『貴族探偵対女探偵』を読んだ。『貴族探偵』がおもしろかったので続編も。
いきなり脇道にそれるけれど、『貴族探偵』も『貴族探偵対女探偵』もジュブナイル版があるのね。表紙もレーベルも見ずにタイトルだけで判断して間違えかけた。どちらも収録されているのが一部だけなので、お間違いなきよう。
ジュブナイル版の紹介文には、
本シリーズについての話に戻ろう。
『貴族探偵』、『貴族探偵対女探偵』と読むと、ドラマはよく咀嚼されていたんだろうな、と思う。『貴族探偵』に収録されているエピソードが、『貴族探偵対女探偵』と同じシチュエーションに落とし込まれている。そのうえ、『貴族探偵対女探偵』を読んでもよく分からなかった女探偵の〈師匠〉について、ドラマでは着地点が用意されている。
あれ、ドラマの話になってしまった。
本シリーズについての話に戻ろう(2回目)。
本シリーズの魅力は、このような繰り返しにある。〈大いなるマンネリ〉とでも形容すればいいのだろうか。お笑いでいうと天丼? お約束? 解説では「シチュエーション・コメディ」と言っている。
ともあれ。前作に引き続き、貴族探偵本人は、事件解決に向けて何の直接的関与もしない。すごいんだかすごくないんだかわからない。もう少し正確に言うと、すごいはずなんだけれど、その由来がさっぱり分からない。誰かに何かさせるって、それもたまたま遭遇した事件の推理をさせるだなんて、ムチャクチャだ。それをさせる貴族探偵は何かがすごいはずなんだけれど、そこにはさっぱり触れられない。
安楽椅子探偵どころではない。強いて言えば玉座探偵か。金持ちって、よくて鷹揚、だいたいが傲慢に描かれることが多いけれど、
いきなり脇道にそれるけれど、『貴族探偵』も『貴族探偵対女探偵』もジュブナイル版があるのね。表紙もレーベルも見ずにタイトルだけで判断して間違えかけた。どちらも収録されているのが一部だけなので、お間違いなきよう。
ジュブナイル版の紹介文には、
小学上級・中学からとあるけれど、小学生・中学生にそれを守る義務はないわけで。ジュブナイル版じゃない版に、年齢制限があるわけでなし。出版社に務めている人が、仕事として出版するためには教育的配慮とか避けがたいだろうけれど。
本シリーズについての話に戻ろう。
『貴族探偵』、『貴族探偵対女探偵』と読むと、ドラマはよく咀嚼されていたんだろうな、と思う。『貴族探偵』に収録されているエピソードが、『貴族探偵対女探偵』と同じシチュエーションに落とし込まれている。そのうえ、『貴族探偵対女探偵』を読んでもよく分からなかった女探偵の〈師匠〉について、ドラマでは着地点が用意されている。
あれ、ドラマの話になってしまった。
本シリーズについての話に戻ろう(2回目)。
本シリーズの魅力は、このような繰り返しにある。〈大いなるマンネリ〉とでも形容すればいいのだろうか。お笑いでいうと天丼? お約束? 解説では「シチュエーション・コメディ」と言っている。
ともあれ。前作に引き続き、貴族探偵本人は、事件解決に向けて何の直接的関与もしない。すごいんだかすごくないんだかわからない。もう少し正確に言うと、すごいはずなんだけれど、その由来がさっぱり分からない。誰かに何かさせるって、それもたまたま遭遇した事件の推理をさせるだなんて、ムチャクチャだ。それをさせる貴族探偵は何かがすごいはずなんだけれど、そこにはさっぱり触れられない。
安楽椅子探偵どころではない。強いて言えば玉座探偵か。金持ちって、よくて鷹揚、だいたいが傲慢に描かれることが多いけれど、