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生まれる、食べる、育つ - ライフ 生命という奇跡

『ライフ 生命という奇跡』(BBC制作の"Earth")を隙間時間に少しずつ見ていたら、1シーズン10エピソードが終わってしまった。
  1. 脅威のサバイバル
  2. 爬虫類と両生類 しなやかな繁栄
  3. 哺乳類 つながり合う力
  4. 魚類 水の支配者
  5. 鳥類 翼を託された特権
  6. 昆虫 限りない多様性
  7. 命の攻防戦 弱肉強食を超えて
  8. 深海 生命の故郷
  9. 植物 動かぬ勝利者
  10. 霊長類 創造と共感

毎回、映像に見入って、よくこんなところをこんな風に撮れるものだと、素人ながらに思ってしまう。「爬虫類と両生類」なんかでカエルの映像があるのもうれしい。いつだったかTwitterで見かけた、坂道をボールのように転がり落ちる映像もあった。ここが出典だったのね。他にもいろいろなカエル映像があるので、カエル好きにはたまらない。かわいいなあ、カエル。

ただ、かわいい映像だけでなく、毎回のように生々しい捕食シーンがあるので、苦手な人は要注意。一瞬のできごともスロー映像でじっくり見せられる。自分はわりと大丈夫な方で再生中にご飯食べたりもしてたけれど、アザラシがペンギンを捕食するシーンはショックだった。アザラシショーなんかでは魚を食べていたけれど、ペンギンも食べるのか……。間にあるのは水族館の人気争いくらいだと思っていたら、食物連鎖のうえで直結していたとは……。

食虫植物は例外として、一見動きのなさそうな植物もハイスピード撮影されると、わずかな変化が蓄積して大きく動いているのが見て取れる。最近、アスパラガス・スマイラックスを育て始めて、日に日にツタが伸びていくのを目にしているのと相まって、感慨もひとしお。「いつの間にか」育ったりはしないと実感する。

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