『モレルの発明』を読んだ。良い意味でモヤモヤする作品。ああだろうか、こうだろうか、と色々と考えを巡らせられる。
『沈黙ピラミッド―ブギーポップ・クエスチョン』を思い出した。作品として似ているというわけではない。『沈黙ピラミッド』で語られていたピラミッドの謎に対する見方が、本作にも当てはまるんじゃないか、と直感した。
つまり、本作は、解き明かされるべき謎が書かれているんじゃなくて、読者が謎を見出そうとせざるを得なくなるように書かれているんじゃないだろうか?
本作はボルヘスから「完璧な小説」と賞されている。その完璧さは、きっと腕が欠けたミロのヴィーナスのそれだ。単に自分の理解が及んでいないだけかもしれないけれど、そう考えることにする。
そうしないと、いつまでも考えを巡らせ続けそうなので。
『沈黙ピラミッド―ブギーポップ・クエスチョン』を思い出した。作品として似ているというわけではない。『沈黙ピラミッド』で語られていたピラミッドの謎に対する見方が、本作にも当てはまるんじゃないか、と直感した。
つまり、本作は、解き明かされるべき謎が書かれているんじゃなくて、読者が謎を見出そうとせざるを得なくなるように書かれているんじゃないだろうか?
本作はボルヘスから「完璧な小説」と賞されている。その完璧さは、きっと腕が欠けたミロのヴィーナスのそれだ。単に自分の理解が及んでいないだけかもしれないけれど、そう考えることにする。
そうしないと、いつまでも考えを巡らせ続けそうなので。