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9月, 2012の投稿を表示しています

コスモス色舞うころ

cosmea by SO_C is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License . 「コスモスを見てきたよ」 「秋らしいですね」 「コスモスというと、白かピンクのイメージだけれど、白にピンクが差し色になっているのや、黄色のもあるんだね」 cosmea by SO_C is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License . cosmea by SO_C is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License . 「かわいいですね」 「ミツバチも寄ってくるわけだ」 cosmea by SO_C is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License . 「よく見ると、後ろ足に花粉のおダンゴが付いていますね」

Tattooed (2)

『ミレニアム2 火と戯れる女 (上・下)』を読み終えた。 『1 ドラゴン・タトゥーの女』( 感想 ) のエンディングでは報われなかったリスベットの、その後が気になって。 結論から言うと、前作以上に大変なことになってしまった。大変なことになったのは、事件との関わり方が違うからだろう。前作では当事者ではなかったけれど、今作では積極的に関与したり巻き込まれたりする。 その過程でリスベットの過去が明かされていく。名前だけ出てきた血縁者は、次の『3 眠れる女と狂卓の騎士』で登場するのだろうか。早く読みたい。

ジョジョジョジョジョジョ

「『ジョジョリオン3』を読んだよ」 「前巻から約半年ぶりですね。って、あれ、前巻の感想を書いたエントリィが見当たりませんよ?」 「ホントだ、書き忘れたのかな」 「そうでしょうね、珍しい」 「実は珍しくなかったりして。調べてみたらポロポロ出てこないとも限らない。ま、そうだとしても今更なんだけれども」 「ログはそこが難しいですよね。取り忘れると、回復できなくなってしまいます」 「本作の主人公もTwitterやってTwilogにログを残してたら、それを足がかりにできたかもしれないのに」 「アカウントもパスワードも記憶喪失で失われているから、ログインできないと思います」 「それもそうか。それにログインできたとしても、本巻で登場した家系図の情報はないだろうしね。過去の情報は、ウェブ上にはあまり載っていない。あ、ディストピアを描いたSFで、インターネット普及以前の情報が全然残っていない世界とか面白いかも」 「思いつきで喋ってますよね?」 「思いつかないことは喋れないからね」 「それはそうですけれど、そういうことではないです」 「それはそうとして」 「だから、それはそうだって認めているじゃないですか」 「それはともかく」 「言い出しておいて『ともかく』とはどういうことでしょうか」 「えーと、何がどうなんだっけ?」 「さぁ?」 「えー」

LSR

Perfumeの『JPN』を聴いている。 シングルまではチェックしてないし、昨年の11月に発売されたアルバムを今更聴き始めるし、と熱心なファンではないけれど、アルバムが出たことを忘れない程度には好き。 もう少しテクノ寄りの曲も聴きたかったけれど、『レーザービーム (Album-mix)』がいい感じ。下の動画は、シングル盤のPV。聴き比べてみると面白い。

月に代わりなし

天野月の『天の樹』を聴いている。 チェリストの分島花音という方を迎えた表題曲『天の樹』の張り詰めた雰囲気が素敵。 それから『東京タワー』を聴いていて何となく演歌を思い出した。Wiiのゲーム『零~眞紅の蝶~』のテーマソング『くれなゐ』も収録されている。 バラエティに富んでいて聴いていて楽しい。 下の動画は、表題曲『天の樹』のPV。よかったらどうぞ。 【ニコニコ動画】【天野月】天の樹【PV】

遍く招くべく - 幻夢の時計

「タイタス・クロウ・サーガ『幻夢の時計』を読んだよ」 「『地を穿つ魔』( 感想 )、『タイタス・クロウの帰還』( 感想 )に続く3作目の長篇ですね」 「うん。短篇集『タイタス・クロウの事件簿』( 感想 )も含めれば4作目だね」 「本作はどうでした?」 「マリニーが迂闊すぎる。タイタスも危機に陥っていた理由にビックリ。それ効果あるんだ。状態異常無効かと思っていたよ。そして、最後は大決戦だった」 「一気にまくし立てないで下さいよ」 「それから、あとがきに『這いよれ! ニャル子さん』からの引用があってビックリ。展開の軽快さに通じる者があるというような話だったよ」 「確かに、本シリーズも本家であるラヴクラフトの目指したコズミック・ホラーとはかけ離れているみたいですね」 「そういうことを言い出すと、切りがないからこの辺で切り上げよう。クトゥルー神話を広めた立役者ダーレスにも批判があったりするくらいだしね。前向きに捉えようぜ、レパートリィが豊富でよりどりみどり!」 「全体としてはそうかもしれませんが、個人としては期待と違っていると愉快ではないですよ」 「麦茶だと思って勢いよく飲んだら、そうめんつゆだったときとか、悲惨だよね」

ボブ

「『マーリー (原題: "Marley & Me"』と『マーリー2 (原題: "Marley & Me: The Puppy Years")』を観たよ」 「犬が主役の映画ですか?」 「1作目は主役は人間で、マーリーはあくまでペットとして描かれていた。反対に2作目は犬が主役。原題のPuppy (子犬) から想像できるように、マーリーの子犬時代のお話」 「どちらが面白かったですか?」 「1作目の方が好みだったよ。2作目も嫌いじゃないけれど、1作目のようなドラマを期待したら肩透かしを食ってしまった」 「少し調べてみると、1作目はエッセイが原作みたいですね。だから作者の方の実体験が下敷きにあるんじゃないでしょうか」 「それで予定調和をあまり感じなかったのかな? 言われてみると、作中の時間がかなり長くて、エピソードも断片的だった」 「2作目は原作とは関係なさそうですね」 「うん。お約束とも言える展開だった。これはこれで良いんだけれど、マーリーとしてやらなくても、と思う」

Time is Money?

映画『タイム (原題: "In Time")』を観た。 お金の代わりに時間で経済が回る世界の話。この世界では、富裕層がスラムから搾取した時間で延々と寿命を伸ばし続けている。 資本主義経済下での富の偏りを批判しているのだろう。ミヒャエル・エンデの『モモ』に出てきた、〈時間銀行〉を思い出す。 少し斜めから、時間を流通させるシステムについて考えてみる。考えてみる、と言ったけれど、考えずにはいられなかった、の方が実態に近い。職業病かもしれない。 時間の流通を支えるシステムは、金融インフラ以上のミッションクリティカルになる。寿命を授受するから、システムダウン・計算ミス・入金遅延が、文字通り致命的問題になる。従って、100%の可用性で、厳密かつ高速に処理しなければならない。 まず、100%の可用性は実現可能だろうか? センタをいくら冗長にしても、端末が壊れたらアウトだ。次に、厳密と言ったけれど、何桁の精度なんだろう? コンピュータの精度は有限だ。それから、処理に必要な時間はどう扱われているんだろう? いくら高速にしても、処理も伝送も0秒ではできない。 加えて、セキュリティのリスクも大きい。なのに、全体的に甘い。寿命は腕に常に表示されているし、意思に関わらず奪えるし、授受のための端末でも認証している様子がない。怖過ぎる。 クラックしてアンダーグラウンドで何千年も生きている人がいそう。サラミ攻撃(多数の標的から少しずつかすめ取る)なんて有効そう。ミリ秒単位なら気づかれないだろう。

歌って踊る人形

「『ザ・マペッツ (原題: "The Muppets")』を観たよ」 「どうでした?」 「話は王道なのに、設定はシュール。人間の生活にマペットが入り込んでいたり、〈地図で移動〉できたり。それからメタ発言も出てきたし」 「メタ発言が〈夢の国〉を実現しているディズニー作品で出てくるなんて」 「現実とファンタジーの境界は一つのテーマなのかもね。本作でも、人間のゲイリーとマペッツのウォルターの友情が大きなウェイトを占めていたし」 「『魔法にかけられて』( 感想 ) もそうでしたね。現実のニューヨークとアニメの世界が舞台でした」 「そういう意味だと、本作のマペッツは現実にいるものとして扱われているんだよね。ただ、コミュニティが違うだけで」 「そこが不思議な感じですよね。企業を経営したりもしていますし」 「ところで、カエルのカーミットがかわいい」 「はいはい」

魔法じゃ奇跡は起こせない

『魔法少女育成計画』を読んだ。 16人もの魔法少女が出てくるのだけれど、全員思い出せる。スノー・ホワイト、ラ・ピュセル、リップル、トップスピード、シスターナナ、ヴェス・ウィンタープリズン、ルーラ、スイムスイム、たま、ピーキーエンジェルズ(ミナエルとユナエル)、カラミティ・メアリ、マジカロイド44、クランベリー、ねむりん、ハードゴア・アリス。 ただ、その印象は千差万別。みんながみんな〈魔法少女〉とという言葉から連想するような良い子というわけではない。むしろ、歪んでいる人の方が多い。 状況は『魔法少女まどか☆マギカ』で杏子が登場した時期に近い。『魔法少女まどか☆マギカ』ではソウルジェムを巡って対立していたのと同様に、本書ではマジカルキャンディーを巡って互いに争うことになる。この状況から予想できる通り、酷い展開になる。どんな展開になるかは読んでみてのお楽しみ。 いや、楽しいものではないか。

僕の考えた最強の最強

『バッカーノ! 1935-A Deep Marble』を読んだ。 1930年代最後のバカ騒ぎがついに幕開け。久し振りに『葡萄酒(ヴィーノ)』の活躍が見られそうなので、読み終わった先から続きが楽しみ。 自分が本シリーズに最後までついて行こうと思ったキッカケは、『1931 鈍行編』と『1931 特急編』という一対の作品で、そこで描かれた事件で猛威を振るったのが『葡萄酒』だった。不死者以上に死にそうにないという突き抜けっぷりに憧れる。 1935は1930年代の総決算となりそうで、『葡萄酒』に限らず、色んなキャラクタが登場しそう。楽しみなことしきり。

ぼくは孤独が好きだ

「『ぼくらは都市を愛していた』を読んだよ」 「5ヶ月ほど前に読んだ、『アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風』( 感想 )と同じ作者の、最新作ですね」 「うん。紹介文にあった、〈情報震〉が面白そうで」 「『デジタルデータを破壊する』とありますね」 「うん。これを読んで、『悲鳴伝』( 感想 )の〈大いなる悲鳴〉を思い出した」 「どちらも広範囲において選択的に作用していますね。〈大いなる悲鳴〉が人の命だけを奪うのに対して、〈情報震〉はデジタルデータだけを破壊するという違いはありますけれど」 「うん。ところで、デジタルデータだけ破壊されるというのはどういうことだろうね? デジタルデータと十把一絡げにしているけれど、保存方式は何種類もあるだろうに」 「HDDは磁気ですし、メモリは電荷。それから、CDに代表される光ディスクもありますね」 「よく分からないけれど、次世代メモリの保存方式にも色んな候補があるみたいだよ。本書の舞台である2010年代には実用化されていそうだね」 その次世代メモリ技術には主に、3つの候補がある。相変化メモリ(PCRAM)、スピン注入メモリ(STT-RAM)、抵抗変化メモリ(ReRAM)である。 【PC Watch】 【Flash Memory Summit 2012】【半導体メモリ編】SK Hynixが展望する半導体メモリの未来 「相ってなんでしょうね? スピンは電子のスピン、抵抗は電気抵抗でしょうか」 「さあ? ともあれ、これだけバリエーションに富んだ物理的特性で保存されているのに、データだけが破壊されるって、どんな現象なんだろう。デジタルデータと言っても、物理的に保存されているんだから、波及して物理的な被害も出そうなものだけれど」 「保存状態が変わらないんじゃなくて、読み取る方が破壊される可能性はありませんか?」 「それにしても、保存方式と同じだけ読み取り方式もあるからなぁ」 「そうではなくて、人間の意識に作用しているんじゃないですか? あらゆる記号をゲシュタルト崩壊させるような」 「あ、それ面白いかも。でも、ビットが反転したりシフトしたりすると書かれているからなぁ。あ、でも後半の描写を考えると……」 「もしもーし?」

力の振るい方

『言葉の力』を読んだ。 本書を構成しているのは次の三部。 「言語技術」とは何か? 霞が関文学、永田町文学を解体せよ 未来型読書論 ポイントは第一部と第三部。「言語技術」を身につけよう、そのために本を読もう。一言でまとめるとこう言っている。ここでいう「言語技術」は、ロジカル・シンキング/ライティングなどのスキルを指していると思う。俳句・短歌も話題に出てくるので、教養も含めたもっと抽象的な概念なんだろうけれど、要はルール・型があるという話なので、自分を含め多くの人にとって、ロジカル・シンキング/ライティングと考えて実用上問題ないと思う。 言語技術を身につけようという主張には賛成。ただ、本書には、その一部であろうロジカル・ライティングのルール・型から、大きく外れている箇所がある。だから、説得力がない。ロジカル・ライティングで書かれた文章は、一つの主張とそれを支える根拠で構成されている必要があるのに、メイントピックの一つである「本を読めば言語技術が身につく」という主張が、そうなっていない。 本を読めば言語技術が身につくという主張には同意できない。理由は2つ。まず、読めなくても身につく。『プルーストとイカ』( 感想 ) を読むと、ディスレクシア(難読症)でも明晰な言葉を持っている人がいることが分かる。それから、反対に、読んでも身につかない。自分は年に数十冊の本を読んでいるけれど、それではロジカル・ライティングが身につかなかった。 ロジカル・ライティングを身につけるには、そのルール・型を知る必要がある。著者もそう思っているから、「すべての新規採用職員に言語力研修を」という章をを設けているのだろう。自分が少しは身についたと思えたキッカケも、研修だった。その研修でも言われた通り、いくら、本を読んでも、ただ文を追っているだけでは、ルール・型は分からない。文と文、段落と段落、章と章が作る構造を捉えようとする必要がある。 本によっては読めば身につくかもしれないけれど、その本は著者が勧める『源氏物語』や大宅壮一、三島由紀夫、太宰治の作品ではないと思う。いくら何でも、夏目漱石の『こころ』を「作家に家長の意識がない」と批判した後に、『源氏物語』はないと思う。家長の意識と言語技術の関係がよく分からないし、関係があったとしても平安時代の女性・紫式部には家長の意識はな

常勝筋肉

「『筋肉の神マッスル2』を読んだよ」 「7月に1巻 ( 感想 ) が出たばかりなのに早いですね」 「1巻が筋肉でゴリ押しだったけれど、今度はおっぱいでゴリ押しだったよ」 「次はどうくるんでしょうね」 「それが、次があるかどうか、怪しい雲行きで。あとがき曰く『一巻目は結構話題になったようなのですが、残念ながら売り上げにはあんまり繋がらなかったようで、三巻目が出せるかどうかは、この二巻目の売れ行き次第になりそうらしい』」 「売れるといいですね」 「近所の本屋になかったのは、売れたからなのか、前巻が売れなかったから入荷しなかったからなのかが気になるところ。それにしても、あのおっぱい星人はないわ……」

Tattooed (原作)

『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上・下)』を読み終えた。本作を原作にしたハリウッド映画 (感想) が面白かったので、こちらにも手を出してみた次第。 比べてみると、映画では端折られてしまった描写の多さに気がつく。映画を観ていて、登場人物――特にリスベットの諸々の行動が唐突に感じられたのはそのせいだったのかな、と思う。 自分は、おしなべて言うと映画より小説の方が好みだから贔屓目があるだろうけれど、小説の方が満足できた。映画は展開が急過ぎて着いていくのが大変だったけれど、小説は描写が細かい上に立ち止まったり読み返したりできる。 第二部『火と戯れる女』も読みたい。リスベットがどうなるのかが気になってしょうがない。

起源の機嫌 - プロメテウス

「『プロメテウス (原題 "Prometheus")』を観てきたよ。」 「『エイリアン』や『ブレード・ランナー』を撮ったリドリー・スコット監督の新作ですね」 「うん、元々は『エイリアン』の前日譚として企画されていたみたいだよ」 「元々は、ということは、公開までにそうではなくなった?」 「みたいだね、軽く検索してみた限りだけれど。でも、世界観は繋がっているみたい。実際、そう思わせるシーンもあったよ」 「それくらいの方が、観ようと思う人が多いのかもしれませんね。シリーズの途中から、わざわざ遡ってまで観ようという人は、少ないでしょうし」 「ところで、観終わった時もいくつか疑問が残ったんで、それについても調べてみたんだけれど、続編の計画があるみたいだね」 「そのための伏線だとしたら、今作だけ観ても意味が分かりませんね」 「一方で、安易な行動をとってクリーチャーの被害者となる、というお約束の展開もあったから、展開上の都合かとも思ったり」 「お約束はあからさまだからこそ流せるのであって、そういう引っかかるようなことにはならないと思いますよ」 「いや、でも自分は時々ものすごい目立つもの見過ごすから。実際、この映画でも何で観た時は気がつかなかったんだ、と思うことも検索したら出てきたし」 「今はこうしてどなたが書いてくれているから、助かりますね」 「うん。でも思いっきりネタバレだから、観ようと思っている映画は間違っても検索してブログ読んだりしないようにしないと」 「自制心を鍛えて下さい」