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神話の話

『天才! 成功する人々の法則』を読んだ。

『COURRiER Japon 2011年 10月号』の『成功する人に共通する「才能」よりも重要な「心理的な特徴」とは』という記事を読んで、どこか (確か大学で受けた認知心理学系の講義) で聞いた「一万時間の法則」を思い出したので、それが広まるキッカケとなった本書を読んでみた。

たった一人の天才がいてその才能で成功を勝ち取る、という物語は過度に単純化にされている、という物語。

本書によると、成功は才能だけでも訓練だけでも決まらない。才能も、継続的な訓練も、それを許す環境も必要だけれど、それだけでは十分ではない。加えて運が要る。それに、場合によっては、「アイデンティティ」を捨てることさえも必要らしい。『イノベーションの神話』の『5章 神話:たった一人の発案者』に通じるものがある。
人々は、大して面白くもない、ややこしい真実よりも、彼らに関するポジティブな話を信じ、話題にすることを選んだのです。
ところで、本書の著者マルコム・グラッドウェルの記事が、『COURRiER Japon 2011年 11月号』に『M. グラッドウェルが迫る「ジョブズ伝説」の真実 イノベーションという“神話”』として紹介されている。トピックも『イノベーションの神話』と同じAppleとZeroxとなんだけれど、どういう関係なんだろう。


2014/07/30追記

「どんなスキルでも1万時間練習すれば達人になれる」は正しくない:研究結果 | ライフハッカー[日本版]で紹介されている研究によると、分野によって習得に必要な時間は異なる。

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