『激突のヘクセンナハト II』を読んだ。コミックじゃなくて小説の方。こちらは、この1冊でメアリー・スーとの決着がついている。
これで鏡に対するメアリーの恨みは解消したのだろう。一読者としてはあっさりし過ぎに感じられたから、もうちょっとドロドロして欲しかった気もしないではないけれど。
解消した以上、鏡とメアリーとの共闘が見てみたい。描かれていないメアリーの故郷では幾度となくあったのだろうけれど、メアリーが鏡に決着時の台詞を言わせるほどの成長を遂げたこの世界で、本巻での葛藤を超えた上で共に闘っているところが見てみたい。満が焼き餅を焼きそうだし、エルシー・ハンターから鏡への問いに対する回答を踏まえると、鞘当てになりそうだけれど。
ところで〈メアリー・スー〉は、二次創作で原作の世界観を損なうほどに贔屓されたオリジナルキャラクタのことを指すらしい。本書を読んだ後に、他の人の感想をWebで広い読みしてその名前にひっかかっている人がいたのでググって見たらいろいろと見つかった。それでようやくカバー裏の掌篇の意味が分かった。二次創作に寛容な作者らしいし、このOBSTACLEシリーズでは鏡の妹が創造した多数の世界が存在していることを思い出すと、示唆的だ。創造主が滅ぼしにかかっているこの世界では、誰が贔屓してくれるのだろうか? と一抹の不安もよぎる。彼女に幸あれ。
同じように調べてようやく分かったことといえば、「こっちではF-23なのかね?」から「狙い過ぎだろう……設定が!」の流れの意味。鏡の妹はミリオタか[1]。
これで鏡に対するメアリーの恨みは解消したのだろう。一読者としてはあっさりし過ぎに感じられたから、もうちょっとドロドロして欲しかった気もしないではないけれど。
解消した以上、鏡とメアリーとの共闘が見てみたい。描かれていないメアリーの故郷では幾度となくあったのだろうけれど、メアリーが鏡に決着時の台詞を言わせるほどの成長を遂げたこの世界で、本巻での葛藤を超えた上で共に闘っているところが見てみたい。満が焼き餅を焼きそうだし、エルシー・ハンターから鏡への問いに対する回答を踏まえると、鞘当てになりそうだけれど。
ところで〈メアリー・スー〉は、二次創作で原作の世界観を損なうほどに贔屓されたオリジナルキャラクタのことを指すらしい。本書を読んだ後に、他の人の感想をWebで広い読みしてその名前にひっかかっている人がいたのでググって見たらいろいろと見つかった。それでようやくカバー裏の掌篇の意味が分かった。二次創作に寛容な作者らしいし、このOBSTACLEシリーズでは鏡の妹が創造した多数の世界が存在していることを思い出すと、示唆的だ。創造主が滅ぼしにかかっているこの世界では、誰が贔屓してくれるのだろうか? と一抹の不安もよぎる。彼女に幸あれ。
同じように調べてようやく分かったことといえば、「こっちではF-23なのかね?」から「狙い過ぎだろう……設定が!」の流れの意味。鏡の妹はミリオタか[1]。
[1] アメリカの先進戦術戦闘機計画でYF-22とYF23が競った結果、史実ではFY-22が勝ってF-22で採用されたけれど、この世界ではYF-23がF-23として採用されたという理解。合っているのか自信無し。