『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』を読んだ。映画を観る前に原作を読んでおこうと思って。
原典どおり、引退して養蜂を営むホームズが登場する。しかし、隠遁生活を送る年老いたホームズの姿は、原典から受けるイメージからはかけ離れてしまっている。代名詞の一つである記憶力さえ衰えている。
老いてなお健在のホームズが颯爽と活躍する姿を多少なりとも期待していたので、「老い」という現実が突きつけられたのには、驚かされた。もっと言えば、動揺した。子供だった時分から今に至るまでずっとヒーローであるホームズの、こんな姿は見たくなかった。
それでも、しばらく読み進めるうちに、少しずつ受け入れられるようになっていった。ホームズが老いたら、確かにこうなるのかもしれない。先日読んだ、脳の認知能力は種類によってピークに達する年代が異なるという記事を思い出す。
このホームズを、イアン・マッケランがどう演じるのか、映画が楽しみ。反対に不安なのが脚本。と言うのも、本書はミステリィっぽさより文学っぽさが前に出ている。ホームズの述懐形式で語られていて、明らかにされないままの事実も多い。このまま映画になっていると、眠たくなってしまいそう。さて、どうなることやら。
原典どおり、引退して養蜂を営むホームズが登場する。しかし、隠遁生活を送る年老いたホームズの姿は、原典から受けるイメージからはかけ離れてしまっている。代名詞の一つである記憶力さえ衰えている。
老いてなお健在のホームズが颯爽と活躍する姿を多少なりとも期待していたので、「老い」という現実が突きつけられたのには、驚かされた。もっと言えば、動揺した。子供だった時分から今に至るまでずっとヒーローであるホームズの、こんな姿は見たくなかった。
それでも、しばらく読み進めるうちに、少しずつ受け入れられるようになっていった。ホームズが老いたら、確かにこうなるのかもしれない。先日読んだ、脳の認知能力は種類によってピークに達する年代が異なるという記事を思い出す。
このホームズを、イアン・マッケランがどう演じるのか、映画が楽しみ。反対に不安なのが脚本。と言うのも、本書はミステリィっぽさより文学っぽさが前に出ている。ホームズの述懐形式で語られていて、明らかにされないままの事実も多い。このまま映画になっていると、眠たくなってしまいそう。さて、どうなることやら。