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アスパラガス/グラス/マグ

「身の回りの小物を探すのが楽しくなってきた。ハマりそう。というわけで写真を交えて。流行りのインスタ映え感を出すために、正方形で強めにレタッチしてみたぜ」

「インスタのアカウント放置して何をやっているでしょうか、この人は」


This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0.

「自らの蔦に絡むアスパラガス」

「正確にはアスパラガス・スマイラックスです」

「ツッコミそっちか」(ウロボロスの名前を出して欲しかった)」

「苔のときと同じ轍を踏まないよう気をつけてくださいね」

「あれは悲しい事故だった……」

「焦ると周りが見えなくなっちゃいますからね」

「苔と比べると、スマイラックスは変化が目に見えるのがおもしろいね」

「すっかり草食系ですね」

「食べません」

「失礼、ボタニカルでしたね。ええ、うっかり。もちろん知っていましたとも」

(冗談だったんだか照れ隠しなんだか)


This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0.

「グラスタンブラー。泡はデザインじゃなくて、炭酸水のね」

「チャチャとカヤンバのを爆発飛散させてしまいましたもんね……」

「ガラスが爆発なんかするか。破片は飛び散ったけれど……」


「こわ」

「薄い色が炭酸と相まって涼しげですね」

「持った感じも手にしっくり馴染むので、今度は落とさないぞっと」

(やっぱり引きずってる……)


This work by SO_C is licensed under a CC BY-SA 4.0.

「最後の写真はマグカップ」

「あれ、いつ割ったんですか?」

「割ってまーせーんー」

「え、じゃあオチは?」

「いつからそんなに笑いに厳しく」

「冗談ですよ」

「見た目が好みなのと、かすかにざらざらした手触りが気持ちよくて増やしてしまった。」(目が笑っていなかったのは見なかったことにしつつ)

「内側は違う色なんですね」

「うん、紺色。滑らかで口あたりいいよ。ホットコーヒーを淹れて包むように持って飲むと、自然と落ち着ける」

「当たりでしたね」

「口あたりは店頭でも試せないから、指で苦手なののフィルタリングするのがせいぜいになっちゃう。一種の賭けだった」

「大袈裟な」


「あと写真はないけれど、部屋の入り口付近にマットを置いてみたんけどな」

「玄関じゃなくて?」

「うん、廊下から部屋に入ったところ。理由はいくつかあるのだけれど、それはさておき」

「そのマットがどうしたんですか?」

「スペースの都合でタイルカーペット1枚を敷いてみたらな。茶色のフローリングの一角が緑の正方形になってマイクラの草ブロック」

「なるほどこちらがオチでしたか。」

(わざわざ言わないで)

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