『アルテミス (上)』、『〃 (下)』を読んだ。『火星の人』でデビューした、アンディ・ウィアーの長篇第二作。火星の次の舞台は月面都市。その都市の名前がタイトルになっているアルテミス。ギリシャ神話における月の女神の名だ。
今作もユーモアに溢れていて、存分に楽しませて貰った。絶望的な状態でも悪態混じりのジョークを飛ばす主人公ジャズがかっこいい。悲観的な自分にはないメンタリティなので憧れる。
前作とは大きく違う感じたのは、ジャズに関わる登場人物の多さ。『火星の人』はマークの孤軍奮闘サバイバル生活がメインだったけれど、ジャズは人との関わりの中で火種に首を突っ込んで、都市をゆるがす事件に巻き込まれていき、立ちはだかる気密壁に向かっていく。
もう大きな一つ違いを感じた点がある。それは幕の引き方。『火星の人』は、達成感に満たされて終わった感じがするけれど、『アルテミス』ではこのあとも月面都市で生活を送り続けていくので、事件こそしっかりケリが着いたもののあまり終わった感じがしない。
今作もユーモアに溢れていて、存分に楽しませて貰った。絶望的な状態でも悪態混じりのジョークを飛ばす主人公ジャズがかっこいい。悲観的な自分にはないメンタリティなので憧れる。
前作とは大きく違う感じたのは、ジャズに関わる登場人物の多さ。『火星の人』はマークの孤軍奮闘サバイバル生活がメインだったけれど、ジャズは人との関わりの中で火種に首を突っ込んで、都市をゆるがす事件に巻き込まれていき、立ちはだかる気密壁に向かっていく。
もう大きな一つ違いを感じた点がある。それは幕の引き方。『火星の人』は、達成感に満たされて終わった感じがするけれど、『アルテミス』ではこのあとも月面都市で生活を送り続けていくので、事件こそしっかりケリが着いたもののあまり終わった感じがしない。
そんなことを思っていたら、解説によると、アルテミスを舞台にした作品の構想があるとのこと。楽しみ。