歌っている歌で、上手下手もない自由な歌なのである。 Synthesizer Vを触り始めたばかりの自分にとって心強い言葉。好きにやればいいのだよ。民謡関係ない感想で申し訳ない……。 あと民謡の種類に「道歌」があり『境界線上のホライゾン』シリーズの作中歌「通し道歌」の「道歌」これか! となってテンション上がる。民謡関係ない感想で申し訳ない……。 参考文献あるの自分には重要。 ◆ 『めちゃくちゃ美味しい油味噌を作れる本』 がちま家 表紙写真が美味しそうだったので、立ち読みさせてもらったら、作って食べたくなった。味噌おいしいよ、味噌。 ◆ 『中京圏のCM評論』 もしもしタウン関西 味噌と言えば愛知県。 イチビキの調味味噌 があればなんでも食べられる。ひたすらCMの寸評が並ぶ。あとがき見たら「情報番組などをローラーで探しました」とある。こういうよく集めたな系の本好きなのですよ。ちなみに2もある。 ◆ 『生物たちの生き様から我々は何を学べるか』