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タイポグラフィック・パーク - Typography Maniacs

『Typography Maniacs』をつらつらと眺めてみた。Netflixドキュメンタリー『アート・オブ・デザイン』のグラフィック・デザイナ、ポーラ・シェアのエピソードがおもしろかったので、文字を使ったデザインにはどんなものがあるのだろうかと思って。

というわけで強い印象を残した作品をいくつかピックアップ。

Mannaというアーティストのアルバム”Shackles”のジャケット。特にアーティスト名の”M”, ”A”の色気が目を引く。しばらく見てみると"M"が向かい合うペンギンのようにも見えてきた。かわいい。


次はCHAIR / CHAIRという作品。CHAIRの各アルファベットの形をした板を組み立てると、椅子ができあがる。もじバケル(漢字がドラゴンなんかに変形する食玩)を思い出す。

対照的なのが、Take a Seat and Say Something。これは椅子でアルファベットを表している。大文字も小文字もそろっているのは執念か。

その作家は、Booksettingという作品で、本棚と本を使ってアルファベットを表している。背を奥にして入れた本を地にして背表紙で書いているので、収納方法としては実用に欠けるけれど、目には楽しい。

モノのレイアウト系では、ロックバンドThe Dicemberistsのポスターロゴが、流れるような筆記体で優雅。でも、素材が流れてきたような木の枝なので、素朴さも感じられる。手の込んだ演出なのか、取り除ききれなかったゆらぎなのか、危ういバランスのせいで目が話せない。

反対にフォントをモノに加工した作品も数多く掲載されていた。強烈だったのは、生き物に見立てたEvolution of Typeプロジェクトの作品群。解剖模型のようで、フォントが未知の生物に見えてくる。Exhibit 16ではフォントが琥珀に閉じ込められている。ここからDNAを抽出して、絶滅したタイポグラフィーを集めたタイポグラフィックパークができるわけか(そんなわけはない)。

こんなところ。Web上でも見られる作品にはリンクを貼っておいたので、まずはそれで味見してみても楽しいかと。

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