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6月, 2017の投稿を表示しています

笑いしかない - 悪のボスと猫。

『悪のボスと猫。』を読んだ。 マフィアのボスが猫好きだという話。なんかそんなイメージがあるから、何を今更と思うけれど、描かれているのは、畏怖の対象であるボスが猫を愛でる姿。ギャップがたまらない。 ほとんどセリフがないのにジワジワと笑わせてくれる。癖になりそう。

ネェ社長サン - マギ シンドバッドの冒険 14

『マギ シンドバッドの冒険 14』を読んだ。 ついに建国が始まる。のだけれど、本編で行く末を知ってしまっているから、どうにも高揚感が出ない。つまり、作中のシンドバッドの気持ちに同調できない。 あと、申し訳ないというか残念というか。バルバロッサが、どうしようもなく遊戯王の海馬社長に見えてしまう。しかも、そこに遊戯王MADのイメージがオーバーラップしてしまって、セリフが頭に入ってこない……。

一文字 - サマー・ランサー

『サマー・ランサー』を読んだ。 テーマは槍道という架空のスポーツ。あとがきで架空だと知らされて「架空だったのか!!」と驚いた。槍術としては伝わっていても、剣道のようにスポーツにはなっていないのね。 自分には武道の心得がないこともあり、槍術の動画から動きをイメージしていた。たとえば、この動画。槍のリーチの長さも相まって、間合いの変化が激しいことがよく分かる。 メイドの日と言うことで! メイドと槍術 #メイドの日 pic.twitter.com/iWjCyFmX0G — まーこ (@harima_mekkai) 2017年5月10日 テーマこそ変わっているけれど、物語は王道をまっすぐ行く青春小説だった。キラキラだった。主人公・天智の振る舞いにはイライラさせられたし、物語終盤の試合で勝ったのは主人公補正が過ぎるように思えたけれど。 一方で、ヒロイン里佳のひたむきさが素敵だった。戦姫絶唱シンフォギアシリーズの響のイメージが重なる。彼女は武器こそ持っていないものの、適合した聖遺物はガングニール――北欧神話の最高神オーディンの槍だ。その名は、本作でも大会の名前に冠せられている。 彼女だけでなく他の部員も魅力的なだけに、続刊が出ていないのが残念。

自由と友人 - マギ34

『マギ 34』を読んだ。 終わりが近づいてきているのをひしひしと感じる。一方で、シンドバッドが従えるジンが総出で出しゃばってきて、間延びしやしないか不安になる。 あと、モルジアナの活躍がしばらくなさそうなのが残念。彼女に限らず、最後に集結したりしないかなあ。紅玉も、このまま放置なんて報われなさすぎる。

また会おう - さよならドビュッシー

『さよならドビュッシー』を読んだ。 ピアニストが探偵役のミステリィ。音楽とミステリィと言えば、 『ヴァイオリン職人の探求と推理』 や 『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』 。でも、ページを捲れば『四月は君の嘘』を彷彿とさせるピアノ演奏にかける情熱の熱さ。いい意味でミステリィらしくない。 ピアノを奏でる姿がとても鮮やかに描かれていて、ミステリィ要素はオマケだったのかな? と思い始めたところにどんでん返しが来る構成も巧い。きっちりミステリィでもあった。 スピンオフの 『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』 に、続編の 『おやすみラフマニノフ』 、 『いつまでもショパン』 、 『どこかでベートーヴェン』 と、まだまだ未読の作品があるのが嬉しい。

血・治癒・自由 - ローガン

「『ローガン』 (原題 "LOGAN") を観てきたよ」 「〈X-MEN〉シリーズのスピンオフ〈ウルヴァリン〉シリーズの完結篇ですね」 「ローガンが老眼だったよ!!」 「…………」 「視線がっ、視線が冷たい!!」 「双司君はフォローしようがないので放っておくとして、眼鏡をかけたローガンさんも素敵でしたね」 「ずっと足を引きずっていたし、ヒーリングファクターが弱まって、肉体が老化しつつあったんだろうね」 「老化と言えば、チャールズさんもすっかりお年を召されていましたね」 「見ていて辛かった……」 「でも希望もありましたね」 「ローラね。まだまだ大変な生活が続くだろうけれど、強く生きて欲しい」 「双司君よりよほど強いですけれどね」 「そりゃあそうだけれどさ、それでも子供に対してはそう思ってしまうよ」 「大人になりましたね。冒頭のしょうもないダジャレといい」 「一言余計じゃね?」

付かず離れず - X-MEN: アポカリプス

『X-MEN: アポカリプス』(原題"X-Men: Apocalypse")を観た。『ローガン』を観る前に、と思って。 結論から言うと、『ローガン』との繋がりは薄い。エンドロールの後にチラリと次回作が〈ウルヴァリン〉シリーズだと仄めかされる程度。なので『ファースト・ジェネレーション』、『フューチャー&パスト』、本作の三部作を観ていなくても、『ローガン』は楽しめる。もっと言えば、『ローガン』は単独でも観賞に堪える作品だと思う。 『ローガン』の話はこれくらいにして、本作の話に戻ろう。 本作の舞台は『フューチャー&パスト』で改変された後の過去の世界。チャールズは「恵まれし子らの学園」を運営しているし、彼の能力を増幅する装置セレブロもあるけれど、X-MENは結成されていない。そんなタイミングの物語だった。 『フューチャー&パスト』で初期三部作と合流して登場人物が入り乱れてはいるけれど、思い返せばチャールズ/プロフェッサーXとエリック/マグニートーを描いていたように思う。次点はレイヴン/ミスティーク。ローガン/ウルヴァリンは、スピンオフシリーズがあるので別枠。 おかげで、ヴィランのアポカリプスの影が薄い。原初のミュータントであり、神として崇められているにも関わらず。クイックシルバーに(一時的にとは言え)、ボコボコに殴られるし。何がしたかったのかよくわからず、世界を作り直して、もう一度崇められたがっているように見えたのも、小物感が出てしまってマイナス。『フューチャー&パスト』での改変により、ミュータントと人間の間の確執も表面上は解決してしまっているからなあ。完全にはしていなかったから、エリックがあんな目に遭ったわけではあるけれども……。アポカリプスがミュータントの特権性を謳っていたら、エリックがアポカリプス側に立つのに説得力が増すのだけれど。 というわけで、ツッコミどこともあったけれど、改変後の過去でのチャールズとエリックが観られて満足。こちらの時間軸では、初期三部作のような決定的な決裂は起こらないといいなあ、と思う。 余談。クイックシルバーが超スピードで「恵まれし子らの学園」の子ども達を救うシーンが最高だった。良いキャラをしていることもあり、それも含めて彼もお気に入り。

適した敵 - 僕のヒーローアカデミア 14

『僕のヒーローアカデミア 14』を読んだ。 オール・フォー・ワンを受け継いだデクは、爆豪とのケンカ、雄英高校トップ・ビッグ3の一人・通形ミリオとの戦い、元オールマイトのサイドキックサー・ナイトアイのテストを通して、成長している(あるいはしていくだろう)。 一方、ワン・フォー・オールを弔は、オーバーホールとの小競り合いで部下を一人失う始末。オーバーホールの いや… オールマイト ( ヒーロー ) よりも オール・フォー・ワンの消失が大きい という言葉通り、 敵 ( ヴィラン ) にカリスマがいない。ワン・フォー・オールは弔をどうしたつもりなんだろうなあ。 怪獣が出現しなければウルトラマンの出番がないように、強大な敵がいないのにヒーローだけ強くなってもなあ。スーパーマンのように存在が危険視されかねないぞ。

21gram - カルチャロミクス

『カルチャロミクス』を読んだ。 乱暴に言うと Google Ngram Viewer の話だった。単語の出現頻度を数えるだけで、いろいろなことが示唆されるのがエキサイティング。 たとえば、検閲の効果。この分析の対象=公的に残された書籍からは、如実に消えているのが分かって、空恐ろしさを覚える。それでも、やがて息を吹き返すのだけれど。 データ分析の話だけでなく、データの前処理の話やさらにその前にデータを使うための政治や法律の話もあった。しかも、それらはシームレスに繋がっていて、物語として読みやすくなっている。巧いと思う。 残念なことに、Google Ngram Viewerは日本語に未対応。何か思いついても、試すことができない。日本語、英語より形態素解析(文章を単語に分解する処理)が面倒そうだもんなあ。それより権利関係の方が面倒か。

紫陽花/葉脈/鳥/天道虫/蟻/蝶/蜻蛉

This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 紫陽花。ガクアジサイは控え目で愛らしい。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 紫陽花――セイヨウアジサイを下から。ちょっとブロッコリーに似ている。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 葉を太陽に透かしてみれば。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 鳥。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 天道虫。フタホシテントウ。光沢がキレイ。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 蟻。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 蝶。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 蜻蛉。

狩人スコープ - Monster Hunter XX

「4月から攻略を始めた特殊許可クエストも残すところ鏖魔ディアブロスのみ」 「あと少しですね」 「いやぁ、長かった……」 「感慨に耽るにはまだ早いですよ」 「Xのときは塔の秘境で強制的に同時に相手させられるのに嫌気がさして、放置していたのに。我ながらようやるわ」 「そんな他人事みたいに」 「それもこれも、最後の超特殊許可クエストまでクリアしないと二つ名装を合成できないのが悪い!!」 「なんですか、急に声を荒げて」 「だって、紅兜ヘルムはかっこいいし、岩穿メイルは色っぽいし、見た目装備に使いたいやん?」 「その見た目装備が冒頭のイラストですね」 「うん。特殊許可クエストを攻略し始めたのも、これを作りたかったがため」 「それが冒頭のイラストですか」 「うん。武器はガンランスだから剣士装備で、上から紅兜/岩穿/ミツネX/カブラS/エーデルS」 「ゲーム画面での雰囲気は こちら をご覧ください」

鎚と血 - 銀狼ブラッドボーン5

『銀狼ブラッドボーン5』を読んだ。 表紙だけじゃなく、内容もココウィルにスポットライトが当たっていた。よくぞこんなにまっすぐ育ったなあ。事件に巻き込まれる前、彼女はハンスとどんな日常を過ごしてきたんだろうか。 そして、彼女に対してゲイルはどんな気持ちを抱いているのだろう。家族を顧みることがなかった父親が、贖罪の材料にしていると考えることもできるけれど。巻末のおまけ漫画で、少しだけ空気が軽くなったような気がするのが救いか。

マダマシ - ダマシ×ダマシ

『ダマシ×ダマシ』を読んだ。 英語のタイトル"Swindler (詐欺師)"がストレートに内容を示している。今回の題材は詐欺事件。詐欺の種類は結婚詐欺。 作中でも議論されているけれど、結婚詐欺ってなんだろう? 改めて考えるとよく分からなくなる。 詐欺師をかばい続ける被害者もいると聞いたことある。一方で、詐欺師じゃない相手と結婚したけれど離婚して多額の慰謝料を遣り取りし、その後も離婚相手を恨み続ける人もいるだろう。どちらがマダマシだろうか? もう少し抽象度を上げて、相手の「惚れたら負け」という状態を利用して金銭的メリットを得ることについてはどうだろうか。いわゆる「ヒモ」や、昔どこかで聞いた「アッシー、メッシー、ミツグくん」に犯罪性はないのか? そんなことをぼんやりと考える。刑法の記載や判例もあるだろうけれど、そうではなくて被害者の感情/金銭両面の影響の大小について思いを馳せる。 なお、これにてXシリーズ完結。長かった。文章量ではなくて、時間が。最初の『イナイ×イナイ』から実に10年。昔々のことのよう。

傘に水/笹に蛾/花菖蒲/鳩と鳩/鴨

This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 傘と水。さすと雨が降る。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 笹に蛾。種類が分からない。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 花菖蒲。これが目当てだった。淡い紫がキレイ。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 鳩と鳩。 This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0 . 鴨。和む。

倒錯的・解剖学的 - 一八八八 切り裂きジャック

『一八八八 切り裂きジャック』を読んだ。 『この闇と光』 が素敵だったので、他の作品もと思い。 相違点は社会との関係性。『この闇と光』では極めて閉鎖的な世界が描かれていたのとは対照的に、『一八八八 切り裂きジャック』は史実上の事件を下敷きにしているからか、当時の社会情勢や風俗について細やかに描写されている。実在の人物も登場して、物語のうえで重要な役割を果たしさえもする。 共通点は倒錯性。なかでも一際印象深いのが「スッシーニのヴィーナス」。平たく言うと、美しい人体解剖模型。学校の怪談で夜中に動いたりするアレの美女バージョン。"Anatomical Venus" (解剖学のヴィーナス) として知られているみたい。見てみたい人は、次のWebの記事参照(模型とはいえ人体の内臓なので、苦手な人にはお勧めしない)。 Cadavers in pearls: meet the Anatomical Venus | Art and design | The Guardian BBC - Culture - Why these anatomical models are not disgusting 書籍では、 『アナトミカル・ヴィーナス』 という本が今年の2月に出版されていた。ヒグチユウコさんのイラストシールつき。ちょうど先日観た 『BABEL Higuchi Yuko Artworks原画展』 の作品を思い出すと、さもありなんと思う。グロテスクなのに惹きつけられて止まない感じが近しい。 さらに余談。9月に公開される『エイリアン:コヴェナント』の町山智浩さんによる解説で"Anatomical Venus"に言及があったみたい。前作 『プロメテウス』が よく分からなかったから、どうしようか悩んでいるところだけれど、やっぱり観に行こうかなあ。9月公開とまだ少し先だけれど。

この素晴らしい音楽に祝福を - Kasabian/For Crying Out Loud

Kasabianの6枚目のスタジオアルバム"For Crying Out Loud"を聴いている。 1曲目の"Ill ray (The King)" からロケットスタートだし、初回限定盤のレスター・シティFC優勝記念ライヴ音源の盛り上がりも堪らないし、ボーナストラックのホーム・デモ版のアコースティックギターも染みる。それからアルバム終盤の"Bless This Acid House"。いつになく素直でポジティブで、心が浮き立つ。 ところで、インパクト抜群のこのジャケット。写真の老人は、長年Kasabianのローディー(機材を手配したり設置、調整したりするスタッフ)を務めているリック・グラハムという方だそうだ。この写真を使うことにした経緯を、 【インタビュー】カサビアン、原点回帰の王道ギター・ロック作品 でSergioが話している。 このジャケットこそが人々を自分たちの世界に呼び込んでくれると思った。「これが俺たちの世界だ」ってね。「綺麗な若い女性を載せなきゃだめだ」とか「かっこいいイメージを使わなきゃだめだ」とか、そんなのまっぴらごめんだ。 かっこいいなあ。

ネムレルリョウノユミ - ネムルバカ

『ネムルバカ』を読んだ。 柚実(表紙左の黒髪の方)とルカ(表紙右の金髪の方)が、どことなく『それでも町は廻っている』の歩鳥(黒髪)と紺(金髪)を思い起こさせる。 でも、牽強付会のようにも思う。これはこれだ。共通点もあるけれど、相違点の方がずっと多い。 ところで、ルカのその後が気になってしょうがない。どこかで描かれたりしないだろうか。

bound for - 東京発異世界行き

『東京発異世界行き』を読んだ。 次の9篇の読み切りが掲載されている短篇集。 飛んでもガール こまきまき 最後の晩餐 銀行強盗は同窓会の始まり 一生消防士宣言 失策バッテリー 三田村桜子(仮)の一生 異世界異文化交流記 青信号までの時間 独特のおかしさを感じる。あとがきに作者自身が書いているとおり「何それ……」となることもしばしば。でも詰まらないわけじゃない。何だろう、この感じ。 比較的分かりやすくおもしろかったのが『三田村桜子(仮)の一生』。いわゆる異世界転生物の設定が全部乗せされている。タイムトラベル要素もあるよ!!(どれだけ盛るんだ)

黒山羊さんたら - 姉なるもの1

『姉なるもの1』を読んだ。カワカミャーなのでウルキアガを連想する [1] 。 それはさておき。 英語タイトル"The Sister of the Woods with a Thousand Youg"は、表紙の彼女が最初に名乗る【千匹の仔孕む森の黒山羊】"The Black Goat of the Woods with a Thousand Young"――クトゥルフ神話の神性シュブ=ニグラスの別名からだろう。 というわけで、これはクトゥルフものだ。クトゥルフ神話の神性の擬人化と言えば、 〈這いよれ!ニャル子さん〉シリーズ を真っ先に思い出すけれど、雰囲気は正反対。〈這いよれ!ニャル子さん〉がパロディネタ満載のコメディだったのに対して、こちらはホラーテイストが強い。人公・夕の、バッドエンドを予感させるモノローグが胸をキリキリと締め付けてくる。 願わくば、ダラダラと続かずにこの息苦しさを保ったまま、きっちり息の根を止めにきて欲しい。 [1] 川上稔作品が好きなので、「姉」と言えば 〈境界線上のホライゾン〉シリーズ の「姉キャラ担当」キヨナリ・ウルキアガを思い出す。ウルキアガが姉キャラではないことに注意。

ポプツテプジャン - ポプテピピック

4コマ漫画『ポプテピピック』を読んでみた。タイムラインでちょいちょい参照されるのを見かけるのと、Kindle版がセールで安かったので。 分かるのと分からないのの差が激しかった。68の「Twitterで物申すマン」とか、134の「ガトリング砲とトマホークが似合うのってエイブラハム・リンカーンだけだよね」なんか割とツボ(2つ目は 元ネタ を知っているかどうかだけという気もするが)。 129の「さてはアンチだなおめー」とか、4コマと定型なこともあり、スタンプ的に使いやすいもんなあ。LINEスタンプも22でネタにしているけれど。 でも確かに変な中毒性はある。 ポプテピピック セカンドシーズン も全部読んじゃった。 単行本 にまとまったところだし、 10月にはアニメ放送 されるみたいだし、勢いあるなあ。 (こういう日和った感想もネタにされそう)

近くば寄って - N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅

『N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅』 を森美術館で観てきた。 こういう反復と差異がある作品、観ていて楽しい。遠くから眺めれば、一見パターン。近くに寄ってみれば個々の要素の差異を見出せる。 いくらでも近く寄れるというのはアナログの特徴。デジタルでは元データの解像度が限界になる。それ以上寄っても粗くなるだけで、発見はない。 でも、小さな要素から大きく膨らませるのは、デジタルが得意だったりする。ジェネラティヴ・アートとかいわゆる自動生成とか。

十巻一昔 - ゴールデンカムイ10

『ゴールデンカムイ10』を読んだ。節目を感じさせる巻だった。 まず、節目の10巻の表紙を飾るのは、杉元。1巻から一巡りした感がある。 その杉本、前巻9巻では、その容赦無さが強調されていたけれど、この10巻では義理堅さが強調されていたように思う。 その流れで、最後に収録されている第100話でののアシㇼパさんとのやりとりが泣かせてくれる。 彼に帰るところができるといいなあ。