『魔法の色を知っているか?』を読んだ。本作は『彼女は一人で歩くのか?』に続くWシリーズ第2作。
本シリーズの楽しみの一つが、登場人物の間で交わされる、人間とウォーカロン (生体ロボット) の区別の可不可についての議論。可不可だけでなく、区別することの意味さえ問われる。
区別が人によって分かれるロボット――つまりロボットらしい人間よりは人間らしいと認識されるロボットは、そう遠くない未来に開発されると思う。あるいは既に、あるロボットより人間らしくない人間は存在しているんじゃないだろうか。人間の振れ幅はそれ程度には大きいと思う。
もしそういうロボットが目の前にいたら、自分はどう反応するだろうか。〈中国語の部屋〉とか〈哲学的ゾンビ〉とか、哲学の文脈では既に相当量の議論がされているだろうし、それに触発されて自分でも考えてみたりはするけれど、実際のところ会ってみないと分からないことも多いだろう。想像の世界でのシミュレートと、現実の世界で返す反応とでは変わると思う。
本作ではとっくに普及しきっている世界だけれど、どういう過程を経てこうなったか(前作に描かれていたけ気もするれど)想像を膨らませるのが楽しい。
本シリーズの楽しみの一つが、登場人物の間で交わされる、人間とウォーカロン (生体ロボット) の区別の可不可についての議論。可不可だけでなく、区別することの意味さえ問われる。
区別が人によって分かれるロボット――つまりロボットらしい人間よりは人間らしいと認識されるロボットは、そう遠くない未来に開発されると思う。あるいは既に、あるロボットより人間らしくない人間は存在しているんじゃないだろうか。人間の振れ幅はそれ程度には大きいと思う。
もしそういうロボットが目の前にいたら、自分はどう反応するだろうか。〈中国語の部屋〉とか〈哲学的ゾンビ〉とか、哲学の文脈では既に相当量の議論がされているだろうし、それに触発されて自分でも考えてみたりはするけれど、実際のところ会ってみないと分からないことも多いだろう。想像の世界でのシミュレートと、現実の世界で返す反応とでは変わると思う。
本作ではとっくに普及しきっている世界だけれど、どういう過程を経てこうなったか(前作に描かれていたけ気もするれど)想像を膨らませるのが楽しい。