「メリィィィィッ、クリスマーッス!!」
「メリークリスマスですね、フッ、フフ」
「笑い方がこえーよ」
「じゃあ、ケーキ切りますね」
「ナイフ凝視し過ぎだろ」
「何言っているんですか、刃物を持っているときは目を離したら危ないじゃないですか」
「それはそうかもしれんが、ナイフだけ見てたら周りが見えんだろ」
「周りなんて見えなくたって、いいじゃないですか」
「いや、ダメだろ」
「どうしてですか? 君以外に見る価値のあるものなんて、どこにもないのに!!」
「せめてナイフから目を離してから言え。俺はナイフか」
「キレたナイフだったんですよね、ね、ね?」
「いや、それはで」
「酷い、騙してたんですね……許せないっ!!」
「えー」