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4月, 2016の投稿を表示しています

某氏 - 悲亡伝

『悲亡伝』を読んだ。〈伝説〉シリーズ7冊目。2~6冊目と長丁場だった四国編がようやく終わり、本巻から新展開。やっとだよ。 生き残っている面々それぞれにフォーカスが順番に当たっていく中で、自分がもっとも気にしているのが悲恋。あの彼女 のパーソナリティがインストールされている。 そんな悲恋に空々空が出会ったら、どんな反応を示すのだろうか。

夫婦の足音 - 境界線上のホライゾンIX〈上〉

『境界線上のホライゾンIX〈上〉』を読んだ。 決戦前夜といった印象。なんだか最近、外道もとい武蔵勢が順調で、羽柴勢に肩入れしながら読んでいる。 慎重3mなのに小姫こと島・左近と、鬼武丸の掛け合いが楽しい。だんだん好感度が増してきている。 表紙を飾るお市の方と旦那の柴田勝家の活躍がお預けだったのが残念。夫婦で猛威を振るってくれるのに期待している。

ウラシマ・アリババ - マギ29

『マギ29』を読んだ。ついに煌帝国編が終わり、最終章に突入。 最終章に入ったと思ったら、『天元突破グレンラガン』第3部 怒涛編なみに文明が発展していた。 そしてアリババ君が久し振りに主人公主人公している。新鮮ささえ覚える。そろそろアリババやモルさんと合流しないのかな。 あとはシンドバッドと白瑛の関係が気になるところ。それから紅玉ちゃんは報われて欲しいところだ。 みんな魅力的だけれど、そろそろお別れかー。

相容れない - イレーナの帰還

『イレーナの帰還』を読んだ。スタディ三部作の二作目。本書の原題は"Magic Study"。 前作 『毒味師イレーナ』 冒頭では人間不信だったイレーナも、二作目までくると信頼に足る相手を見つけていく。そのわりには相変わらず一人で無茶もする。おかげで不安をぬぐい去りきれない。 とは言え、前作よりはよほど安心して見ていられる。ちょっとスリルが薄れてしまったのが残念。 タイトルから想像できるように、イレーナが生まれ故郷へと帰還する。無事に帰れてめでたしめでたしと安易な結末なんてならないところがいい。 それにしても、イレーナがどんどん出世していく。前作では死刑囚から毒味師となり、辛うじて一命を取り留めた。それが、本作の最後では公的な役割を得るに至る。これでついに表舞台で大活躍か。 最終巻 (原題 "Fire Study") が楽しみだ。

どんな世の中も - 毒味師イレーナ

『毒味師イレーナ』を読んだ。スタディ三部作の一作目。シリーズ名の由来は原題が"... study"で統一されていること。ちなみに本書の原題は"Poison Study"。 毒味師となると、権力者の傍らに立つことになる。だから、イレーナは薄幸な女性で、政略的な権謀術数に翻弄される物語だろうと想像していた。けれど、いい意味で期待を裏切られた。 彼女は、薄幸なのは間違いないけれど、現状を打破しようとし続けるタフさを備えていた。でも、時に無謀だったりして、その危うさに目が離せない。 次巻は原題"Magic Study"、邦題『イレーナの帰還』。実はもう読み終えている。三部作最終巻"Fire Study"の邦訳が出るのが今から待ち遠しい。

交渉の嚆矢 - 実践・交渉のセオリー

『実践・交渉のセオリー』を読んだ。『ハーバード流交渉術』に続き、交渉本2冊目。 『第2章 実践!8つの交渉テクニック―悪徳戦術に対抗する』のSeesion6~13がおもしろかった。後悔が残る結果になったときのあるあるだ。 最後通知による決断要求戦術―いやなら、おやめください 役割演技によるかく乱戦術―いいやつ/悪いやつ 曖昧要求による心理戦術―もっと勉強できるでしょう? 情報収集を兼ねた逆競売戦術―他社さんと比べますと… 合意後の追加要求戦術―これもおまけしといて 予算の限界を盾にした妥協要求戦術―予算はこれだけ 規制事実を利用した譲歩要求戦術―もう好評してしまいました 電話を使った不意打ち戦術―もしもし、これでお願いします ところでこの本に限った話じゃないけれど、成功シナリオって明らかに失敗シナリオよりよく準備されているよなぁ。交渉に入る前のスタート地点からして違う。

五日間東北から江戸 - 超高速!参勤交代

『超高速!参勤交代』を観た。 参勤交代を終えて帰ってきたと思ったら、また参勤交代を言いつけられる。それも帰還が有り得ない短さ。『八十日間世界一周』っぽく言えば『五日間東北から江戸』。 テンポがよくてコミカル。スッキリできた。デスマーチもこんな風にやってのけられたらなぁ……。

弾むリズム - H Zettrio/三つ星

H Zettrioの『三つ星』を聴いている。 ピアノが弾んでいて楽しい。休日のお出かけによく似合う。それも意気揚々と歩く行きによい。

人と人々と - 原発と大津波 警告を葬った人々

『原発と大津波 警告を葬った人々』を読んだ。 『基準値のからくり』 や 『アドレナリンジャンキー』 の「プロジェクトことば」、それから乱読した 認知バイアス に関する本を思いだした。本に限らず映像作品も含めると 『100,000年後の安全』 とか。 本書を読むと、警告を葬ったのが「人々」であり、少数の結託した共犯者の集まりではないことや、特定の目的に根ざした組織ではないということが察せられる (特定組織が根回しに奔走しただろうとは感じられるはするけれど)。 人と人々とは似て非なるものだよなぁ。

アサシン察し - 暗殺教室19

「『暗殺教室19』を読んだ。最終巻ちゃったわ」 「ジャンプでは完結していますけれど、単行本が完結するのは次のようですね」 「言うなよ、絶対言うなよ!!」 「言うも何も、私も連載追いかけてないですよ?」 「ともあれ、今回は業が活躍していたなぁ」 「殺せんせーもさすがに進退窮まってきましたね」 「さて、渚がどう動くか」

白衣強気の博覧強記 - 天久鷹央の事件カルテ

『天久鷹央の事件カルテ―スフィアの死天使』を読んだ。 短篇集の『推理カルテ』と違ってこちらは長篇。長篇らしく明かされる謎が派手派手しい。ちょっと派手派手し過ぎて、現実味が薄れてしまった印象。自分には、短篇集で繰り広げられるくらいの事件の方がすんなり入ってくる。 『神酒クリニックで乾杯を』だったら、これもありな気がするけれど( 続編『淡雪の記憶 神酒クリニックで乾杯を』が4/23に発売予定。 こちらも楽しみ)。 でも、続きが出たら長篇も読むと思う ( 今夏発売予定 )。「事件カルテ」では「推理カルテ」ではほとんど触れられない天久先生や小鳥先生のバックグラウンドが描かれている。 その前に『天久鷹央の推理カルテIV―悲恋のシンドローム』のKindle化を待たねば。

ヴィランのビジョン - 僕のヒーローアカデミア 8

『僕のヒーローアカデミア 8』を読んだ。 ワン・フォー・オールを継承した緑谷出久 = デクががいつかきっとオールマイトを超えるように、オール・フォー・ワンの所有者に見初められた死柄木弔も悪人として大成するのかな。するんだろうな。 デクや弔はともかく意外な活躍を見せたのは峰田実と。エロスという本能に支配されていると思いきや、意外と計算高くてビックリした。八百万百が真面目に自信喪失していたのと対称的。

監視 Can see - 動物農場

『動物農場』を読んだ。『1984年』のジョージ・オーウェルの短篇集。 表題作『動物農場』では、家畜達が農場から人間を追いやって共同体を作るも、人間に支配されていたときと変わらない(終いにはさらに酷い)事態に陥っていく様が描かれている。 そんな皮肉なことになった理由は、リーダーが権力に溺れたことだろう。次第に敵視していた人間のような存在に成り果てていく。最後には、動物を人間に売るようなマネまでする。 上に立つと権力に溺れるということか。権力は人を変えるだろうし、上に立つのは権力志向の人だろうし。 歯止めが必要だろうなぁ。

倍々ガール - ナンバーガール3

『ナンバーガール3』を読んだ。 この3巻が最終巻。ちょうどいい塩梅の長さだと思う。ユニークポイントのクローンネタが減ってきた気がするし。 何の脈絡もなく『OH!MYコンブ』ネタがぶち込まれていたのが不意打ちだった。今思えば『だがしかし』はこの系譜かもしれない。 16に幸あれ。

斬れ味+10 - 業物語

『業物語』を読んだ。オフシーズン2冊目。収録されているのは、「うつくし姫」、「あせろらボナペティ」、「かれんオウガ」、「つばさスリーピング」の4篇。 忍野忍というかキスショット=アセロラオリオン=ハートアンダーブレードというかさらにそれ以前の×××姫というか、ともあれ彼女の話 = 最初の2篇が中心だった。後半の2篇にはいまいちのめり込めず。「うつくし姫」から「あせろらボナペティ」の流れがよかっただけに、余計に。 やっぱり今も吸血鬼ものが好きなのだなぁ、自分は。

題n - ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (4) ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (上)

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (4) ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (上)』を読んだ。題がさらに長くなっている。 上は起承転結の起sくらいの印象。こっからか!! と思ったところで終わってしまっている。物語的には前巻で片が付いていたこともあって、本巻は仕込みがメインの印象。というわけで次巻が待ち遠しい。 果たしてZEMAL には今回も見せ場があるのか!? 乞うご期待!!

叶ってから期待だと知る - The Last Shadow Puppets/Everything You've Come to Expect

The Last Shadow Puppetsの"Everything You've Come to Expect"を聴いている。"The Age of the Understatement"以来8年振りの2ndアルバム。 タイトルとは裏腹に1stアルバムのような外連味の効いたサウンドは目立たない。全体的に落ち着きが増している印象。曲によっては、Arctic Monkeysのミディアム・バラードっぽさを感じる (けれど、聴き比べるとハッキリと違うんじゃないかという気もする)。 "Aviation"とか"Bad Habits"のような曲もあるのに、そんな印象が強いということは、この8年で自分が真っ先に関心を向ける先が変わったということだろうか。聴く前は1stアルバムの延長戦を期待していたけれど、そうじゃない曲ばかりが気になる。

正義の代償 - バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(原題 "Batman v Superman: Dawn of Justice")を観た。 バットマンもスーパーマンもこれまで何作ものが映画が制作されているけれど、 『マン・オブ・スティール』 のみが本シリーズ = 〈DCエクステンディッド・ユニバース〉シリーズの一環という位置付け。たとえば、本作でバットマンを演じるのは、ベン・アフレック。クリスチャン・ベールではない。 きっとそのせいなんだろうけれど、バットマンにいまいち感情移入できなかった。ワンダーウーマンの登場にも唐突感があったし (間違いなく格好良かったけれど)、そもそも誰だお前らみたいなヒーローもちらりと出てきたりで、一見さんに優しくない。今後の伏線なんだろうけれど、一本の映画として観ると説明されないことが多過ぎる印象。さらに今後の伏線を差し引いても、いまいちストーリーに納得できない点が多かったのも辛い。結局、スーパーマン排斥派、スーパーマンが死んだと思っているだけで、何も変わってないよね? そういう話の整合性を無視すれば、バットマンもスーパーマンもワンダーウーマンも戦闘シーンは、ビックリするくらい格好良くてテンション上がった。というわけで今後に期待。物語としてもまとまるかもしれないし。

faster and faster - アッチェレランド

『アッチェレランド』を読んだ。タイトル(音楽用語で「だんだん速く」の意味)通り、作中の技術進歩はどんどん加速していく。一歩で、主題は古くからのそれをリフレインしているように見える。 大雑把にまとめると、ポストヒューマン時代の家族を描いた物語として写った。SF世界での家族関係を描いているという点で『ゼンデギ』と通底するものがある。 通底するものはありつつも、両者のタイムスケールには大きな開きがある。『ゼンデギ』では、息子のため、不完全なことを承知で父親の意識を仮想世界にアップロードしようとする刹那を描いている一方で、本書では意識の仮想世界へのアップロードは愚か現実世界へのダウンロードさえ可能になっている。 この違いがもたらすものは大きい。たとえば、アップロードされた意識と肉体(とそこに残っている意識)の方が残した子供との関係なんて、控え目に考えてギクシャクしないわけがない(ついでに大量の負債まで残っている)。 それでもドロドロした印象は受けない。加速度ゆえだろう。粘性をぶっちぎってくれる。 という縦糸が通ってはいるものの、横糸=加速度的に進化した技術のものでの社会の描写の密度の濃いこと。こちらが本丸ではないか、という気さえする。ギャップが大き過ぎて、ひとつの物語として編まれているのが信じられないくらい。 凄まじいものを読んだ。

ブロアアア - ジョジョリオン12

『ジョジョリオン12』を読んだ。盛り上がってきて、続きが楽しみ。 丈助の過去や例のフルーツの由来が徐々に明かされてきた。回想シーンが始まって、吉良吉影もついに登場。ようやく丈助と吉良の線がつながった。 回想シーンのキッカケとなった田最環が食わせ物。鳩が彼氏として東方家に連れてきて、ネタ要員と思わせておいてスタンド の攻撃がエグい。というか攻撃を受けたときの描写がグロい。 過去の秘密も、その後に繰り広げられる環との戦いも、気になってしょうがない。

うーあー - UA×菊地成孔/cure jazz reunion

UA×菊地成孔の"cure jazz reunion"を聴いている。"cure jazz"から8年を経て再結成したUA×菊地成孔のライブ盤。 "cure jazz"より静と動のコントラストが強い印象。特に、たっぷりとしたタメからの解放が気持ちいい。 震えるなぁ。