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ヒロイン力 - 境界線上のホライゾンXI〈上〉

「『境界線上のホライゾンXI〈上〉』を読んだよー」

「ついに最終話が始まったみたいですね」

「しれっとメロンブックスのキャンペーンが最終巻がM月発売予定で全N冊って明らかになっててーーええっと、あと何冊出るんだ? 教えてくれよ、賢姉‼︎」

「誰が賢姉ですか。待ってください、今数えますから。I, IIが上下で、III, IVが上中下ですからーー」

「あ、数えてくれるんだ。優しい」

「今XIの〈上〉が出たところなので、あとn冊です」

「熱くて暑くて長くて長久手でも戦ったこのシリーズもついに終わりが近づいてきたと思うと、前のめりで感慨深い」

「長久手は不要ではないでしょうかーー以上」

「ところで、小田原征伐の歴史再現、卓球とかカレーとか空詠み (カラオケ) とかそれでOKなのかよと思ってたけどさ」

「VI巻で書かれた戦いですね」

「この間の関ヶ原の合戦でこう効いてくるのね」

「武蔵が何のために世界征服しようとしているのか考えれば納得です」

「それはそれとしてピーさん、急におもしろすぎる」

「平野さんでいいじゃないですか。それじゃあ『激突のへクセンナハト』の満ーーおっと危ない」

「ホライゾンなら連呼しそうだな」

「ホライゾンさんはそろそろ一発ガツンとヒロイン力をぶちかまして欲しいところです」

「ニュアンスそれでいいのか」

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北へ - ゴールデンカムイ 16

『ゴールデンカムイ 15』、『〃 16』を読んだ。16巻を読み始めてから、15巻を買ったものの読んでいなかったことに気がつく。Kindle版の予約注文ではままあること。 15巻は「スチェンカ・ナ・スチェンク」、「バーニャ(ロシア式蒸し風呂)」と男臭いことこのうえなし。軽くWebで調べてみたところ、スチェンカ・ナ・スチェンク (Стенка на стенку) はロシアの祭事マースレニツァで行われる行事のようだ[1]。それなりになじみ深いものらしく、この行事をタイトルに据えたフォークメタルStenka Na StenkuのMVが見つかった。 16巻では杉元一行は巡業中のサーカスに参加することになる。杉元と鯉登の維持の張り合いが、見ていて微笑ましい。鯉登は目的を見失っているようだが、杉元もスチェンカで我を失っていたので、どっこいどっこいか。なお、サーカス/大道芸を通じた日露のつながりは、実際にもこのような形だったようだ[2]。 個々のエピソードから視線を上げて、全体の構図を眺めてみると、各勢力がすっかり入り乱れている。アシㇼパは尾形、キロランケ、白石とともにアチャの足跡を辿り、そのあとを鶴見のもとで家永の治療を受けた杉元が鯉登、月島を追っている。今更だけれど、杉元やアシㇼパは、第七師団と完全に利害が衝突していると考えていないはずだった。一方で、土方一味も入墨人皮を継続。むしろ彼らの方が第七師団との対立が深刻だろう。さらに北上するキロランケはまた別の目的で動いているようだけれど、なんで尾形も一緒なんだっけ? 『進撃の巨人』に引き続き、これもそろそろ読み返す時期か。 [1] 5つの暴力的な伝統:スラヴ戦士のようにマースレニツァを祝おう - ロシア・ビヨンド [2] ボリショイサーカスの源流は、ロシアに渡った幕末日本の大道芸人たちにあった 脈々と息づく「クールジャパン」 | ハフポスト

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