『無傷姫事件』を読んだ。〈事件〉シリーズの6作目。
タイトルの「無傷」からは、世界最強の防御魔法に守られているムガンドゥ3世を思い出した。そこからムガンドゥ一族が支配する海賊を舞台にした『海賊島事件』を連想した。
読み進めてしばらくすると、無傷姫とオリセ・クォルトの関係が明らかになり、『紫骸城事件』を思い出す。オリセ・クォルトと言えば、紫骸城の主である魔女リ・カーズの宿敵である。
さらにページを捲ると〈無傷姫〉が代替わりしていく。その過程で初代が〈無傷〉たる所以は失われてしまい、象徴的な称号となってしまうのだけれど、どの無傷姫も称号への期待や責任を背負ってそれぞれの生き方で国――カラ・カリヤを守ろうとする。
繰り広げられていたのは、4人の無傷姫の物語であり、彼女達が治めたカラ・カリヤという国の興亡史だった。このシリーズだけでなく、〈ブギーポップ〉シリーズなどを含めてみても、今までにない広がり方だったと思う。
それでいて、読み終えた時には『殺竜事件』の時と似た感慨を抱いていた。強くて、優しくて、けれど甘くない。
ところで、公式ページを見ると、次巻『奇帝国事件』が予告されている。いつ出るのかな? その前に短篇集の『彼方に竜がいるならば』
か。
タイトルの「無傷」からは、世界最強の防御魔法に守られているムガンドゥ3世を思い出した。そこからムガンドゥ一族が支配する海賊を舞台にした『海賊島事件』を連想した。
読み進めてしばらくすると、無傷姫とオリセ・クォルトの関係が明らかになり、『紫骸城事件』を思い出す。オリセ・クォルトと言えば、紫骸城の主である魔女リ・カーズの宿敵である。
さらにページを捲ると〈無傷姫〉が代替わりしていく。その過程で初代が〈無傷〉たる所以は失われてしまい、象徴的な称号となってしまうのだけれど、どの無傷姫も称号への期待や責任を背負ってそれぞれの生き方で国――カラ・カリヤを守ろうとする。
繰り広げられていたのは、4人の無傷姫の物語であり、彼女達が治めたカラ・カリヤという国の興亡史だった。このシリーズだけでなく、〈ブギーポップ〉シリーズなどを含めてみても、今までにない広がり方だったと思う。
それでいて、読み終えた時には『殺竜事件』の時と似た感慨を抱いていた。強くて、優しくて、けれど甘くない。
ところで、公式ページを見ると、次巻『奇帝国事件』が予告されている。いつ出るのかな? その前に短篇集の『彼方に竜がいるならば』
か。