Netflixオリジナルのドラマ『オルタード・カーボン』1シーズン全10話を見た。同題のSF小説が原作。
精神を他の肉体――〈スリーヴ〉に転送して、死を避けられる世界が舞台。精神さえあれば復活できるので、精神の記録媒体――〈スタック〉の破壊を伴う死は、〈リアルデス〉と特別死されている。
ただし、スリーヴを選べるの〈メトセラ〉(略して〈メト〉とも)[1]と呼ばれる一部の富裕層だけ。メトは、スタックの他にも精神をバックアップしているので、完全なリアルデスからも縁遠い。もちろん、最後のバックアップからリアルデスまでの記憶はなくなるのだけれど。
物語は主人公タケシ・コヴァッチが、メトの一人バンクロフトに復活させられるところから始まる。目的は、自分のリアルデスを調査させるため。対外的には自殺とされているけれど、バンクロフト自身はその調査結果に不信を抱いている。死者から死因調査を依頼されるというオカルトのような導入。
バンクロフトの死因、タケシの過去などなど複数のストーリーラインが絡み合って、つい短期間で一気に見てしまった。
あと、メインキャラクタでこそなかったけれど、1人で3人を演じる役者さんの、見た目と演技のギャップのすさまじいこと。とくにヒロインの祖母の、やんわりとしかしはっきりと娘を諭すシーン。
原作小説が3部作なので、シーズン2, 3と続くのかな。やるなら見よう。
[1] 聖書に登場する、1000歳近くまで生きたとされる人物が由来だろう。