「『五覚堂の殺人』を読んだよ」
「『眼球堂の殺人』、『双孔堂の殺人』に続くシリーズ3作目ですね」
「うん。今回の数学的テーマはフラクタルだった。これまでで一番読みやすかったよつに思う」
「どうでしたか?」
「もうちょっと数学数学していてもよかったかなぁ。特に犯人像。良くも悪くも本格っぽかった」
「ネタバレを招きそうなので、深くはツッコミませんが」
「ところでこのシリーズの感想を検索しては読んでいると、森博嗣さんや綾辻行人さんの作品と比較されていることが多いんだけどさ」
「主人公の只人先生は犀川先生と同じ理系の研究者ですし、舞台はいつもとある建築家の設計ですからね」
「自分としては、QEDシリーズの高田崇史さんを連想してたんよ」
「パズル要素が最前列に飛び出していますからね」
「そうそう。このシリーズも、数学要素がもっと前に来ればいいのに。数式とかバンバン出してさ!!」
「読者が減ってしまいそうです」
「次から新たな強敵が現れそうなので期待」