SF小説『皆勤の徒』を読んだ。
自分が人類の一員だと確認できた。つまり、円城塔が「人類にはまだ早い系作家」と評するこの作者による本作は、自分には早過ぎた。
早過ぎると感じた最大の理由は、独特過ぎる語彙。読みだけは馴染み深いのに漢字表記や意味がこの世界固有のものに置き換えられているのが混乱を呼び寄せる。
さらに、それらに対する解説もない。読み進めていくうちに朧気ながら想像できるようになっていくけれど、次から次へと出てきて量に圧倒されてしまった。
たまらず先に巻末の解説を読む始末。認知負荷が重過ぎて、そうしないと読了まで耐えられそうになかった。
そうまでして読んだのは、描かれているのが、精緻なうえに他では得難い世界だから。読めば読むだけ、想像力が刺激される。分からないなりに、分かろうと解釈させられる。
できればもう少し人類に歩みよった形のものが欲しい気もする。でも、そんなことしたら味気なくなってしまうか?
あんまり考えるとズブズブと沈み込んでしまいそうなので、このあたりで止めにしよう。設定資料集『隔世遺傳』も買ったので、そのうちあわせて読み返そう。
自分が人類の一員だと確認できた。つまり、円城塔が「人類にはまだ早い系作家」と評するこの作者による本作は、自分には早過ぎた。
早過ぎると感じた最大の理由は、独特過ぎる語彙。読みだけは馴染み深いのに漢字表記や意味がこの世界固有のものに置き換えられているのが混乱を呼び寄せる。
さらに、それらに対する解説もない。読み進めていくうちに朧気ながら想像できるようになっていくけれど、次から次へと出てきて量に圧倒されてしまった。
たまらず先に巻末の解説を読む始末。認知負荷が重過ぎて、そうしないと読了まで耐えられそうになかった。
そうまでして読んだのは、描かれているのが、精緻なうえに他では得難い世界だから。読めば読むだけ、想像力が刺激される。分からないなりに、分かろうと解釈させられる。
できればもう少し人類に歩みよった形のものが欲しい気もする。でも、そんなことしたら味気なくなってしまうか?
あんまり考えるとズブズブと沈み込んでしまいそうなので、このあたりで止めにしよう。設定資料集『隔世遺傳』も買ったので、そのうちあわせて読み返そう。