「回転中にマクロで撮れてしまいますね」
「人として軸がぶれている自分としては、尊敬の念を抱かせるを得ない。ところで、コマと言えば、映画『インセプション』を思い出すね」
「夢の中だとコマが倒れないんですよね」
「SEIMITSU COMAだと知らずに回したら、あまりにも回り続けるので現実なのに夢の中と錯覚しそう。しかし、最後は結局どうなったんだろうね」
「それは『言わぬが花』だと思いますよ」
「答えがない中で空想を広げる、というのも楽しいしね。特定の説に入れ込むと苦しくなるけれど」
「そうやってグルグルと考え続けているのも、またコマのようですね」
「確かに。進んではいないけれど、止まってもいないもんなぁ」