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お茶の間銀河 - タツモリ家の食卓1~3

『タツモリ家の食卓』を1巻から3巻まで読んだ。『超妹大戦シスマゲドン』に続き、古橋秀之さんの小説。

『超妹大戦シスマゲドン』のようにネタに走ってはいないけれど、〈ケイオス・ヘキサ〉三部作のように黒くもない。

最近の作品だと『六畳間の侵略者!?』のシチュエーションが近い。両親が不在がちで、主人公忠介とその妹陽子が暮らす一般家庭のタツモリ家に個性豊かな面々が同居することになる。

同居するのは、もちろん普通の面々ではない。見た目は幼児だけれど超電磁生命体のリヴァイアサン(通称ミュウ)、見た目はネコだけれど銀河連邦軍特務監察官のカーツ大尉、肌が金属質なのを除けば見た目は人だけれど金属人間のグロウダイン帝国第三皇女バルシシア・ギルガガガントス15-03E。同居人というわけではないけれど、自在に重力ゲートを開き、あらゆる空間に出現できるステラーフォーミング・システム〈キーパー〉までちょくちょくテレビをインタフェースに現れる。

人知を超えた面々ばかりなのに集まるのが一般家庭の食卓で、みんな陽子に頭が上がらないところが面白い。でも、実は人類の存亡が掛かっていたりもする。この落差が楽しい。

未完なのが残念過ぎる。もう10年以上出ていないのだから、精神衛生を保つため期待はしないでおこう。

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