『数学文章作法 推敲編』を読んだ。『数学文章作法 基礎編』の続き。
読み始める前、「これはテスト項目作成時の参考になる」というツイートを見かけて理由を想像できなかった。けれど、読み終えた今は納得している。確かに役に立つ。
テスト設計との関連が特に強いのは『4.4 言外の意味』。本書でいう「言外の意味」は、「文字としては書かれていないのに、自然と心に浮かんでくる意味」のことで、「自然に浮かぶ疑問」、「可能性の雲」、「暗黙の主張」と言い換えてもよいかもしれない、と書かれている。
テスト設計の第一歩は、この「言外の意味」をテストベースから見つけ出すことだ。「自然に浮かぶ疑問」からテストケースの事前条件を設計できるし、「可能性の雲」や「暗黙の主張」がテストケースの期待結果になったりする。例えば『「場合」に注意』の例が、そのままテスト設計の例としても読める。
こうして振り返った今だと、本書がテスト設計にも役立つのがそんなに不思議でないように思う。もともと「文章を指導・添削する人」も読者として想定されて書かれているのだから、設計書という文章の曖昧な記述に着目するテスト設計にも応用が効くのは自然だ。
読み始める前、「これはテスト項目作成時の参考になる」というツイートを見かけて理由を想像できなかった。けれど、読み終えた今は納得している。確かに役に立つ。
テスト設計との関連が特に強いのは『4.4 言外の意味』。本書でいう「言外の意味」は、「文字としては書かれていないのに、自然と心に浮かんでくる意味」のことで、「自然に浮かぶ疑問」、「可能性の雲」、「暗黙の主張」と言い換えてもよいかもしれない、と書かれている。
テスト設計の第一歩は、この「言外の意味」をテストベースから見つけ出すことだ。「自然に浮かぶ疑問」からテストケースの事前条件を設計できるし、「可能性の雲」や「暗黙の主張」がテストケースの期待結果になったりする。例えば『「場合」に注意』の例が、そのままテスト設計の例としても読める。
こうして振り返った今だと、本書がテスト設計にも役立つのがそんなに不思議でないように思う。もともと「文章を指導・添削する人」も読者として想定されて書かれているのだから、設計書という文章の曖昧な記述に着目するテスト設計にも応用が効くのは自然だ。