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殺し合いの頃合い - ジョン・ウィック:チャプター2

『ジョン・ウィック:チャプター2』(原題 ”John Wick: Chapter 2”) を観た。

前作に引き続きアクション――ガン・フーに容赦皆無。確実に敵の命と後顧の憂いを断つ。

今作は装備の変化がおもしろかった。前作は私怨による復讐だったので基本的に自前の装備で戦っていたので、ここで変化を付けてきたということか。

依頼を受けて(正確には、殺し屋組織の掟を守るため)の仕事では、組織のバックアップを受けてフル装備での戦い。拳銃だけでなく、ショットガンやアサルトライフルへと持ち替えながらの銃撃戦。アサルトライフルを無駄撃ちせずに的確に当てていくシーンが好き。

一方で、やはり組織に追われてほぼ孤立無援の状態にも陥る。そこから一丁の拳銃と七発の弾丸だけを携えて反撃開始。弾丸を節約するため潜入ミッションになるかと思いきや、敵を見るや躊躇いなく撃ち殺す。そして奪う。拳銃ごと奪ったり、(きっと互換性があるか同じ型の銃から)弾丸だけ奪ったりと描き分けが細かい。

既に次回作の企画も進んでいるとのこと。今から公開が待ち遠しい。物語の先が気になるというより、次はどんな戦いを見せてくれるのか? という期待。

ところで、腕を畳んだ拳銃の構え方、CAR System (Center Axis Relock Fighting System)っていう実在の構え方なのね(Twitterで感想を眺めていて知った)。変わった構え方だから、演出重視の構え方かと思っていた。ガン=カタという先例もあるし。実は合理的な構え方だったのか!!

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『ゴールデンカムイ 15』、『〃 16』を読んだ。16巻を読み始めてから、15巻を買ったものの読んでいなかったことに気がつく。Kindle版の予約注文ではままあること。 15巻は「スチェンカ・ナ・スチェンク」、「バーニャ(ロシア式蒸し風呂)」と男臭いことこのうえなし。軽くWebで調べてみたところ、スチェンカ・ナ・スチェンク (Стенка на стенку) はロシアの祭事マースレニツァで行われる行事のようだ[1]。それなりになじみ深いものらしく、この行事をタイトルに据えたフォークメタルStenka Na StenkuのMVが見つかった。 16巻では杉元一行は巡業中のサーカスに参加することになる。杉元と鯉登の維持の張り合いが、見ていて微笑ましい。鯉登は目的を見失っているようだが、杉元もスチェンカで我を失っていたので、どっこいどっこいか。なお、サーカス/大道芸を通じた日露のつながりは、実際にもこのような形だったようだ[2]。 個々のエピソードから視線を上げて、全体の構図を眺めてみると、各勢力がすっかり入り乱れている。アシㇼパは尾形、キロランケ、白石とともにアチャの足跡を辿り、そのあとを鶴見のもとで家永の治療を受けた杉元が鯉登、月島を追っている。今更だけれど、杉元やアシㇼパは、第七師団と完全に利害が衝突していると考えていないはずだった。一方で、土方一味も入墨人皮を継続。むしろ彼らの方が第七師団との対立が深刻だろう。さらに北上するキロランケはまた別の目的で動いているようだけれど、なんで尾形も一緒なんだっけ? 『進撃の巨人』に引き続き、これもそろそろ読み返す時期か。 [1] 5つの暴力的な伝統:スラヴ戦士のようにマースレニツァを祝おう - ロシア・ビヨンド [2] ボリショイサーカスの源流は、ロシアに渡った幕末日本の大道芸人たちにあった 脈々と息づく「クールジャパン」 | ハフポスト

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