「『マイティ・ソー/ダーク・ワールド (原題 "Thor: The Dark World")』を観てきたよ」
「『マイティ・ソー』の続編ですね」
「うん。そして、〈マーヴル・シネマティック・ユニバース〉シリーズの1編でもある」
「ロキさんが幻術で見せた姿とは言え、別のマーヴル・ヒーローも出てきましたね」
「うん。そこに限らず、この映画はロキが出てきてからが本番」
「主人公のソーさんでなくて?」
「彼は彼で真っ直ぐなヒーローを全うしていてマッチョで魅力的ではあるけれど、屈折していてどこで裏切るとも知れないロキの方が目が離せなかった」
「ロキさんと言えば、『アベンジャーズ』でハルクさんにボコボコにされていたのが印象的です」
「あと、良かったのが最後のバトル。『ジャンパー』みたいなワープしながらの戦いで見応えのある映像だった」
「マレキスさんとの戦いですね」
「長距離をワープしながらの戦いの最中、地下鉄の駅に飛ばされて律儀に3駅移動するソーが、微妙に居心地が悪そうなところが何かかわいい。そのワープのせいでソーの元に戻ろうとして右往左往させられるミョルニル(ソーの持っているハンマー)が、からかわれている子犬のようでかわいい。しかも、ヒロインのジェーンが"ミョルニル"と言っているのが、"ミュウミュウ"に聞こえて仕方がなくてさらにかわいい。あと別のシーンで普通の手荷物のように、コート掛けにかけられるミョルニルもかわいい」
「そんなにミョルニルのかわいさアピールしてどうするんですか。ハンマーですよ?」
「無骨なイメージのハンマーが健気なところがいいんじゃないか」