スキップしてメイン コンテンツに移動

あきない - 廃墟の美術史@松濤美術館

松濤美術館に行って『終わりのむこうへ:廃墟の美術史』を見てきた。廃墟に吸い寄せられるように。

前半で展示されていた古典絵画に描かれている廃墟は過去の栄華を表しているという趣旨の解説で、見え方が変わった。現在の視点で考えると、古典絵画なんて廃墟の仲間だけれど、当時の視点ではそれが絵画が最新でそこに描かれている廃墟は過去の遺物だ。

きっと当時は今より廃墟が身近にあったんだろうな、と想像する。今のようにさっさと取り壊されたりも、あるいは遺産として保護されたりもしていなかったんだろうな、と。

でもそれは過去の話で、今や廃墟はやがて行く末だ。そんな風に思う人は一定数いるらしい。後半では最近の作品が展示されていて、廃墟と化した渋谷を描いた作品なんかもあった。

どうして火に入る夏の虫のように廃墟に惹かれるのだろう。生来の悲観的なものの見方のせいか、ディストピアSFのせいか、『平家物語』のせいか。

春の夜の夢の寝言。まだ冬だけれど。

なお開催が1/31までなので。もう終わってしまっている。