『スプライトシュピーゲルIV テンペスト』を読んだ。
今度は『オイレンシュピーゲル 肆』でMPBの視点から描かれた事件が、MSSの鳳(あげは)・乙(つばめ)・雛(ひびな)の視点から描かれている。
証人として集まった面々が素敵だった。彼らとMSSとで繰り広げた"世界統一ゲーム"の展開のダイナミックだったこと。良かれと思ったことが破滅の引き金となり、悪法が巡り巡って連帯を生んだり、とてもスリリングだった。
"世界統一ゲーム"をはじめ、作中で繰り返し現れたキーワードは、〈徒労感〉[1]。思い通りにならないのなら、何かのために懸命になることにどんな意味があるのか分からなくなる。なるようにしかならないのなら、わざわざ辛い思いをする必要なんてどこにあるのか? なんて。
さて、これで『スプライトシュピーゲル』が完結。続いてはMPBとMSSが合流しての最終章、『テスタメントシュピーゲル』。1と4年以上の間を空けて昨年8月に2が出たところ。完結するのはいつになるだろうか。
なんて気にするのはまだ早いか。まだ1を読み始めたばかりだ。
今度は『オイレンシュピーゲル 肆』でMPBの視点から描かれた事件が、MSSの鳳(あげは)・乙(つばめ)・雛(ひびな)の視点から描かれている。
証人として集まった面々が素敵だった。彼らとMSSとで繰り広げた"世界統一ゲーム"の展開のダイナミックだったこと。良かれと思ったことが破滅の引き金となり、悪法が巡り巡って連帯を生んだり、とてもスリリングだった。
"世界統一ゲーム"をはじめ、作中で繰り返し現れたキーワードは、〈徒労感〉[1]。思い通りにならないのなら、何かのために懸命になることにどんな意味があるのか分からなくなる。なるようにしかならないのなら、わざわざ辛い思いをする必要なんてどこにあるのか? なんて。
さて、これで『スプライトシュピーゲル』が完結。続いてはMPBとMSSが合流しての最終章、『テスタメントシュピーゲル』。1と4年以上の間を空けて昨年8月に2が出たところ。完結するのはいつになるだろうか。
なんて気にするのはまだ早いか。まだ1を読み始めたばかりだ。
[1] ここので〈徒労感〉は「学習性無力感 ("Learned Helplessness") 」のことだろうか。