『Black Lagoon 11』を読んだ。
随分と久し振りだと思ったら、かれこれ4年半振りらしい。よく戻ってきてくれた、と思う。
この巻で10巻で始まった話がきちんと畳まれた。あっさりし過ぎの感はある。でも、下手に引っ張らないで、仕切り直してリスタートしようという意気込みなのかもしれない。絵のタッチも少しライトに変わったようだし、転機といえば転機か。
これが転機になると思って思い返すと、全体的に明るくなったと思う。エピソードがあっさりしているように感じたのは、きっと暗さが減ったからだろう。モンテロ、ロブ、パクスンのやられっぷりもB級映画臭い(それはそれで好きだ)。絵のタッチをライトに感じたのも、全体的にコントラストが抑えられたからではないだろうか。コマの大小、線の強弱に多寡、トーンの使い方――ちょっとした違いが積み重なって、全体の印象がスライドしているように思う。
それは後知恵ではあるけれど、必然。ロックもすっかりロックになって、レヴィもタールの様な暗さが抜けて、当初から想定していた山場は越えてしまったのではないだろうか。
だとしたら、だからこそ、ここからが楽しみ。先行きが見えなくなった。だからこそ、どこを狙ったっていい。弾は込められた。銃口はどちらを向くのか。
随分と久し振りだと思ったら、かれこれ4年半振りらしい。よく戻ってきてくれた、と思う。
この巻で10巻で始まった話がきちんと畳まれた。あっさりし過ぎの感はある。でも、下手に引っ張らないで、仕切り直してリスタートしようという意気込みなのかもしれない。絵のタッチも少しライトに変わったようだし、転機といえば転機か。
これが転機になると思って思い返すと、全体的に明るくなったと思う。エピソードがあっさりしているように感じたのは、きっと暗さが減ったからだろう。モンテロ、ロブ、パクスンのやられっぷりもB級映画臭い(それはそれで好きだ)。絵のタッチをライトに感じたのも、全体的にコントラストが抑えられたからではないだろうか。コマの大小、線の強弱に多寡、トーンの使い方――ちょっとした違いが積み重なって、全体の印象がスライドしているように思う。
それは後知恵ではあるけれど、必然。ロックもすっかりロックになって、レヴィもタールの様な暗さが抜けて、当初から想定していた山場は越えてしまったのではないだろうか。
だとしたら、だからこそ、ここからが楽しみ。先行きが見えなくなった。だからこそ、どこを狙ったっていい。弾は込められた。銃口はどちらを向くのか。