『フォグ・ハイダ』を読んだ。ヴォイド・シェイパ シリーズ4冊目。既刊は次の3冊。
英語表記は"The Fog Hider"。〈霧隠〉ということだろうか。と来れば才蔵。つまり忍者。ということはナナシがフィーチャされるのだろうか、と憶測を重ねていた。
蓋を開けてみれば、ナナシに関する重要と思われる記述はあるものの、ゼンの出生など核心(に見える謎)に関しての言及はほとんどなかった。
ゼンが考え込んでいるようで考え込んでいないところが面白い。考える時と考えない時がハッキリと分かれていると言った方が正確か。命を懸けて斬り結んでいる最中に、思索を巡らせていては反応が遅れて殺されてしまう。
考えるのは、考えなくてもいいようにするため、と捉えることができる。考えたことを型にして身につければ、考えなくても効果が得られるようになる。じゃあ、だんだんと型が完璧に近づいて考えることが減っていくか、というとそうはならないだろう。相手も考えているから、相手も変わる。そうなると今まで有効だった考え方が、無効になったりかえって有害になったりする。
イタチごっこなのか切磋琢磨なのか。
英語表記は"The Fog Hider"。〈霧隠〉ということだろうか。と来れば才蔵。つまり忍者。ということはナナシがフィーチャされるのだろうか、と憶測を重ねていた。
蓋を開けてみれば、ナナシに関する重要と思われる記述はあるものの、ゼンの出生など核心(に見える謎)に関しての言及はほとんどなかった。
ゼンが考え込んでいるようで考え込んでいないところが面白い。考える時と考えない時がハッキリと分かれていると言った方が正確か。命を懸けて斬り結んでいる最中に、思索を巡らせていては反応が遅れて殺されてしまう。
考えるのは、考えなくてもいいようにするため、と捉えることができる。考えたことを型にして身につければ、考えなくても効果が得られるようになる。じゃあ、だんだんと型が完璧に近づいて考えることが減っていくか、というとそうはならないだろう。相手も考えているから、相手も変わる。そうなると今まで有効だった考え方が、無効になったりかえって有害になったりする。
イタチごっこなのか切磋琢磨なのか。