『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件 (原題 " Mr. Holmes")』を観てきた。
原作小説より好みだった。同じパーツを使っていて、同じテーマを描いているけれど、物語の筋が明確になっている。何より、希望が感じられる(山椒の副作用かもしれない)。原作を好む人からみたら、味気なくなったのかもしれないけれど。
最後の事件を追う60代のホームズは期待通りの颯爽とした紳士だったし、養蜂を営む90代のホームズもリアルな老いを見せつけつつも閃きを見せてくれた。イアン・マッケランさすがの貫禄。特に90代のホームズが活躍するシーンは、原作小説ではロジャーに起こった事を解き明かすシーンくらいだったのが、中盤での真田との食事シーンや終盤でのロジャーの母親の外出先を推理して見せるシーンが追加されていた。
他にもアンの描かれ方とか真田への手紙のこととか最後の事件へのワトソンの関わり方だとか、大小様々な脚色が施されていて、物語の密度を高めている。原作を読んだ時のこのまま映画化したら眠くなるんじゃないかという心配は杞憂だった。
そして何よりラスト。予定調和だろうとご都合主義だろうと、こちらの方がよかった。やっぱり物語はハッピーエンドで終わって欲しい。これでホームズの最期はずっと穏やかなものになるんじゃないだろうか。
ここまで感想を書いてようやく気がついた。これ、雑にまとめるとホームズの終活だ(台無し感)。
原作小説より好みだった。同じパーツを使っていて、同じテーマを描いているけれど、物語の筋が明確になっている。何より、希望が感じられる(山椒の副作用かもしれない)。原作を好む人からみたら、味気なくなったのかもしれないけれど。
最後の事件を追う60代のホームズは期待通りの颯爽とした紳士だったし、養蜂を営む90代のホームズもリアルな老いを見せつけつつも閃きを見せてくれた。イアン・マッケランさすがの貫禄。特に90代のホームズが活躍するシーンは、原作小説ではロジャーに起こった事を解き明かすシーンくらいだったのが、中盤での真田との食事シーンや終盤でのロジャーの母親の外出先を推理して見せるシーンが追加されていた。
他にもアンの描かれ方とか真田への手紙のこととか最後の事件へのワトソンの関わり方だとか、大小様々な脚色が施されていて、物語の密度を高めている。原作を読んだ時のこのまま映画化したら眠くなるんじゃないかという心配は杞憂だった。
そして何よりラスト。予定調和だろうとご都合主義だろうと、こちらの方がよかった。やっぱり物語はハッピーエンドで終わって欲しい。これでホームズの最期はずっと穏やかなものになるんじゃないだろうか。
ここまで感想を書いてようやく気がついた。これ、雑にまとめるとホームズの終活だ(台無し感)。