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本気になったのはミスティークだったな - X-Men: Days of Future Past

「『X-MEN: フューチャー&パスト (原題 "X-Men: Days of Future Past")』を観てきたよ」

「あれ、『ファイナル・ディシジョン』で完結していませんでしたっけ?」

「って触れ込みだったけれどね。それと『ファースト・ジェネレーション』の両方の続編って位置付けみたいだよ」

『ウルヴァリン: SAMURAI』とは関係ないんですか?」

「もちろんウルヴァリンは登場するよ。でも繋がりがあるのは『SAMURAI』じゃなくて、『X-MEN ZERO』の方だった」

「シリーズ構成が複雑になってきましたね」

「今回は二つの時代が舞台だから余計にね」

「いつといつになるんですか?」

「『ファイナル・デシジョン』の先の時代と、『ファースト・ジェネレーション』よりは後で『X-MEN ZERO』より前の時代。ちなみに中心は過去の方だった」

「ということは、『ファースト・ジェネレーション』の後のチャールズさん(プロフェッサー)とエリックさん(マグニートー)が描かれるわけですね」

「うん。そこに未来からやってきたローガン(ウルヴァリン)が絡む感じ」

「他には誰が登場するんですか?」

「ハンク(ビースト)とレイヴン(ミスティーク)。特にレイヴンは重要なポジションを担ってる。でも『ファイナル・ディシジョン』の時といい報われない運命なのかなぁ」

「エリックさんが、苛烈過ぎる気もします」

「それでも憐れに見えなくて、むしろタフに見えて格好よかったなぁ」

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