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モノマスイッチ - 僕のヒーローアカデミア 21, 22

『僕のヒーローアカデミア 21』、『〃 22』を読んだ。21巻で始まったA組B組対抗戦が、まだまだ続くよ。22巻でも終わらないよ。

新登場のB組生徒が多くて顔と名前と個性が覚えきれないよ! というわけで、22巻を読んでいる途中で21巻の「No.194 寒空!雄英高校!」に立ち返った。

今更ながらデクと物間の個性の共通点に気がつく。デクは無個性だけれど「オール・フォー・ワン」の力を受け継いだ。物間は個性が「コピー」だから効力をもって発揮される力は自分のものではない。

物間はデクの個性の正体を知らないはずだから、デク個人に対するコンプレックスはなくて22巻で心操に語った理由でA組に突っかかっているのだろうけれど。

そういうことを考えていると彼の見方が随分と変わってきた。最初は鬱陶しいだけかと思っていた、ごめん。

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北へ - ゴールデンカムイ 16

『ゴールデンカムイ 15』、『〃 16』を読んだ。16巻を読み始めてから、15巻を買ったものの読んでいなかったことに気がつく。Kindle版の予約注文ではままあること。 15巻は「スチェンカ・ナ・スチェンク」、「バーニャ(ロシア式蒸し風呂)」と男臭いことこのうえなし。軽くWebで調べてみたところ、スチェンカ・ナ・スチェンク (Стенка на стенку) はロシアの祭事マースレニツァで行われる行事のようだ[1]。それなりになじみ深いものらしく、この行事をタイトルに据えたフォークメタルStenka Na StenkuのMVが見つかった。 16巻では杉元一行は巡業中のサーカスに参加することになる。杉元と鯉登の維持の張り合いが、見ていて微笑ましい。鯉登は目的を見失っているようだが、杉元もスチェンカで我を失っていたので、どっこいどっこいか。なお、サーカス/大道芸を通じた日露のつながりは、実際にもこのような形だったようだ[2]。 個々のエピソードから視線を上げて、全体の構図を眺めてみると、各勢力がすっかり入り乱れている。アシㇼパは尾形、キロランケ、白石とともにアチャの足跡を辿り、そのあとを鶴見のもとで家永の治療を受けた杉元が鯉登、月島を追っている。今更だけれど、杉元やアシㇼパは、第七師団と完全に利害が衝突していると考えていないはずだった。一方で、土方一味も入墨人皮を継続。むしろ彼らの方が第七師団との対立が深刻だろう。さらに北上するキロランケはまた別の目的で動いているようだけれど、なんで尾形も一緒なんだっけ? 『進撃の巨人』に引き続き、これもそろそろ読み返す時期か。 [1] 5つの暴力的な伝統:スラヴ戦士のようにマースレニツァを祝おう - ロシア・ビヨンド [2] ボリショイサーカスの源流は、ロシアに渡った幕末日本の大道芸人たちにあった 脈々と息づく「クールジャパン」 | ハフポスト

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