『読書で離婚を考えた』を読んだ。
この本は、円城塔さんと田辺青蛙さんが本を紹介しあったWeb連載記事『Yome Yomeメオトドクショリレー』の単行本版。
Web版との違いは、脚注と「あとがきにかえて」が追加されていること。お互いへのツッコミとか裏話とかが書かれていて楽しい。連載を追いかけなかったズボラさが結果的に吉と出た。Web版で全部読んでいたら、きっとこの本を買うことはなかっただろう。
もう一つ連載を追いかけなくてよかったと思っていることがある。それは結末=お二人が離婚することなく本連載が無事に終わったと知ったうえで読めたこと。リアルタイムで読んでいたら、胃が痛くなっていたに違いない。それくらいの緊迫感がある。
全40回の連載の終盤に至っても、このとおり。
単純に書評本としてもおもしろい。お互い読みそうにない本を課題図書に選んだりして、選んだ意図をあとから明かしたりしているから、読み方の違いが如実に出る。「24 恐怖新聞通信 円城塔、課題図書……『恐怖新聞1』つのだじろう」の読み方は普通はしない。
この本は、円城塔さんと田辺青蛙さんが本を紹介しあったWeb連載記事『Yome Yomeメオトドクショリレー』の単行本版。
Web版との違いは、脚注と「あとがきにかえて」が追加されていること。お互いへのツッコミとか裏話とかが書かれていて楽しい。連載を追いかけなかったズボラさが結果的に吉と出た。Web版で全部読んでいたら、きっとこの本を買うことはなかっただろう。
もう一つ連載を追いかけなくてよかったと思っていることがある。それは結末=お二人が離婚することなく本連載が無事に終わったと知ったうえで読めたこと。リアルタイムで読んでいたら、胃が痛くなっていたに違いない。それくらいの緊迫感がある。
全40回の連載の終盤に至っても、このとおり。
こう、だんだんとわかってきたのは、別に夫婦ってお互いに理解しあってなくても平気なのではってことですかね。
(出典:「36 夢見る前に」 円城塔、課題図書……『壊れた脳 生存する知』山田規畝子)
私も夫も、ハリーのように赤い海から生み出された生物ではないけれど、相手のことがよく分かりません。でも、「あとがきにかえて」として掲載されているお二人の会話からは、どこかいい雰囲気も感じられて、これはこういうことなんだろうなと思う次第。
(出典:「39 理解できないことばかり」 田辺青蛙、課題図書……『ソラリス』スタニスワフ・レム)
単純に書評本としてもおもしろい。お互い読みそうにない本を課題図書に選んだりして、選んだ意図をあとから明かしたりしているから、読み方の違いが如実に出る。「24 恐怖新聞通信 円城塔、課題図書……『恐怖新聞1』つのだじろう」の読み方は普通はしない。