『BANKSY YOU ARE AN ACCEPTABLE LEVEL OF THREAT』を読んだ。この本は覆面アーティストBANKSYの作品解説集。写真ばかりの純粋な作品集であるWall and Piece
と迷ったけれど、パラパラとめくってみたら面白そうなことを言っていたので、こちらを選んだ。
BANKSYが作り出すのは主にストリート・グラフィティ。言ってしまえば、壁の落書き。おそらく想像した通り、無許可で描いているから違法行為だ。だから、普通は消される。でも、価値が出てしまって、残されることになったり、売買されたりしているらしい。おかしな話だ。
アートとして認められているにも関わらず、違法であることにこだわっている。違法でなければ、ストリート・アートではなくただのアートだ、と(この見方だとリバース・グラフィティはストリート・アートではないということになる)。
違法ではあるが悪いことをしているとも言っている。悪いのは、公共空間を汚す屋外広告だと。あるのに慣れ切ってしまって疑問に思わなかったけれど、言われてみれば、確かに景観という公共財を侵している。公共空間を侵す広告と言えば、最近繁華街など見かけるようになった宣伝用のトラック。あれも道路という公共インフラが、私企業が利益のために使われている。ノロノロ運転だから交通を妨げているし、大音量で宣伝文句をがなり続けてやかましいし、百害あって一利しかない(誰の利かは言うまでもない)。
他にも色々とメッセージを強く打ち出しているけれど、純粋に楽しい作品もある。自分は、こちらの方が好み。特に、壁の割れ目などその環境をいかした作品。象に似ているとだけ書かれた給水タンクは、言われてみれば象に見えてくる。美術館にトイレを置いてタイトルをつけて作品としたのとは逆だ。ただそこにあるものにキャプションをつけて、違う見方を促している。
と迷ったけれど、パラパラとめくってみたら面白そうなことを言っていたので、こちらを選んだ。
BANKSYが作り出すのは主にストリート・グラフィティ。言ってしまえば、壁の落書き。おそらく想像した通り、無許可で描いているから違法行為だ。だから、普通は消される。でも、価値が出てしまって、残されることになったり、売買されたりしているらしい。おかしな話だ。
アートとして認められているにも関わらず、違法であることにこだわっている。違法でなければ、ストリート・アートではなくただのアートだ、と(この見方だとリバース・グラフィティはストリート・アートではないということになる)。
違法ではあるが悪いことをしているとも言っている。悪いのは、公共空間を汚す屋外広告だと。あるのに慣れ切ってしまって疑問に思わなかったけれど、言われてみれば、確かに景観という公共財を侵している。公共空間を侵す広告と言えば、最近繁華街など見かけるようになった宣伝用のトラック。あれも道路という公共インフラが、私企業が利益のために使われている。ノロノロ運転だから交通を妨げているし、大音量で宣伝文句をがなり続けてやかましいし、百害あって一利しかない(誰の利かは言うまでもない)。
他にも色々とメッセージを強く打ち出しているけれど、純粋に楽しい作品もある。自分は、こちらの方が好み。特に、壁の割れ目などその環境をいかした作品。象に似ているとだけ書かれた給水タンクは、言われてみれば象に見えてくる。美術館にトイレを置いてタイトルをつけて作品としたのとは逆だ。ただそこにあるものにキャプションをつけて、違う見方を促している。