『アメリカン・スナイパー』を見た。タイトルどおりアメリカ軍の狙撃手の話。実話をもとに構成されており、狙撃手のモデルはクリス・カイルという方。
同じく、狙撃兵にスポットを当てている『スターリングラード』を思い出しながら見始めたのだけれど、その描かれ方は大きく違っていた。本作の主題は、戦場における狙撃手ではなかった。狙撃手ですらないかもしれない。
本作がクローズアップするのは、戦場から帰ってきた軍人の社会復帰。冒頭は狙撃シーンから入るのだけれど、従軍と帰国の繰り返しが重なるにつれ、帰国中のシーンの比重が増してくる。
繰り返しの過程で、彼の精神にも、彼と家族との関係にも、メタレベルでは商業映画としての起伏にも、繊細な均衡が感じられて、見ていて息が苦しくなるくらい。
それだけに終わったときは半ば放心。社会も無情だ。
同じく、狙撃兵にスポットを当てている『スターリングラード』を思い出しながら見始めたのだけれど、その描かれ方は大きく違っていた。本作の主題は、戦場における狙撃手ではなかった。狙撃手ですらないかもしれない。
本作がクローズアップするのは、戦場から帰ってきた軍人の社会復帰。冒頭は狙撃シーンから入るのだけれど、従軍と帰国の繰り返しが重なるにつれ、帰国中のシーンの比重が増してくる。
繰り返しの過程で、彼の精神にも、彼と家族との関係にも、メタレベルでは商業映画としての起伏にも、繊細な均衡が感じられて、見ていて息が苦しくなるくらい。
それだけに終わったときは半ば放心。社会も無情だ。