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電子書籍の軌跡

津田大介さんのメールマガジン『津田大介の「メディアの現場」 vol.10』を読んだ。ちなみに購読し始めたのは前々号のvol.8から。

メールマガジンだけどとても濃くて量が多い、という評判をtwitterで聞いていたけれど、想像以上だった。たとえば、vol.10のメールは、2068行、54823文字。空白記号や改行も数えているからおおよその値だけれど、400字詰め原稿用紙に換算すると約137枚分になる。

メールで読む長さじゃない。スクロールボックスの薄さにクラクラする。

というわけで電子書籍 (ePub形式) ファイルをiPadのiBooksで読んでいる。vol.8, 9は津田さんメルマガ→ePub変換ウェブサービスで作って、vol.10からは公式配信が開始されたファイルをダウンロードしている。タイムラインで聞いていた通り、同じ文章でもiBooksでePubを読む方が、メーラでプレーンテキストを読むよりずっと読みやすい。というより、これがどれだけ読みやすいかが気になったのも、購読の大きな理由だった。

思えば、始めたまともに読んだ電子書籍も、津田さんの『Twitter社会論』だった。そして、現時点で最後に読んだ電子書籍は、vol.10の『津田大介のデジタル日記』で紹介されていた『グーグル、アップルに負けない著作権法 PREVIEW EDITION』だ。これは最初はiPadの専用アプリで読んでいたのだけれど、何度も落ちて読み進められなかったので、結局PCのディスプレイで読んだ。

そう言えば、3年前の2008年は、こんなことを思っていた。
仮にリーダを使うとしたら、ニンテンドーDSかな、今のところ、良いかもしれないと思えるリーダは。
Mirror House Annex: 何で読むか
前年に『DS文学全集』が発売されていたからその影響だと思う。これはこれで青空文庫が読めるのだけれど、継続的な配信がないと本を買って読むという行為を代替できないので、結局買わなかった。

それが2010年にiPadが発売されて、2011年にはそれをリーダとして毎週メルマガを電子書籍で読むことになっているのだから、分からないものだよなぁ、と思う。

電子書籍に関するここ最近の動きは、本当に目まぐるしい。目に留まった範囲だけでもこんなにある。
  • ニコニコ静画が電子書籍を始めたのは一昨日 (ニコニコ静画)
  • 昨日は、楽天が電子書籍および端末を販売しているKoboを買収と発表 (ITmedia)。
  • 来週15日にはAmazonのKindle Fireが出荷される (Engadget)。
  • そのAmazonが日本の出版社に提示している契約内容の一部がリークされたと話題になったのは先月末 (Blogos)。
どうなるか分からないけれど、自分の場合、既にAmazonで本を買う習慣もあるし、タブレット(iPad)での読書にも慣れつつあるし、Amazonと出版社の交渉も始まっているみたいなので、Kindle Fireが最有力。

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