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OH! Super Mr. Milk

『ミルク (原題: Milk)』を観た。
本作は、1970年代にマイノリティのために戦った政治家ハーヴィー・ミルクの物語。

ミルクがマイノリティのために戦っていたのは、自身がゲイというマイノリティだったことが大きく影響しているんだろうな。
ちなみに監督のガス・ヴァン・サントもゲイだと公にしているらしい。

そう言えば、映画『フィリップ、きみを愛してる!』(感想) の基ネタとなった、スティーブン・ラッセルも、ゲイ(で詐欺師で脱獄犯) だ。
調べてみると1957年生まれらしいので、ミルクが初めて市議の当選した1977年はちょうど20歳ということになる。

この映画のラストシーンは、当時の映像をHarvey Milk's Last Words : Free Download & Streaming : Internet Archiveで観られるけれど、この中にもしかしてスティーブン・ラッセルもこの中にいたのかなぁ、と感傷的な気分になる。

ところで、ラストでダン・ホワイトという人物の顛末がテロップで語られるのだけれどそこに、"Twinkie"の文字が!!
字幕では「ジャンクフード」となっているけれど、これはあれだ。
『ゾンビランド』(感想) の主要登場人物の一人タラハシーが愛して病まないスポンジケーキだ。

少し調べたら、Wikipediaで面白い記事が見つかった。
これだけ記事があるというだけで、トゥウィンキーって愛されているんだなぁと思う。
なお、トゥインキー・ディフェンスの方は、この映画のラストが分かってしまうので、気になる人は本作を観た後で。過去の事実についてもネタバレというのか分からないけれど。

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