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yummy sick - サジちゃんの病み日記 01

『サジちゃんの病み日記 01』を読んだ。人を選ぶ。薦める相手を選びたくなる。自分が薦めたいかどうかも怪しい。深く刺さる人がいるだろうという期待もあるけれど、ドン引きする人もいるだろうという不安も強い。

主人公のサジちゃんはいわゆる「ヤンデレ」。こう書くとテンプレの一種で軽く見えるけれど、彼女の病み方は深くて重い。Wikipediaの説明でいうと、狭義の「ヤンデレ」。その最大の特徴は「ヤン」と「デレ」の分かちがたさ。
広義には、精神的に病んだ状態にありつつ他のキャラクターに愛情を表現する様子を指す。その一方、狭義では好意を持ったキャラクター(「デレ」)が、その好意が強すぎるあまり、精神的に病んだ状態になることを指す。
出典: ヤンデレ - Wikipedia
きっと、サジちゃんからしたら「デレ」ているだけだろう。病んだ心の内側に愛情があるのではなくて、(他人からしたら)病んだ心がそのまま愛情。その形が、恐しくて愛おしくて、心臓が早鐘を打つ。

2巻以降、重篤化していくのか寛解していくのか。希望としては、「心の底から後者を願っているのだけれど、実際は前者になって恐怖」したい。決して叶わないのだけれど。自覚したら叶わない希望だから。

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北へ - ゴールデンカムイ 16

『ゴールデンカムイ 15』、『〃 16』を読んだ。16巻を読み始めてから、15巻を買ったものの読んでいなかったことに気がつく。Kindle版の予約注文ではままあること。 15巻は「スチェンカ・ナ・スチェンク」、「バーニャ(ロシア式蒸し風呂)」と男臭いことこのうえなし。軽くWebで調べてみたところ、スチェンカ・ナ・スチェンク (Стенка на стенку) はロシアの祭事マースレニツァで行われる行事のようだ[1]。それなりになじみ深いものらしく、この行事をタイトルに据えたフォークメタルStenka Na StenkuのMVが見つかった。 16巻では杉元一行は巡業中のサーカスに参加することになる。杉元と鯉登の維持の張り合いが、見ていて微笑ましい。鯉登は目的を見失っているようだが、杉元もスチェンカで我を失っていたので、どっこいどっこいか。なお、サーカス/大道芸を通じた日露のつながりは、実際にもこのような形だったようだ[2]。 個々のエピソードから視線を上げて、全体の構図を眺めてみると、各勢力がすっかり入り乱れている。アシㇼパは尾形、キロランケ、白石とともにアチャの足跡を辿り、そのあとを鶴見のもとで家永の治療を受けた杉元が鯉登、月島を追っている。今更だけれど、杉元やアシㇼパは、第七師団と完全に利害が衝突していると考えていないはずだった。一方で、土方一味も入墨人皮を継続。むしろ彼らの方が第七師団との対立が深刻だろう。さらに北上するキロランケはまた別の目的で動いているようだけれど、なんで尾形も一緒なんだっけ? 『進撃の巨人』に引き続き、これもそろそろ読み返す時期か。 [1] 5つの暴力的な伝統:スラヴ戦士のようにマースレニツァを祝おう - ロシア・ビヨンド [2] ボリショイサーカスの源流は、ロシアに渡った幕末日本の大道芸人たちにあった 脈々と息づく「クールジャパン」 | ハフポスト

Memory Free - 楽園追放 2.0 楽園残響 -Goodspeed You-

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