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住処の見方 - 世界の摩訶不思議な家

Netflixオリジナルのドキュメンタリー作品『世界の摩訶不思議な家』を見た。

建築家のピアーズと女優のキャロラインが世界各地のユニークな家を訪ねる番組。全4エピソード構成で、大まかな地形で分けられている。順に、山間、森林、沿岸、地下。

特に印象に残っているのが、エピソード4の地下枠で紹介された家々。地下と聞いて洞窟の中みたいなのをイメージしていたけれど、全然そんなことはなくて、半地下といった感じの家が多かった。指輪物語のホビットの家のようでファンタジック。一方で内装は現代的だったりして、そのギャップがおもしろい。表から見ると地面に埋まっているのに、裏は斜面に沿ったガラス張りで日当たり抜群の家もあったりした。高層建築の屋上緑化が過剰発達し、やがて互いに行き来出るようになり、ついには外殻のように地表を覆うという飛躍した妄想も楽しい。

家はもちろん、2人の訪問者も楽しませてくれた。ピアーズは建築家だからできあがった家について解説してくれる一方で、キャロラインは生活するときの視点(たとえば、トイレはどこ?)で見たり、家主や設計者から設計や建築にまつわるエピソードを引き出してくれる。苦労談も神妙になったりせず軽妙になっていて、とても聞き上手に見えた。

各エピソード自体は1時間あるけれど、その中で3~4軒の家を紹介するから、15~20分単位で見られるのもよい。手軽。

ドキュメンタリーって、演出がやけに仰々しかったり困難に立ち向かうところにスポットライトが当たっていたる印象があって、それによく抵抗を覚えるのだけれど、これはすんなり入っていけた。基本的にいいところを挙げてくれていたからかな。

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