『最初の刑事』を読んだ。
本書は、1860年に英国で実際に起きた殺人事件を扱ったノンフィクション作品。小説としても読めるので、『冷血』(感想) に代表されるノンフィクション・ノベルだと思う。
綿密な調査の上で書いたのだろうな、と思わせるエピソードが、そこかしこに散りばめられている。そのせいか、枝葉が多くて、幹が追いにくい。
『冷血』のときもそうだったように、あまりはっきりとした印象が残っていないから、この手の作品はあまり合わないのかもしれない。
考えてみると、自分の関心は、このような象徴的な個別の事例ではなくて、平凡な多数の事例から浮かぶパターンあるいは傾向に向いていることが多い。
象徴的な事柄についての鮮明な記憶は、思っているほどあてにならない。『錯覚の科学』(感想) でいうところの記憶の錯覚がある。
本書は、1860年に英国で実際に起きた殺人事件を扱ったノンフィクション作品。小説としても読めるので、『冷血』(感想) に代表されるノンフィクション・ノベルだと思う。
綿密な調査の上で書いたのだろうな、と思わせるエピソードが、そこかしこに散りばめられている。そのせいか、枝葉が多くて、幹が追いにくい。
『冷血』のときもそうだったように、あまりはっきりとした印象が残っていないから、この手の作品はあまり合わないのかもしれない。
考えてみると、自分の関心は、このような象徴的な個別の事例ではなくて、平凡な多数の事例から浮かぶパターンあるいは傾向に向いていることが多い。
象徴的な事柄についての鮮明な記憶は、思っているほどあてにならない。『錯覚の科学』(感想) でいうところの記憶の錯覚がある。