『砂の本』を読んだ。本書は、先日読んだ『モレルの発明』に序文を寄せていた、ホルへ・ルイス・ボルヘスの短編集。
表題作の『砂の本』が最も印象的だった。これはある始まりも終わりもなければ、二度と同じページを開くこともできない本を渡された男の話。
でも、普通の本だって、始まりと終わりこそあれ、開く度に違った風に読める。
それは読まれる本じゃなくて、読む自分が変わったからなのだろうけれど、だからこそ、参照点として有効だ。
表題作の『砂の本』が最も印象的だった。これはある始まりも終わりもなければ、二度と同じページを開くこともできない本を渡された男の話。
でも、普通の本だって、始まりと終わりこそあれ、開く度に違った風に読める。
それは読まれる本じゃなくて、読む自分が変わったからなのだろうけれど、だからこそ、参照点として有効だ。