2019年9月20日 (金) ~ 9月22日 (月) にかけて、 あいちトリエンナーレ を見て回ってきました。会場となった下記4ヶ所とも訪れました。全て見られたわけではありませんが、行った甲斐はありました。 愛知文化芸術センター 名古屋市美術館 四間道(しけみち)・円頓寺地域 豊田市駅周辺・豊田市美術館 ◆ なお、 〈表現の不自由展・その後〉 への抗議と公開中止に始まる問題が今日もニュースになっていますが、掘り下げません。という断り書きを最初に書かないと落ち着かない気持ちになることにさえ、不自由を感じます。 ◆ 何を見てきたか思い出しながら、 2017年10月20日に公開されたテーマ『情の時代 Taming Y/Our Passion』とコンセプト と読み返してみると、感情に訴える情報が多い作品が多く見られた印象です(全部は見られなかったので印象です)。それらの作品は、問題の存在を知らせて (informして) きて、ネガティブな反応――ある種の情けなさを引き起こします。逆に何が見られなかったか考えてみると、その情けなさを解消してくれるような作品が少なかったように思います。 これはひとつにバランスの問題なので、作品ではなく企画に起因するように思います。監督の津田大介さんは著書『情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー』(2018)で「隠されている問題を覆い隠してしまう懸念はあるが、問われているのはネガティブな報道とポジティブな報道のバランスなのだ」と書いていたので、この点は残念でした。男女比を同数にしてくれたように、これも同数にしてくれていたら、まったく違う印象になったんだろうな、と。 見られた範囲と見た順番が、もうひとつ別の問題だったかもしれません。見られた範囲の最初と最後の印象が支配的になるので。ただ、今からどうこうする気はないので、このまま自由気ままに続きます(と言い聞かせないと自由に書いている気がしません)。 ところで、偶然に気がついたのですが、"Taming"を原型"Tame"には形容詞としての用法もあり、 informal dull and disappointing 出典: tame | ロングマン現代英英辞典でのtameの意味 | LDOCE とい