「『日常 10』を読んだよ」
「完結してしまいましたね」
「全く予想できない展開だったよ。ちゃんみおの戦闘力が高いのはこれまでも描写されてきたけれど、まさか囲碁サッカーが現代に忍びの暗殺術を伝えるための隠れ蓑だったなんて」
「何を言っているんですか、血迷いましたか」
「さらに驚いたことに囲碁サッカー部マネージャにニンジャソウルが!! アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」
「忍殺語止めなさい」
「囲碁サッカー部もさることながら、校長と教頭も老兵の意地を見せてくれたり、安中さんもついにリミッター=リボンを解除したりで、フルスロットルだったよね」
「えー……」
「しかし何より驚いたのがなのの装備!! ゼンマイが単なるキャップだったのはともかく、まさかファンネルを装備できるなんて!! ロボの人工知能さえニュータイプになり得る可能性が示唆されたのは熱かった」
「は?」
「三つ巴どころか四つ巴、五つ巴のバトルロワイヤル状態だったけれど、生き残ったのは忍者とロボ。一体どちらが勝利を手にするのか、続きが楽しみだ」
「だから10巻で完結しましたってば……。と言うかそもそも一体何を読んだんですか、双司君は」