『バーフバリ2 王の凱旋』(原題 "Baahubali 2: The Conclusion")を見た。
前作『バーフバリ 伝説誕生』はいまいち入り込めなかったのだけれど、こちらは気持ち良く楽しめた。続き物の2本の映画というより、2本で1つの作品といった構成になっていると思う。盛り上がりのピークがこちらに偏っている。アクションの外連味も前作以上に利いていた。
いい意味で意外だったのが、物語の中心が、マヒシュマティ王国の外で育ったマヘンドラ・バーフバリではなく、その父アマレンドラ・バーフバリだったこと。サブタイトル「伝説誕生」と「王の凱旋」にミスリードされた気がする。上映時間の大半がアマレンドラ・バーフバリの生涯を描くことに費やされていた。ただ、両者を同じ人が演じているし、作中でも両者を同一視するセリフがあったし、輪廻思想の死生観に基づいているんだろうな、と想像する。
前半ではひたすら聖人君子だったバーフバリも、己の信じる正義や愛するデーヴァセーナのためには苛烈さを発揮するところが描かれたのもよかった。そのデーヴァセーナから過激なのだけれど。大国マヒシュマティ王国からの償還を熨斗を付けて叩き返すし、体を触ろうとしてきた男の指を切り落とすし。このあたりは、二面性を持つシヴァ神のイメージか。
そして、彼女から男の指を切り落とした経緯を聞いたバーフバリはこう返す。堪らない。
前作『バーフバリ 伝説誕生』はいまいち入り込めなかったのだけれど、こちらは気持ち良く楽しめた。続き物の2本の映画というより、2本で1つの作品といった構成になっていると思う。盛り上がりのピークがこちらに偏っている。アクションの外連味も前作以上に利いていた。
いい意味で意外だったのが、物語の中心が、マヒシュマティ王国の外で育ったマヘンドラ・バーフバリではなく、その父アマレンドラ・バーフバリだったこと。サブタイトル「伝説誕生」と「王の凱旋」にミスリードされた気がする。上映時間の大半がアマレンドラ・バーフバリの生涯を描くことに費やされていた。ただ、両者を同じ人が演じているし、作中でも両者を同一視するセリフがあったし、輪廻思想の死生観に基づいているんだろうな、と想像する。
前半ではひたすら聖人君子だったバーフバリも、己の信じる正義や愛するデーヴァセーナのためには苛烈さを発揮するところが描かれたのもよかった。そのデーヴァセーナから過激なのだけれど。大国マヒシュマティ王国からの償還を熨斗を付けて叩き返すし、体を触ろうとしてきた男の指を切り落とすし。このあたりは、二面性を持つシヴァ神のイメージか。
そして、彼女から男の指を切り落とした経緯を聞いたバーフバリはこう返す。堪らない。
そなたが悪い
切り落とすべきは男の指ではない
首だ
出典: バーフバリ2 王の凱旋