『赤道の魔界―デビル・カビラ』を読んだ。
1980年代のエンターテイメント小説。裏表紙には「長篇秘境冒険SF」とあったけれど、自分の感覚では伝奇寄り。裏表紙のあらすじに惹かれて読んでみた。
なんていう分類学的な話を抜きにすると、こういう地球上の「まだ見ぬ秘境」ってもう存在を実感できないよなあ。SFだと外宇宙だったり、ファンタジーなら異世界だったり、伝奇なら秘境化した見知った場所だったりすることが多いように思う。人類総体の知識としていわゆる「秘境」はなくなりつつあるから作品としては成立しにくいから、形を変えているんだろうか。
けれど、そもそも知ろうとしない個人の視点では、世界は「秘境」だらけなんだろうなぁ。
1980年代のエンターテイメント小説。裏表紙には「長篇秘境冒険SF」とあったけれど、自分の感覚では伝奇寄り。裏表紙のあらすじに惹かれて読んでみた。
コマンドはゴリラの大群に襲われて全滅した。でも、古くは(1910年代)のコナン・ドイルの『失われた世界』の、秘境で恐竜を発見する話がSFに分類されているのだから、2010年代の自分の思うSFが当時のSFとずれているのだろうな、とは思う。
なんていう分類学的な話を抜きにすると、こういう地球上の「まだ見ぬ秘境」ってもう存在を実感できないよなあ。SFだと外宇宙だったり、ファンタジーなら異世界だったり、伝奇なら秘境化した見知った場所だったりすることが多いように思う。人類総体の知識としていわゆる「秘境」はなくなりつつあるから作品としては成立しにくいから、形を変えているんだろうか。
けれど、そもそも知ろうとしない個人の視点では、世界は「秘境」だらけなんだろうなぁ。